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部活動 5-2.1

ここまでお読みいただいてありがとうございます。


なんか、ボケて多重投稿してました。

鉄臣君、嫌がらせの標的に。


ではでは~


「うー、コンセントが抜かれてるー」

鉄臣君、アクシデントに思わず愚痴ってしまう。


実家から送ってもらったミニ冷蔵庫。

これがあれば直前まで冷やし続けることができる。

そう思って昨日の内に煮凝りを作っておいたのだった。


竹腰家に冷蔵庫が届いていたので、出勤早々、電源を入れて煮凝りを保冷しておいた。


今日の献立は、玄米と麦を少し混ぜたご飯、しじみ汁、イワシの煮つけ、ほぐし鳥肉の煮凝り、ミョウガと大葉の和え物、漬物の予定だった。


冷蔵庫に入れていた煮凝りが溶けてしまった。


「アツアツご飯に煮凝りが溶けるところを楽しんでほしかったのに」

寒天を入れることも考えたが、溶け方が緩慢というか舌に残る感じを無くしたかったのであえて入れなかった。


(仕方ない。卵をもらって卵とじにするか)

ほぐし鳥肉の煮凝りは、ほぐし鳥肉の卵とじに変更になってしまった。


鉄臣君、やむを得ずとはいえ、献立に納得がいかなかった。


 = = = = =


「かな坊、今日はどんなだい?」

「鉄臣さんって、ほんとに高校生?」

「どういう意味ですか?」

鉄臣君、竹腰さんの言葉にちょっと傷ついた。


「えー、だって、お曾祖母様の好きそうなメニューなんだもん」

「そりゃ、あの時お姐さんが食べていたの見て、好きそうなのを作ってるから」

「かな坊、このままウチの専属調理人になりな。ウチが死んだら真綾の専属でいいからさ」

「それいいかも」

アヤメさんの提案に乗っかる竹腰さん。


「生殺与奪権を握られて、生きたくありませんよ」

「残念ね」

「アハハハ、真綾、まだ先は長いんだ」

「はい、お曾祖母様」


「じゃあ、冷めないうちに召し上がってください」

「「「いただきます」」」


「お、今日のお米はツヤツヤさね」

「はい、お姐さんはこっちのほうが食べ慣れてると思って」

「なんだい、そりゃ?」

「ボク、糠の栄養分を減らしたくないんで、お米はすすぐ感じで止めているんです」


「で、これは?」

竹腰さんがお茶碗を差し出す。

「お米をスリスリして磨いてます」

「へー、で、玄米と麦は栄養補充?」

「うん」


聞いていたアヤメさんは、用意していたビールをイワシを肴に飲んでいた。

「美味しいねー、かな坊の作る料理は」

「そんなことないですよ」

「ウチの好みを考えて、健康のことも考えて、飽きが来ないように考えて。・・・かな坊、真綾と結婚しないか?」

「・・・へ?」

「・・・」

鉄臣君、アヤメさんの言葉が理解できない。

竹腰さんは何も聞いていないように食事を続けていた。


「すいません、すいません、もう、婚約白紙のことは謝ります。この通りです」

鉄臣君、座布団から降りて、後ろに下がって畳におでこを擦りつけていた。


「ふーー、かな坊、ご飯たべな」

「あ、はい」

鉄臣君、アヤメさんの長いため息の意味は、わからなかった。


 = = = = =


今日も3人で食器を洗って片付ける。


今日は、アヤメさんが食器を拭く係。

割烹着が似合うのは変わらなかった。


「鉄臣さん、料理だと何が得意なの?」

「貧乏臭いオムレツ」

「ぷっ、何それ?」

「だから、貧乏くさいオムレツだよ」

「もう、ちゃんと教えてよ」

「ミンチ肉と玉ねぎを具にして、玉子で包んだやつだよ」


「普通じゃない」

「え、そうなの?竹腰さんのところだと高級食材なんかで作るんでしょ?」

「よそは知らないけど、ウチはそういうオムレツだよ」

「へえーーーーーー」

「なんか感じ悪いなー」

「ごめん」

「いいわ、明日オムレツで許してあげる」

竹腰さんの献立は決まった。



「お曾祖母様は?」

「ウチもオムレツ頼むさね」

アヤメさんの献立も決まった。


「そうそう、かな坊、自分だけ溶けた煮凝りを食べるようなことはせんとくれ」

「あ、あれは、玉子が割れちゃって」

「だれかの嫌がらせまで庇わなくていいさね」

悲しそうな目をするアヤメさんだった。


「そうだ、かな坊、明日使う道具をここで決めな」

「え、今ですか?」

「そうさね」

「うーーーん」

鉄臣君、調理人が苦手で唸ってしまう。

嫌いな相手には、すぐに手が出てしまう上に我慢するのが嫌なので、ついつい避けてしまう。



「すまないね、明日昼食に使う食器と道具を選ばせてもらうよ」

「は、はい。どうぞ、お選びください。大奥様」

調理人は飛び上がるように気を付けの姿勢で固まった。

(大奥様はどうしてこのガキに甘いんだ。お嬢様の婚約をつぶしたヤツでしょうに)


鉄臣君、調理人に頭を下げ、厨房の中を物色し始めた。

鉄のステーキ皿を見つけたので、それを使うことにした。

鉄臣君が選んだのはそれだけだった。


「お姐さん、明日の分で卵を6個お願いします。ひき肉と玉ねぎはウチの在庫を使います」

「わかった。かおる、かおるはいるかい?」

いかがでしたか?


すみません。

しばらく、ボケをかましそうです。


次話をお待ちください。

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