部活動 2-6.11
合宿編 最終話です。
ダラダラと長くなってしまいました。
お読みいただいて感謝いたします。
ではでは~
日付の変わった深夜。
鉄臣君、尋問官3人を女子寮まで送っている。
「もう、勘弁してください」
「ダメよ。反省会は抜き打ちで時々するから」
「そうですぅ。鉄臣君はエッチですから、監視しないといけないですぅ」
「鉄臣クン。その、・・・その誰にも見せないなら、水着画像撮ってもいいんだけど?」
「「あおい!!」」
「「「「ワン!ワン!ワン!」」」」
近所の犬が一斉に吠えた。
「「「「シー」」」」
= = = = =
「鉄臣、ありがと」
「あの、鉄臣君、少しくらいエッチでも良いからね」
「鉄臣クン、あの、おやすみ」
「おやすみ。それから、ボクがどんな本を預かってたかは、内緒にしてください。その、持ち主に迷惑がかかるかも知れないんで」
「うふふ」
「おほほ」
「くくく」
3人が別々に悪そうに嗤う。
「ヒィーーーー」
「嘘よ。大丈夫、4人だけの秘密にしておくから」
「そうよ、わたしたちが知っていれば充分よ」
「鉄臣君がエッチなのは、しかたないですぅ」
「酷い言われよう。だいたい、3人には関係ないですよね?」
「「「大ありよ」」」
「うぉっふ」
「だ、だって、鉄臣が、その、わたし、たちに欲情したら、襲ってくるかも知れないじゃない」
「そんなことしませんよ」
「・・・しないのぉ?」
「?それに、みんな護身術の達人じゃないですか?」
「達人は大げさよ」
「女子生徒に護身術教えてるのに?」
「え、ええ。そうよ。何かおかしい?」
「いつも練習台になっているのが、ボクなんですけど」
「だから、型を知っている人なら返し方くらい思いつくものよ」
「それと本は関係ないでしょ」
「何よ。あんな本を大事そうに!」
鉄臣君、珍しく久遠寺さんに噛みつかれた。
「ほんとですぅ」
「そうよ。あんなの大胆なだけじゃない」
はたから見れば、トリプルブッキングで四つ又がバレたように見えなくない状況になった。
「え、え?何、怒ってるの?」
「だから、あんな本の女の子より、わたしたちの方を見なさいよ!・・・、・・・、-----!!」
久遠寺さんが寮の中に駆けだした。
鉄臣君、ぽかんとして、ふたりのほうに向いた。
耳まで真っ赤になったふたりが、久遠寺さんの後を追いかけていった。
鉄臣君、女子寮の玄関でひとり残された。早く帰ったほうがいいぞ。誰かに見られたら、ストーカー扱いだぞ。
= = = = =
鉄臣君、精神的に疲れて寮の自室に入るとベッドに倒れ込んだ。
「あれって、どういう意味だろ」
そうつぶやくと久遠寺さんの言葉を思い出す。
《「わたしたちの方を見なさいよ」》
「そのままだと、久遠寺さんたちが見られたいってこと?いやいや、それは無いよな」
ふと彼女たちの水着姿を思い出す。
鉄臣君、しばらく考え込む。
鉄臣君、あることを思いついて跳ね起きた。
「みんなの水着姿を褒め足りなかったんだ!そうだ、久遠寺さんの水着選びでもあれだけ手間がかかたんだから、第三者としてもっと褒めないといけなかったんだ」
鉄臣君、ある意味間違ってはいない。誤解したまま考え続けていた。
「今からでもいいかな?電話は非常識だな。じゃあ、メール。ああ、番号もアドレスも聞いていなかったんだ」
鉄臣君、項垂れる。
「シャワー浴びてこよう」
タオルとお風呂セットを持って、シャワー室にペタペタ歩いていった。
= = = = =
「紫苑さん、いきなりでびっくりしましたぁ」
「紫苑さんって、大胆なことをいうんですね」
「ダメ、言わないで。恥ずかしー」
((かわいい))
「ほのかさん、あおいさん。さっきのことは」
「要さんには内緒ですね」
「えー、別にいいじゃないですかぁ」
「ダメなの!」
ギロリと桃園さんを睨む久遠寺さん。
「あー、そんな怖い顔をするんでしたらぁ、今、電話しようぉっと」
「ダメー、ヤメテー」
桃園さんに抱き着いていく久遠寺さん。
「キャハハ、嘘です、嘘ですぅ。いつもと全然違いますね。今は、紫苑ちゃん?」
「何かしら、それ?」
「だって、いつもは【紫苑ちゃん】って雰囲気じゃないですしぃ。ねえ、あおいちゃん」
「うん、紫苑さんって感じです」
「わたし、そんなにかわいげが無い?」
「いえいえ、そんなんじゃないですよぉ。うーん、そうそう。落ち着きというか貫禄というか風格というか」
「やっぱり、かわいげが無いんじゃない」
「違います。紫苑さんは、かわいいです。その、かわいい美人で嫉妬するくらい羨ましいです」
「あおいさん、おだてても何も出ないわよ」
「もう、茶化さないで。それから、あの、・・・始まる前から負けたとは思いませんから!」
「何の話かしら?」
「さあ、何の話でしょうね?」
「え?え?今のなにぃ?」
女子寮の一室での出来事を鉄臣君は知ることはなかった。
= = = = =
連休、最後の休日。
鉄臣君は、洗濯ものをたたんでいた。
ふとベッドの下に見慣れない紙包みがあった。
「あれ?あのモールの包装紙だ。昨日忘れていった?」
包みを見回すと<to 鉄臣>と書いてあった。
「ボク宛だ。なんだろ?」
開けてみると、携帯のストラップとコースターとパンツだった。
いかがでしたでしょうか?
鉄臣君、手の届かないと思っている相手だと
画面の向こう側と対話している感覚です。
次話から新章突入!レギュラー新キャラ登場!
次話をお待ちください。




