××の言葉は
人間同士の愛に重みを感じても、女から離れられない男の独白
「好きよ」
彼女はいつもそう言った。
「大好き」
彼女はよくそう呟いた。
「愛している」
彼女は蕩けるように囁く。
それは何故か耳に残った。
甘言が頭に染み付いた。
いつからだろうか。
その言葉が見えぬ鎖と思えたのは。
何をするにしても僕を閉じこめるモノに考えてだしたのは。
彼女が自由を奪う楔のように感じられたのは。
確かに僕も好きだ。
されどその視線と言葉が恐ろしい。
その眼差しに括りつけられていくようだ。
「僕も好きだよ。君を愛している」
けれど素直に言えるわけもなく、僕は君に言葉を紡ごう。
いつまでもつかはわからないけども、バレるその時まで。
僕は騙り続けよう。
それを君が望むのならば。
(心に刺さる痛みには気付かないふりをして)
愛の言葉が自身を縛り、どうも動けなくなる
そんな過去を思い出し書きました
自分はどうなったか……それはきっとお察しのとおりです
即興なのでいつもより雑いかも?
なにかあなたの中に残すものがありましたら幸いです
またコメントなど貰えたら嬉しいです