第3話 大繁盛
お待たせ致しましたー
翌日の……ハロウィンイベント三日目。
クラッシュコーヒーゼリー入りのアイスコーヒーでしたが……予想以上でした。
「バンパイアさーん!! このゼリー入りミルクくださぁい!!」
「お兄さん、俺にも!!」
「くださいなー!」
「綺麗〜!!」
「くださぁい!!」
昨日のコーヒーゼリーよりも大盛況ですよ!?
賢也君が昨日新たに、ポップや簡易的な縦広告を作ったせいもあり……涼しいですが、やはり会場の熱気がこもる分冷たいものが欲しいのでしょう。
どんどんお客さんが来るんです!!
「はい、お待ちください。お会計はこちらで。すぐご用意致します」
と、内心はあたふたで焦りそうになりましたが……出来るだけ顔には出さずに、接客業務をこなしました。
そのせいか、普通のコーヒーはともかく……クラッシュの方はお昼過ぎくらいに完売してしまったんですよね……。
「……つっかれた……」
「本当に……」
「あう!」
沙羅ちゃんも気づいたお客さんから、たくさん撫で撫でされていたため……多少は気疲れされているようです。ですが、外なので豆カスは上げられないので……沙羅ちゃん用のコーヒーゼリーを食べさせてあげましたよ?
「あー……柊司」
沙羅ちゃんに最後のゼリーをあげた後に、賢也君がニヤリとした表情になりました。
「はい?」
「イベントも真ん中や。ここいらで、他のブース見に行かん? 明日の分仕込み考えて、偵察やらなんやら」
「と言いつつ、出回りたいだけですよね?」
「……バレたか」
「わかりますよ」
何年幼馴染みしてると思っているんですか?
妖怪さん達の夏祭りも含めて……賢也君のお祭り冒険魂は認知していますとも。
「僕も行きたーい!」
「「わ!?」」
ちょっとだけ、夏祭りを振り返っていましたら……その妖怪のおひとりである颯太君のご登場です。格好もご丁寧にハロウィン仕様でミイラ男になっていましたが。
「颯太君、よくお似合いです」
「ありがとう〜」
「適当に包帯巻いただけやろ?」
「これ結構大変なんだよー? 血糊もところどころつけたし」
「本格的ですねー」
「あ。もうこれないの〜?」
ゼリーミルクがないのに、颯太君は少ししょんぼりしてしまいました……。
「……お店に来てくださったら、作りますよ?」
「ほんと!? じゃ、僕が回ってた時に見つけたお店案内するよー」
「なんか食ったんか?」
「ううん。今日まで時間取れなかったから、ここ目指してた時に見ただけ」
「それはありがとうございます」
ブースの方が忙しくて、他の出店ブースはあまり見て回れませんでしたから。
ここから見えるブースは雑貨や衣服の手芸関連のが多いので、食べ物関連は遠いんです。
「さあ、何がいい? お肉? お魚? それとも、信州らしく……お蕎麦とか?」
「蕎麦かあ?」
「そう言えば……ここの最寄り駅に、駅そばがありましたね?」
「めぼしいもんなきゃ、昼飯はそこでもええなあ?」
「駅そば?」
「知らんの?」
賢也君の質問に、颯太君は首を縦に振りました。
次回は45分〜




