アメリカ転勤前【九條家の女王陛下】
双子達にメロメロ攻撃されてる祖父に近付き
「ごめんね、ママは抱っこ出来なくて…お腹大きくて」
「お腹大きい」「どうして大きいの?」
「お腹に赤ちゃんいるからよ」
「お腹に赤ちゃん?」「赤ちゃんホント?」
「本当よ、空ちゃんも海くんもママのお腹から産まれたのよ」
「海も?」「嘘、本当に?」
「2人とも触ってみる?」
「いいの?」「触りたい」
2人は祖父から離れ、ソファーに座った義母のもとに近寄り両脇に立った
「赤ちゃんがビックリするから優しく触ってね」
「わかった」「約束する」
小さな手をゆっくりと置くとボコッとお腹が動いた。驚く2人に
「赤ちゃんが挨拶したみたいね、よろしくって」
「また動いたよ」「本当に赤ちゃんいるんだ」
「空ちゃんも海くんもお姉さん、お兄さんになるんだよ」
「僕がお兄さんなるの?」「……お姉さん」
「だから産まれたら、赤ちゃん守ってね。赤ちゃん凄く弱いから皆で守るの」
「僕…弱いから」「……空も弱い」
「じゃぁ、少しづつ強くなろう。パパとじいちゃまに習おうね。りっくんも習ってるから」
「僕も習ったら強くなれる?」「女の子も強くなれるの?」
「いっぱい食べて、いっぱい勉強して、いっぱい寝て、いっぱい遊んで……ママも強いから女の子も強くなれるよ」
「する事いっぱい」「ママ強いの?」
「少しづつ頑張ればいいの。ママはパパより強いかもね」
「ママも怖い人?」「ママも叩くの?」
「ママは絶対に叩かないよ、だけど、悪い事したら怒るよ。良い子は頭ナデナデしたり、ぎゅうっと抱き締めて褒めるの」
「悪い事?良い子?」「何が悪い事なの?」
「それは、これから覚えるの。いっぱい覚えたら、じいちゃまやパパやりっくんみたいになれるね」
「じいちゃま達みたいにポカポカの人なる」「ママも赤ちゃんもポカポカだよ」
「ありがとね。ママはりっくんも空ちゃんも海くんもポカポカで優しくて大好きだよ」
「僕も大好き」「空もポカポカのみんな大好き」
「それじゃ、今より元気になってお家に帰って来てね。約束だよ」
「元気なる」「約束する」
義母は凄い、双子達どころか僕達までメロメロに……………九條家の女王陛下かも