部活動 3-6.2
GW連続投稿
ここまでお読みいただいて感謝です。ありがとうございます。
ではでは~
「三石くん、どうしてかしら。平ちゃんがにぎやかなんだけど」
「えっ?そうなんですか?」
「もう、さっきから書き込みがすごいですぅ」
「三石クン、本当にふたりに何かしたの?」
「なんなんですか、それ?俺がそんなことできるわけないでしょ」
「「「なら、いいんだけど」」」
「ぉっふー」
= = = = =
「先輩!誰に変なことしたんですか!」
「橘さん、いきなり何?」
「平ちゃんで、すごい書き込みなんですよ」
「なんて書いてあるの?」
「読んでないんですか?」
「俺の携帯、通話とメール以外、めっちゃ金掛かるから」
「そうなんですか。・・・!、先輩、メアド交換してください」
「ああ、いいよ。・・・コレ」
鉄臣君、携帯電話にメールアドレスを表示して橘ひよりに渡す。
「え、先輩いいんですか?」
「何が?」
「その、もしかしたら、メールとか見るかもしれませんよ?」
「?、そんなことしないだろ?それ以前に困るようなメールはないから」
= = = = =
「?そんなことしないだろ?そ------
(先輩に信頼されてる、信頼されてる、されてる)
「はふー」
= = = = =
「橘さん?大丈夫か?橘さん、ちょっと」
鉄臣君、橘ひよりがプチトランス状態になったので焦った。大丈夫、周りの目が厳しいだけだ。
「平ちゃんの話は本当みたいね」
「えろえろいし君!」
「わたしも、ぉねがぃ」
「「あおいちゃ(さ)ん!!」」
「あらあら、音奈ちゃんはどっちが気になるの?」
「弥刀先輩、何のお話でしょうか?」
「クフフ。さあ、何のお話かな、ね、正輝君」
「要、僕はノーコメントだよ。次期書記長にすっごく睨まれてるから」
= = = = =
「みんな噂好きなんですね。俺なんかの話題で盛り上がるなんて」
「三石くん、定期テスト前に騒ぎを起こさないでくれる?」
「えー、悪いのボクですか?だいたいちょっと考えたら、不自然でしょ」
「何が不自然だというの?」
「ボクが生徒会や喪部の誰かに手を出すなんてありえませんよ。そんなことしたら、罰が当たります」
「な、なぜかしら?言い訳なら聞くわよ」
「釣り合いません。月とすっぽん、ぴんときり、鶴の中のゴミ。コース料理のつまようじ。員数外ですからね」
「な、な、お、面白い例えね。でも、手を出したいって思ったことはあるでしょ?」
「はあ、会長は、下々の者の気持ちを知ってくださいよ。手を出した途端リンチですよ。ハイリスクノーリターンに誰も挑戦しませんよ。眺めてるだけですって」
「じゃあ、どういう状況だと手を出すのかしら?」
「そうですね。お互い好き同士ってわかったら、メールのやり取りから始めるかもしれませんね」
「それまで、メールをしないのかしら?」
「連絡事項程度のメールなら。受信する以上は想像できません」
「じゃあ、わたしたちのメールは、どうするの?」
「?、内容をスケジュール帳に書き写したら、削除していますけど」
「はあー、それでいつも返事が一言なのね」
「あーっと、すみません。俺から返事は、読むだけ時間の無駄ですし、できるだけ短くしているんですが」
(((もうちょっと、何か書いてくれてもいいじゃない)))
「三石君、メールも手紙と一緒だから、季節のあいさつとか必要だよ。あと、相手への気遣いの一言とかね」
「そうよ、わたしは、正輝君のメールを何回も読み直しちゃうもん」
「はあ。でも、俺なんかのメールなんか」
「橘!練習よ。毎日、わたしにメールちょうだい。採点してあげるから!」
「えー、めんどくさいよ」
「何よ、わたしにメール出せないの!」
「いつも一緒じゃないか。話題が無いよ」
「むー」
「先輩!ボクとは、色々お話ししてください!」
「橘さん、それは無理だよ。学年が違うんだし、共通の話題が無いから」
「しょんなー」
がっくりと項垂れる橘ひよりだった。
= = = = =
「ふひー」
楠木さんが机に突っ伏した。
「楠木さんが、そんな声出すの珍しいね」
「え!三石クン、聞こえちゃった?」
「はあ、聞こえたけど」
「あーん、恥ずかしいぃ」
「え、え、どうしたの?かわいかったけど?」
「ふぇ?しょう?」
「あおいちゃんは、いつもあんな感じですぅ」
「そうなんだ」
「ちょ、ほのかちゃん!」
鉄臣君、美少女ふたりの戯れを眺めてホッコリする。
= = = = =
「ふ、ひぃ」
久遠寺さんは、ぎこちなく机に突っ伏した。
「会長?どうしたんですか?」
「三石君、紫苑さんは、疲れたのよ。かわいいでしょ?」
「み、弥刀さん!」
「会長もずっと教えっぱなしですもんね」
「え、ええ。そうね、わたしも完璧なんかじゃないから、疲れるのよ」
「なんか、すみません。俺、物覚えが悪くって、定期テストには間に合わないんですよね」
「べ、別に三石くんを攻めてるわけじゃないわ。一緒に勉強しているんだもの。いい結果を残したいだけよ」
「はい、がんばります」
鉄臣君、張り切って返事をした。その顔を見た久遠寺さんは、心なしか顔が赤かった。
いかがでしたか?
試験勉強やその他いろいろ進んでいるようです。
次話をお待ちください。




