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猫と召喚士  作者: 月丸兎斗
8/8

合流者

お待たせいたしました。



 時は少し進み、ジェイドがクリエラと合流してから一週間が経った日。



この日、最初の合流者がヴァリオへやって来た。・・・・ボロボロな姿で。



「やっと着いた・・・クリエラさんは・・・」


『ばたっ』と音を立てて街へ入る門の前でエルフの女性は倒れた。





「おい!しっかりしろ!大丈夫か?」



俺の声で目を覚ましたエルフは直ぐに起き上がりきょろきょろと辺りを見回し「ここはどこでしょう?」と呟くと俺の横に居たクリエラを見て「あーーーー!クリエラさんだぁ!・・・やっとあえばぁじだぁー(号泣)」とギルドにある医務室のベッドから飛び起きてクリエラにタックルをかますが如くな勢いでクリエラに抱き着こうとした。しかしそれは叶わないのであった。それは何故かって?だって相手はクリエラだぞ!



次の瞬間『ドンッ』という音と共に「痛いです」とエルフが言っていた。まあ、当然の結末だ。



「エイちゃんは相変わらずだね。でも会えてよかったよ!よくここまで辿り着いてくれたね」


クリエラの言葉に『エイちゃん』と呼ばれたエルフは再び号泣するのだが『一本背負い』と言うスキルで投げ飛ばされたままの姿で言われても「感動の再開だ!」とはならない。全く締まりのない展開だ。



「なぁクリエラ・・・そろそろ紹介してくれないか?いつまでこのシュールなコントを見せられなければならないんだ?」



俺はそろそろ収拾しないとこのコントが永遠に続くことを知っているので、締めに入った。だってこの光景何度かゲーム時代に見た事あるし・・・・はぁ。


「おっと!そうだったね。こほん!では、紹介しようエルフのエイちゃんことエクレール・五十嵐ちゃんだよ!」


エクレール・・・エクレアの語源であり確か稲妻とか雷って意味の確かフランス語だったか?それに五十嵐って日本人だよな。エクレアが好物の五十嵐さんか!ふむ・・・恐らくそうだろう!(想像でしかないのに勝手に結論付けてしまう悪癖)



「どうも、初めまして。ジェイドと言います。以後よろしくお願いします」


俺は握手を求め手を差し出す。しかしその手は握り返されることは無かった。それは何故かって?そんなの彼女の表情を見れば一目瞭然だ。・・・・・顔面蒼白。



「えっとよろしくお願い・・・しま・・・す?・・・・ジェイドさん?・・・ジェイド?じぇいど?・・・・もしかしてセブンズヘッドの?・・・・あの『無双軍』の?・・・・ク、クリエラさん・・・」


顔面蒼白・涙目号泣へのカウントダウンが今!まさに始まろうとしていた!(んな事させねぇぞ)



「な、なあクリエラさんや。俺ってそんな怖い存在なの?」

俺はクリエラに機械が油を切らしてギコギコ音を鳴らせながらつっかえつっかえぎこちなく動くが如く向き直り聞く。



「え?え・・・・えっと・・・認識としてはかなり「怖い」では無く偉業の数々で「恐れ多い」って感じかな」


とりあえずクリエラはオブラートを何重にも巻いて回答したのだろうが・・・包まれていない。基本このクリエラは「アホの子」だ。ギルマスと言う肩書上、優秀ではあるが神輿は担がれてなんぼを体現しているような物だ。基本は優秀なのだがね。



「いつからそんな事に・・・」


俺がいったい何をしたというんだ。



「知りたいの?(にまにま)・・・・ジェイってよく「一人レイド」するでしょ?そのあたりからだよ」


「え?普通にみんなやるだろ?」


俺の当たり前だろ?的なコメントに対してクリエラとエクレールはハモって「そこに普通は含まれません」とおやつにバナナは含まれませんと似たようなテンションで言われた。・・・・この二人生きぴったりだね。・・・とほほ。

猫が回収出来ない!何故だろう。

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