真面目ぶるのも大変です
ポイント頂き感謝です。調子にのって三話書いてしまいました。
改めてモチベーションって大事だと思いました。
「さて、本題に入るか」
俺は今までの流れをぶっちぎり強引に本題に入ろうとする。しかし・・・あっクリエラが何か言いたそうにしているが何やら思いとどまった様だ。俺は後ろを確認すると京が見下した様な表情でクリエラへ不敵な笑み浮かべていた。不味いこのままでは話に入れないぞ!仕方なしに俺は献立を聞いてくるように京に言付け退出させる。
全くキャラ濃すぎだろ俺のメイド達は・・・ってまだ二人しかしっかり見ていないのだけどね。
「そろそろいいか?クリエラ」
「う、うんダイジョブ負けないから!」
ん?負けないとは何ぞ?ま、気にしない方向でいいか。
「それじゃあ単刀直入に聞くがこの世界は何だ?」
「知らんがな」
「じゃあ俺達はどうなったんだ?」
「知らんがな」
「・・・俺の名前は?」
「知らんが・・・ジェイド」
「おい!めっちゃ引きずってるじゃないか!」
「う、ダイジョブ頑張るから!」
はて、こやつは何を頑張るのだろう?世界からの脱出?だが、クリエラの目はなんかやたら燃えてるんだよな・・・よし!放置で!
「はぁ・・・じゃあクリエラの知っている事は?」
「・・・プレイヤーはあたし達を含めて丁度100人。みんなココとはちょっと離れてる場所に居るから集まるまでには時間がかかると思う。ジェイみたいにダンジョンに入っていた人も居るかもしれないからこの数が全てじゃないよ。後はステータスボードは使えるけど幾つか制限されてるみたい。例で言えばシステム画面でダンジョン内が暗い時に使う裏技で、明るさの調節で暗視スキルとか装備無しでも行けたけどそれが使えない。もっと言えば機能自体は弄れるけど効果が反映されない事かな」
「・・・・100人が多いのか少ないのか判断に苦しむな。総人口10億人って言ってたWGで100人ってのは少なすぎる。海外サーバでも誤差は無く同時刻にメンテが入る・・・まあ、確かにクリエラでも全プレイヤーを知ってるわけじゃないし仕方ないか」
「逆にジェイは何か知ってる事とか分かった事はあるの?」
「そうだな・・・まずはダンジョンだが、モンスターのレベル帯が大幅に落ちていた。俺が受けていたクエスト「死の淵からの帰還者」で行くダンジョンはレベル帯が200から上に設定されているんだが帰りは50程度の雑魚しか出なかった。戦闘も今まで使っていたスキルや技は普通に使えたな。ただ、アイテム関連なんだが食糧は普通に腐る!俺のプリンが異臭を放っていた・・・クソッ!だが魔法の金庫の中身は無事だった。恐らくアイテムボックス系統なら腐らないんだろうな」
「モンスターの弱体化かぁ・・・嬉しい反面ドロップに期待できないのは痛いね」
「あぁ・・・。特に上級装備になれば修復に使う素材が入手困難になるし『装備作成』とか簡単に出来なくなる」
「確かにね・・・その点はジェイって結構被害は少ないかもよ?」
「ん?・・・あぁ確かにな接近されなければ俺は召喚だけで事足りるが・・・新規の契約が難しくなるだろうな・・・・。召喚で思い出したが、以前話したと思うが俺のこの屋敷で働いている従者なんだがあれは召喚した者達なんだが、さっきも見たと思うが感情豊かになっている」
「た、確かに・・・って事は「個人」ってこと?」
「個人であり召喚された者でもある。って事だな」
ここまで二人で話し互いにため息をついた。
そこへタイミングを見計らったかのようにノックの音と共に「食事の用意が出来ました」と渋い声が聞こえる。恐らく執事の「ジェームス」だ。渋いおじ様設定だが実はまだ18歳。「変身」と言うスキルを持つ「パペット族」。記述には希少種と書かれていたがわざわざ設定まで細かく書かれているテキストを読むのが俺は大好きだった。今ではそれが恐らく全て事実となっているのだろう。・・・・ヤバい・・・確実にヤバいメイドが一人いるんだよなぁ・・・どうしたものか。
ゲームでの種族選びって楽しいですよね!でもそれがリアルになると・・・・おう・・・今後の展開を考えると益々シリアス色が薄くなりそうです。
作者はシリアスな展開を書こうと思うと、こうしたら面白いと考え突き進む。すると、シリアスがいつの間にか消えています。何故でしょう。ミステリー・・・?ファンタジー。