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部活動 5-3.6

ここまでお読みいただいてありがとうございます。


とりあえず夕飯が続きます。


ではでは~


「鉄臣クン、おかわりは?」

「はい、お願いします」


鉄臣君、おかわりを受け取り、ご飯を食べる。 


ふたりはリビングで会話をしながら、夕飯を食べていた。


楠木さんは調理が終わると着替えていた

そして今、正面に座っている。


鉄臣君、目の前の着替えた楠木さんの首から下を見ないように気をつけている。

リビングの座卓は、楠木さんの実家から持ってきたテーブルで、ひとり暮らしには大きいガラストップのテーブルだった。

料理を食べ終わると楠木さんが食器を片付けていく。


目の前で立ったり座ったりする楠木さん。

鉄臣君、できるだけ見ないようにしていた。


「じーーーーー」


ムクムク


「じーーーーー」


ムクムク、ゴクン


「じーーーーー」


鉄臣君、楠木さんの視線に気づかないフリをしていたが、限界が来た。

「あのー、何でしょう?」


「変なこと考えているでしょ」

「そ、そんなことは・・・。ごめんなさい」


「もう、そんなに意識しないでよ」

「それは無理だよ」

「どうして? いつも意識していないでしょ」

「していない訳じゃないよ」


「ふーん、本当かな?」

「ボクも男だから、楠木さんみたいにきれいな子は見たりするよ」

「い、今は、そういう目じゃない」

「ごめんなさい」


着替えた楠木さんは、白のスポーツブラに黒のショートTシャツ、黒のスパッツ姿。

身体の線がはっきり出る上に楠木さんの胸は自己主張が強い。


「暑いから・・・」

「そ、そうだね。暑いと思う」


「変?」

「な、何が?」

「みんなみたいにスタイル良くないから、どう見えるかなって」

「そう? バランスがいいと思うんだけど」


「ほんとに?」

「はい」

「じゃあ、いい」

紅潮しながら、微笑む楠木さん。


(鎮まれー、鎮まれー、平常心、平常心、3,1415926535・・・)


彼女の部屋でいい匂いに包まれ、ふたりきり。

健全な少年には苦行だったが、ストーカー被害真っ最中の少女には、些細なことだった。


 = = = = =


「今日、泊まっていって」

「?」

「ひとりじゃ怖いから、泊まって」

「ごめん、宿泊ってこと?」

「そうよ」

「どこに」

「ココ」

「この部屋?」


「・・・、ゲストルームもあるんだけど、わたしの部屋と離れてるから、リビングか私の部屋じゃダメ?」

「ちょ、えーーーーー! ボク、これでも、男だよ?」

「それはわかってる、よ。 でも、怖いことしないでしょ?」

「ま、まあ、社会的に抹殺されるようなことはしないけど」

「・・・鉄臣クンは、しないもんね」

「はい、しません」

『いくじなし』

「ごめん、聞こえなくて」

「別に」


鉄臣君、みんなには絶対に内緒ということで、朝まで泊まることに同意した。


 = = = = =


「ねえねえ、お風呂沸かしてるから、入ってきて」

「それは悪いよ」

「もう、ちゃんと掃除してるんですからね!」

「そういう問題?」


 = = = = =


「ふー、全然、警戒されていないんだなぁ」

鉄臣君、ザブーと浸かった湯船の中で思わずごちる。


脱衣場に人の気配がする。

「タオル、置いておくね」

「はーい、ありがとう」


「・・・」

「楠木さん?」

「う、ううん。何でもないよ。湯加減はどう?」

「ありがとう。気持ちいいよ」


「・・・背中流そうか?」

「ぶっふぁ! な、何言ってんの?」


「いや?」

「そうじゃないよ」

「お風呂、一緒に入ったじゃない。あの時は、洗いっこしてなかったし」

「そんなことできないよー」


「わたしじゃ、ダメなのかな?」

「ほかの誰でもムリムリムリ」

「どうして」

「ボク、男だよ」

「変なことしないなら、平気だよ」

「ヒィーーーーーーー」

積極的な乙女には敵わない。

いかがでしたか?


グダグダで、すみません。

鉄臣君と楠木さんはこんなやり取りをする関係です。


次話をお待ちください。

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