第1話 初めての駅そば
お待たせ致しましたー
駅そばがあるお店は……想像していたよりは、大きいと思いました。
僕や賢也君が営業している『双樹』が最寄駅。
そちらにも、特急列車があるせいか、待ち時間が田舎ゆえに長いからの腹ごしらえのためか。同じ系列の駅そばがあるんですよね?
立ち食い、もしくはすぐ側の待合室の椅子に座って食べることが出来ます。なので、コーヒーを買いに来てくれるお客さん達からは、『お出汁のいい匂いに飯テロされた〜!』などと教えてくださる方がひとりふたりじゃありません。
「おー! これが駅そば?」
先頭に立っていた、颯太君の目の前に駅そば屋さんがありました。駅の構内ではなく……改札横のスペースを店舗のようにして、厨房などがこじんまりとある程度。
壁にはメニューの写真やらお値段やらのラミネート加工した貼り紙がたくさん。
ラインナップは、通常のお蕎麦だけでなくうどんまであるそうです。
赤ちゃんにお蕎麦はまだ難しいですが……トーストでリバースしてしまう沙羅ちゃんだとうどんも難しいでしょうね?
「いらっしゃい! 注文は待合室側の券売機で買ってね」
恰幅のいいおばちゃんがそのように教えてくださったので……駅の待合室側に皆さんで向かうことに。
待合室では、電車の利用客やハロウィンに仮装している方々がいましたが……美味しそうに駅そばを食べていらっしゃいました。なので、充満するお出汁のいい匂いに……これか、と納得してしまいます。
軽くフードのブースでは食べましたが、食欲をそそる良い匂いですね!
券売機は、待合室側のカウンターの上に設置され……上には『仮装のお客さんは50円引き』と、無料のチケットがぶら下がっていましたので、これは沙羅ちゃん以外の分を外しました。
「ほー? ぎょーさん種類あるなあ?」
うどん、蕎麦の選択もですが……トッピングも多種多様。
これは……迷いますね? わかるものから、そうでないものまでありました。
「ねーねー! 面白いのがあるよ!!」
颯太君が指を向けたのは……『山賊焼乗せ』と言うメニューでした。
僕も初めて見るので、何が乗せてあるのかさっぱりです!?
「お? これやろ?」
答えたのは、賢也君でした。
カウンターの窓に写真付きのメニューが数品。
その中に、山賊焼のもあったのです。
「……大きな唐揚げ??」
そうとしか思えないくらい……もも肉一枚分サイズの唐揚げがお蕎麦の上に乗っていたのです。
「すっごいボリューム!! 僕これにする!!」
「……せっかくやし、俺も」
「……僕も頼みます」
但し書きに、『信州限定メニュー』ともありましたので……食べないわけにはいきません!!
次回は17時15分〜




