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 桶狭間おけはざま信長のぶなが鉄包隊てつほうたい有名ゆうめいになると、けものひそかに全国ぜんこくひろまった。

信長のぶながはおそろしいけものっている。ありゃ、人間にんげんでねえ。けばてつたまんでくる。ちかづけば長刀なががなたいつかれる。すきめば、おそろしいちからころされる。そいつを身軽みがるさるあやつっているらしい。」

 恐怖きょうふまぼろしでもたのだろうとわらわれるだけで、けっして歴史れきし表舞台おもてぶたいことはなかったかれらだが、諸国しょこく足軽あしがるたちのあいだでは、いのちあってのものだね、けものたらとにかくげろとうわさされていた。

 所詮足軽しょせんあしがる農民のうみんなのだ。たたかってぬなんて美学びがくわせてはいない。手柄てがらて、報奨金ほうしょうきんをもらったところで、年貢ねんぐかるくなるわけでもいし、武士ぶしになれるわけでもなかった。


 もっとも、これは秀吉ひでよし作戦さくせんであった。農民出のうみんでかれほか武士達ぶしたちちがい、すくない労力ろうりょくたたかわずしてつことが一番いちばんかんがえていた。いくさ素人しろうと足軽あしがるたちはたいした戦力せんりょくにはならない。かれらのおも仕事しごと出城でしろきずいたり、食料しょくりょうはこんだりといったことだった。だが、かれらがいなくなると、たたかうことしからない武士ぶしたちは食事しょくじさえままならなくなるのだ。公家くげひきいるたいではなおさらであった。なので、秀吉ひでよし足軽あしがるなどしたはしへいをとても大切たいせつにしていた。

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