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部活動 部費戦争 混戦

ここまでお読みいただいてありがとうございます。


生徒会の勝利でしたが、別の思惑が浮かんできました。


ではでは~

「負けたー、くっそー」

「でも、あの状況でなんで撃たれてんだよ?」

サバゲ部員が口々に悪態をついていた。


サバゲ部部長が鉄臣君に疑問を投げた。

「最後、草むらに伏せるまで誰もいなかったのにどうやって俺らの横に来られたんだ?」

「木に隠れていたのは堀田さんです。俺は、その後ろにいました」


「だから、そこからどうやって?」

「みんなが匍匐全身を始めてから、俺もこっちから」

「いや、それなら、ウチのメンバーと出くわすだろ?」

「いやー、けもの道を来なかったんで良かったです」

「けもの道?」


「草がまばらで弾に当たるから、避けますもんね」

「返り討ちになってたら」

「別にいいですよ。堀田さんのは、18禁だし。3人も駆けつけてきたのが見えたので撃ちました」

「おかげで我々の戦線は崩壊。ワンサイドゲームになったのか」


話を聞いていた久遠寺さんがサバゲ部部長に宣言する。

「サバゲ部の部費はそのまま」

「くくく、仕方がない」

がっくりを膝をつく部長。何よりも一方的に負けたのが悔しかった。



「あのー、部長」

サバゲ部員が、恐る恐る片手をあげて発言する。

「なに?」

「あのー、せっかくなので、生徒会の皆さんに俺らとゲームをしてもらえないかと」

サバゲ部は、ご多分に漏れず女子が皆無。

花園レベル数人とゲームができるなんて、一生無いことだろう。


「・・・」

「「「「「部長!!お願いします」」」」」


サバゲ部部長は、部員たちの心の叫びを受け止めた。

「会長、俺たちとゲームをしてください」

頭を下げるサバゲ部部長に少々戸惑う久遠寺さん。


「「「「「「お願いします!!」」」」」」

一斉に土下座で懇願するサバゲ部員たち。


「紫苑さん、わたし、蜘蛛で驚いただけだから、悔しい」

「わたしもぉ、全然撃っていません」

「正輝君、護ってね」

「任された」

4人はやる気だった。


「三石くんは、どうしたい?」

「俺は、指示に従いますよ」

「むー、主体性が無い発言ね」

「俺は、会長が思うとおりでいいと思います。フォローは任せてください」

鉄臣君、安請け合いをした。いいのか?チームが分かれたら嘘つきだぞ。


 = = = = =


特別ルールで乱戦することになった。


会長、副会長ふたりは、それぞれ4人のサバゲ部員がガードする。

弥刀さんを堀田さん、鉄臣君でガードする。


女子が撃たれたら、そのチームは脱落。

最後まで残ったチームの勝ち。

文字通りサバイバルルール。



提案者は弥刀さん。

少なからず下心があるのは、生徒会メンバーなら気が付く。

一方、サバゲ部員は、ハイテンション。

いいところを見せて、メアドの交換、いや、名前を憶えてもらえたら大収穫だ。


 = = = = =


ピリリリイイィィ-

開始の笛が鳴り、あらかじめくじ引きで決めた陣地から各チームが突撃を始めた。

取り決めたように特定のチームの陣地に向かっていた。


「あー、やっぱり」

「三石君は、落ち着いているんだね」

「まあ、予測していましたから」

「あら、とうとうわかったの?」

「弥刀さん、酷い言い方です」

「あら、ごめんなさい」

「だって、このチームは、堀田さんの18禁があるといっても3人分の銃しかありませんからね。攻撃に使えるのは多くて6丁です」


「「・・・」」

リア充カップルは顔を見合わせ、ゴーグル越しにアイコンタクトを取っていた。


「そ、そうよねぇ。やっぱり、数の少ないところから狙うわよねぇ」

「そうさ、各個撃破だよ。アハハハ」


「じゃあ、俺、前に出ますから、堀田さんと弥刀さんがフィールドの外周を時計回りに移動してください」

「あ、ああ。了解だ」

「三石君、ご武運を」

「イエス! マム」


鉄臣君、雑木林に中に消える。


「正輝君、わたしたちの繋がりって、まだまだだね」

「ああ、頑張ろう」


 = = = = =


「各員、横隊2m間隔。チームヴァイオレット前進!動くものはすべて敵だー!」

「「「ゥオーー!!」」」

(勢いに任せて突撃したけど、コレ、かなりマズイ手じゃないの?)

「ね、ねぇ」

「「「「は! ご命令を! マム!!」」」」

「この陣形じゃ、すぐにやられない?」

「大丈夫です。我々には会長のご加護あります。弾が当たるわけがありません!「「「マム」」」」

(ひぇー、カルト集団だわ)


 = = = = =


「方陣形、ホリーホックに敗北はない!」

「「「オー!!」」」

(大きな声、ちょっとこわい)

「あ、あのー。声が大きいと見つかっちゃうよ」

「大丈夫です。この勝負、あなたがヒットされなければ、負けになりません。「「「我々が盾になります」」」」

「あ、ありがと」

「「「「・・・」」」」


「あの」

「「「「うおー、いつ死んでも構わねー!!!」」」」

(あーん、大きな声、こわいよー)


 = = = = =


「縦列配置、クイーンを護るぞ」

「「「了解」」」

(うーん、初めてさばげってしたけど、この状態だとやられるんじゃ?)

「あのぉー」

「は!なんなりと」

「まちぶせにやられたりしませんかぁ?」

「大丈夫、最初にポイントマンがやられたら、散開しますから」

「え? ぽいんとまんさんがかわいそうです」

「「「「・・・」」」」


「ごめんなさい。くわしくないんでぇ」

「全員、クイーンのために、生きて帰るぞー。「「「ォオー!!」」」」



サバゲ部始まって以来の大盛り上がり。

各チームのサバゲ部員の結束が固まった瞬間だった。

いかがでしたか?


サバイバルゲーム。

女子がいると張り切ってしまう人がいます。

そんなお話でした。


次話をお待ちください。

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