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徳川の世

 天下泰平てんかたいへいになると、毛者けものには居場所いばしょがない。元々(もともと)秀吉ひでよし徴用ちょうようされたかれらは、徳川とくがわくみするということはおもいもよらなかった。家康いえやす毛者けもの解体かいたいし、農民のうみんとしてはたらくよう通達つうたつをした。実態じったい農業のうぎょうおこなっていても、下級武士並かきゅうぶしなみのかれらにとって農民のうみんという不自由ふじゆう地位ちいがるということは承服しょうふくしがたかった。そこで、かれらは、大陸たいりくとどまった。十一じゅういちかれらとは別行動べつこうどうをとった。今回こんかい理不尽りふじんたたかいをいられた人々(ひとびと)すくいたいとおもった。そのいくさでは、十一じゅういち朝鮮側ちょうせんがわ傭兵ようへいとして、日本軍にほんぐんたたかった。


 一方いっぽう二三ふみ四五六しごろく日本にほんもどって農民のうみんとなった。日本古来にほんこらい武術ぶじゅつでは外国がいこく傭兵ようへいとしてやっていくのはむずかしいとおもったのだろう。それに、二人ふたりにはたさなければならない約束やくそくがあった。


「やっと、たたかえますね。」

 二三ふみ四五六しごろくった。

「ああ。」


 二人ふたりはその後戦ごたたかいにれたという。決着けっちゃくはつかなかったろう。なぜなら、ころいではないからだ。老齢ろうれい二人ふたりには、もはやわかいころのような力任ちからまかせのうごきはない。相手あいてわざけてはながす。それは、たたかいというより、いきったまいのようにえた。ある四五六しごろくち、またべつ二三ふみった。深追ふかおいする必要ひつようはなければ、きずつける必要ひつようい。よるければ、またかおわせる。ときには、休戦きゅうせんをしてともりをおこなうこともあった。二三ふみかたなを、四五六しごろく手甲てっこう修理しゅうりしてともごすもあった。


鉄包てつほうではこうはいかないな。」

「そうですね。間合まあいがちがいすぎますから。」


 二人ふたりは、たのしそうだった。やがて、四五六しごろく怪我けがたたかえなくなると、もなくしずかにくなった。四五六しごろく埋葬まいそうえると、ほどなくして二三ふみもこのった。

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