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部活動 3-6.3

GW明けで投稿です。


ここまでお読みいただい感謝です。


ではでは~


すみません。5行ほど抜けていたので追記です。

試験勉強もラストスパート。


しかし、鉄臣君は試練の真っ只中にいた。


息抜きで話題に上った合宿の話。

後輩ふたりは興味津々で新聞部の記事の真相を聞きたがった。


弥刀さんが生徒会長の水着対決に話題を振って久遠寺さんをからかった。

鉄臣君、あの夜のことを思い出す。

1ヶ月ほど前の(強制的に)迫田さんのふくらみに触れた柔らかさ。大人っぽいブラ。


楠木さんの方を見ると楠木さんの主張が机の上に張り出していた。

迫田さんの話が出て、ついつい気になって仕方がない。

桃園さんの方を見ると桃園さんか考えごとをすると腕を組む癖がある。

図らずも寄せて持ち上げられているモノが気になって仕方がない。

久遠寺さんの方を見ると久遠寺さんは、頬をシャーペンの頭を押す癖あり、柔らかい頬がプニプニとへこむ。

触ってみたい衝動に駆られる。

それぞれが手の届くところにあるために余計に意識してしまっていた。


おまけに生徒会+2の女子は、それぞれいい匂いがしていて、高校生の彼を翻弄するのに十分な破壊力だった。



『三石君、三石君。目がエッチだよ』

『三石君、後輩たちが見ているよ』


「え゛!」

橘ひよりはニコニコして、鉄臣君と目が合うとコクンとかわいらしく首をかしげる。

丸美音奈は顔を赤くして涙目で睨んでいた。胸はがっちり隠して。


「ヒィーーーーーーー!」


 = = = = =


鉄臣君、気を取り直して英語に没頭していた。

ふっと背中に気配を感じて、何気なく振り向いた。


ぷにゅん


頬に柔らかいものが触れたところでとっさに動きを止めた。


鉄臣君、誰かが飛び退いたのが判った。

そこには、口を押えた久遠寺さんが顔を真っ赤にして立っていた。


鉄臣君、何が起きたのかわからない。ただ、久遠寺さんを見つめるだけで固まっていた。


「紫苑さん、三石君のほっぺにチューしちゃいましたね」

「えろいし君、えろいし君、えろいし君!」

「み、み、み、みつ、みつ、みつ」

「今のは不可抗力だね」


「先輩、流石です!」

何が流石なんだろう?

「わざとでしょ、わざとでしょ、わざとでしょ」


鉄臣君、ようやく何が起きたのか理解できた。


「えーと、すみません。会長のおかげで試験は、いい点が取れそうデス」

焦点のあっていない目で答えていた。


 = = = = =


「会長、すみません。近いのに気づかなかったので。決してわざとじゃありません」

「ふー、いいわ。わたしの方こそ、不用意に近かったもの」

「でも、どうしてあんなに近かったんです?」

「三石くん、英語が苦手って言ってたから、何が苦手なのか覗いていたのよ」

「なんか、すみません。心配してもらったのにご迷惑をおかけして」

鉄臣君、久遠寺さんに自分の汚い顔が触れたことが申し訳なくて謝っていた。


「いいのよ。三石くんこそ、固まるほど嫌じゃなかった?」

「嫌って。そんな、久遠寺さんのキスを嫌がるやつがいたら、そいつは愚者ですよ。ろくな人生じゃないでしょうね」

「そ、そう。じゃあ、三石くんはどうなの?』

言葉の後ろの方はやっと聞き取れるくらい小さかった。


「さっきも言いましたけど、ご褒美と思えるほどもったいない、です。すみません」

「そう、じゃあ、試験の結果が良かったときは、改めてご褒美してあげようかな?」

悪戯ぽく微笑み話す久遠寺さん。


久遠寺さんが周りの視線に気が付いたのは、鉄臣君の凍り付いた表情を見た後だった。


 = = = = =


「「し、し、し、紫苑さん!?」」

「あらあら、紫苑さん大サービスね」

「やあ、三石君、トップを取るつもりで頑張らないと」

「先輩!ボクもがんばったら、ご褒美ください」

「た、橘!あんた、何言ってるか、わかってるの!」

「会長!橘さん!しっかりしてください。なんかおかしいですよ、疲れてますよ」

鉄臣君、真剣に2人の体調を心配したのだった。


 = = = = =


「ヒーーーーン」

「よしよし、大丈夫よ。みんな気にしていないから」

「ほんとぉ?」

「ええ、三石君以外はね」

例えるなら聖母のように微笑みかける弥刀さん。

「ヒーーーーン、恥ずかしぃー」


『ほら、三石君、君がフォローしないと』

『えー、俺なんかでフォローになりませんよ』

『だいじょぶよ、ほら、早く声をかけてあげて』

鉄臣君、リア充カップルに促され、失意のどん底に居る美少女に声をかけた。


「あ、あの、会長。俺頑張りますから」

「うー」

「あの、会長?」

「うー」

「紫苑さん?」

「はうぅ!」

「どうしたんですか?」

「三石くん、わたしのこと変な女って思った?」

「いえ?どうしてですか?」

「だ、だって、ご褒美とか言ったのよ」

「はぁ、でも、俺にやる気を出させるためでしょ?」

「それ、変じゃない?」

「そうですか?勝者に女神のキスは付き物じゃないですか?」

ぷしゅー

真っ赤は久遠寺さんは、オーバーヒートで机に突っ伏した。

いかがでしたか?


みんな、試験勉強で疲れているのかもしれませんね。


次話をお待ちください。

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