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詩集

それでも歩く

作者: キハ

かじかみそうな手を伸ばして

重い鉛のような足を持ち上げる

僕らの通ってきた道の到着駅まで

歩き続けなければいけない


一体何の意味があったのだろうか

終わりなんてないこと元から

知っていたのに知らないふりして


終着駅なんてないことぐらい

気づいていたのにそう思わずには

いられないほど歩くのが辛くて


一体何の意味があったのだろうか

この道を通ってきて得たものは

数え切れるほど少ない


終わりなんてなかったことぐらい

知っていたのにそれでも

いつか報われると思い続けるしかなかった


冷気が体を弄び撫でていく

寒さに震えながら一歩一歩

歩みを進めていっても


この辛さは努力は何一つ

報われないんだって思うと

温かい涙込み上げてくる


それでも進んでしまうのは

それでも歩き続けてしまうのは

ただの願望って思いたくないから


終着駅なんてないことぐらい

分かっていたし知っていたけれど

あって欲しいと思っていただけ


凍える体を抱きしめて

かじかむ手を未知の先へ伸ばす

震える足を持ち上げて

少しずつ進んでいく


到着駅なんて終着駅なんて

終わりなんてないことぐらい

気づいていても泣いていても

何とか今も歩いているよ

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― 新着の感想 ―
[良い点] 厳しい道のりを進んできて、どこが終着点か、何がゴールかまだ見えないけれど、それでも前に進もうとする姿。その姿には、きっと人の胸を打つものがあると思います。ありがとうございました。
[一言] 共感しましたm(_ _)m ありがとうございます。
[一言] せやな せやけども やすんだっても ええんやで やすんだったら またいこか
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