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部活動 3-1.1

新章スタート


一学期定期テスト勉強編てな感じです。


ではでは~


連休明けの最初の昼休み。


鉄臣君、あることないことで話に尾ひれや羽が生えてきたので、昼休みは捕まる前に教室を逃げ出してきた。


しかし、キメラのような話は会長の知るところになり、ふたりっきりの生徒会室では、鉄臣君は尋問されるも個人的感想で、事なきを得た。


 = = = = =


「「こんにちわー」」

リア充カップル入室。

堀田さんが扉を開け、呼吸ぴったりで弥刀さんが入ってくる。

扉の脇に少し寄って、堀田さんが入って後ろの扉を閉めると

ぴったり並ぶ。澱みない絶妙のコンビネーションだった。


「「しつれーしまーす」」

少し後から副会長ふたりが、お弁当を持って入ってきた。


 = = = = =


「いやー、生徒会の合宿、和服美人まで登場したんだねぇ」

「堀田さん。聞きたかったんですが、新聞部とどんなつながりなんですか?」

「い、いやー。別に何でもないけど。何か?」

「新聞部、なんで、ボクさえ知らなかった合宿の記事が書けたんですか?」

「い、いや、それは」

「堀田さん、ボクは味方には何の力には成れませんが、ボクの敵には・・・全力で攻撃しますよ」


「・・・」

「・・・」


「あ、あのー、ボクが怒ったところで、チワワみたいなもんですから、すみません」

「い、いや、僕も情報の出所を調べるよ」

鉄臣君、その言葉を真に受けとめる。

一人を除いた女子達は、堀田さんを睨む。

「あらあら、眉の間にシワができますよ。ホホホ」


 = = = = =


いつも通りの昼食風景の中で少し変わったことがあった。


「三石くん、ちょっとおかずを作り過ぎたんだけど、シェアしない?」

鉄臣君、おすそ分けを位置的に一番離れた会長の席へ取りに行った。

「え、ラッキー。どれ、食べていいんです?」

「そ、その、から揚げなんかどう?」

「お、いただきまーす」

一口サイズのから揚げをパクっと口に放り込み、クムクムと咀嚼する。

「どう?」

「ありがとうございます。美味しいです」

会長をふたりの副会長が睨む。

「そ、そう。よかったわ」

視線は気にせず、口角が上がりそうなのを必死で抑える会長の口元は変な形になっていた。


「みついし君、里芋食べてぇ」

「いいの?」

「もちろんよ。わたしも作り過ぎちゃったからぁ」

鉄臣君、席に戻る前に2品目ゲット。


「三石クン、おむすび、どうぞ」

鉄臣君、楠木さんから、おむすびが2個入った小さな弁当箱をゲット。

「ありがとう、洗って返すよ」

「明日()使うから、そのままでいいの」


((!))


「三石くん、わたしがお弁当を二つ作るから、おかず一品お願いできないかしら?」

「えー、それは気が引けますよぉ」

「手間なんて、変わらないわよ」

「そうですねぇ」

鉄臣君、会長の提案に心が揺れた。

「紫苑さん、みついし君、わたしも混ぜてくださいね」

「そうですよ。4人で作るとメニューが増えますね」

副会長ふたり参加を表明して、断る理由もないので4人で弁当を作っることになった。


鉄臣君、頭の中で材料の分量と費用の計算を始めていた。



生徒会カップルは、一つの弁当をシェアしていた。


 = = = = =


「ごちそうさまでした。午後の授業、寝ちゃいそう」

「三石くん、授業中に居眠りは困るから」

「はい、がんばります」


「みついし君、お昼寝したらぁ?」

「ああ、そうですね。まだ少し時間ありますしね」

「だったら、膝枕してあげようかぁ」

「え?」

「どうしたの?嫌だったかなぁ?」

「いやいや、何の冗談ですか?」

「ほのかちゃん!ど、ど、どうして膝枕なの!」

「あおいちゃん?・・・!!!!!うそ、うそ、うそ、うそ!!じょ、じょうだんだから。もう、ほ、ほんきにしないでよぉ」


「あー、びっくりした。だけど、桃園さんの膝枕だったら、良いだろうなぁ」

鉄臣君、しみじみと語る。

「三石くん、セクハラは問題ね。制裁が必要かしら?」

「えー、だって、生徒会みんなの膝枕だったら、この学園の男子生徒の憧れですよ」

「三石君、わたしの膝枕はどうかしら?」

「それは結構です」

「ひっどーい。どうして?」

「だって、ボクの頭の形は、堀田さんと違いますから」

「あーあ、ふられちゃった。ざんねーん、正輝君慰めて」

「要、僕は今、結構落ち込んでいるんだけど」

「あーん、ごめんなさい。あとで、ね?機嫌直して」


「会長、今、不純異性交遊が予告されましたよ」

「三石くん、要さんは不純なことはしないわよ」

「なんか、不公平な気がします」


「紫苑さん、みついし君はセクハラじゃないですよ。褒めてくれたから、膝枕してもいいかなって思います」

「ほのかさん、三石くんをあまやかさないで。第二第三の若葉さんが出てくるわよ」

「迫田さんがどうかしたんですか?」

「み、三石クン、若葉ちゃんとメールとかしてる?」

「ぜんぜん。俺なんかにメールとか来るわけない無いですよ」

「そうなんだ。も、もし、若葉さんから連絡が来たら、ど、どうするのかな?」

「そりゃ、返事しますよ。でも、なんて返せばいいのかな?」

「み、みついし君!その時は相談に乗るから、必ず教えてね!」

鉄臣君、迫田さんとのやり取りは、生徒会でチェックされることになった。

いかがでしたか?


テストの話は、もう少し後になります。


次話をお待ちください。

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