表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絡繰異聞・前日譚  作者: 和条門 尚樹
堕天使の章
1/30

今までの日常

 大きな音と共に、大きな(かげ)が走って、頭の上から強い風が、()さえつけてきた。だから、まとっている布が飛んでいかないように、ぎゅっとする。だって、これがなくなると、体がピリピリするし、後からブクブクの元にもなるから、手放すわけにはいかない。

 上を見たら、大きな大きな、ヒコーキというらしい鳥が飛んでいた。ヒコーキというものは、お(なか)に人をいっぱい()()んで、あっちからこっち、またこっちからあっちへと運んでいるらしい。カケルにぃが、そう言っていた。

 リオンとシオンは、あまり上を見てはいけない。そして外ではできるだけ、厚い布に()もれてなくちゃいけない。太陽の光に弱い、シラコの悲しい定めだねって、そんな風にカケルにぃは言うけれど。

 それでも、上の上のさらにその上は、ヒコーキが飛び回れるくらい広いんだなぁと思ったら、行ってみたいなぁと思うんだ。あの、色とりどりの中を、ヘロヘロになるまで飛び回れたら、スッとするんだろうなって思うんだ。

 ああ、でもリオンは、シオンを置いていっちゃいけないから。シオンが、もっと元気になるまでは、これはナイショのオアズケなんだ。

 シオンにはリオンしかいないから、リオンがシオンを置いていったらダメなんだ。

 シオンのお薬にはいっぱいお金が必要だから、ずっとよそ見なんかしていないで、キラキラを集めないと。大きなガラクタの、中とか下とかに、ちょびっとずつあるから、いっぱい集めないと。

 あ、キラキラって言ったら、また()られるや。レアメタルって言うんだっけ? でも、見つけるときにはキラキラなんだよね。キラキラ。

 今日はどれだけキラキラ見つけられるかな。お薬分になったらいいな。

 そして、いつかシオンと一緒(いっしょ)に、上の上まで飛んでいけたら良いのにな……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ