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部活動 2-6.7

生徒会、帰路につきます。


さらっと終わるかと思ったら、長くなりました。

家に着くまでは合宿。


ここまでお読みいただいてありがとうございます。

100人くらいの方が手間をかけて、読んでいただいているみたいで、励みになっています。

感謝しています。


ではでは~


「準備ができたら、出発しよう。和田さんお願いします」

「はい、みなさん乗ってください」


 = = = = =


発車すると暫くして、堀田さんか提案した。

「ババ抜きしないか?」

「そうね、昨日はそれどころじゃなかったから、フフフ」

「ご「良いですね、ババ抜きなら、俺、勝てそうな気がする」」

迫田さんにかぶせるように鉄臣君が勝利宣言をした。


鉄臣君、宣言むなしく、道化師に慕われた。


「三石さんって、もしかしてくじ運とか強かったりしませんか?」

「ぜんぜんだよ。勝負事は弱くって」

「へー、わたしと一緒ですね」

「俺の方が弱いよー、今負けてるくらいだぜ」

「だぜ?」

「何?」

「う、ううん。何でもないよ」


(((鉄臣、ちょっとはこっちも気にしてよ)))


「三石君、若葉さんと仲良くなったね、フフ。いいのぉ?」

「意味ありげにですね。弥刀さん、俺なんかだとやっぱり不味いですか?」

「そんなことあるわけないじゃない。ただねぇ、ねえ会長かいちょう?」

「にゃ、何?要さん。そこでわたしが関係あるのかしら?」

「いーえ。ただ何となくですよー、オホホホ」


 = = = = =


そうこうしているうちに駅に到着。

「ありがとうございました。助かりました」

「お安い御用です。いつ、お越しになっても大丈夫ですから。旦さんによろしくお伝えください」

「はい、伝えます。では失礼します」


 = = = = =


「若葉ちゃん、いつでもいいからお話ししようね」

「うん、そっちで流行ってるコーデとか教えてね」

「うーん、わたしあんまり詳しくないよぉ」

「大丈夫大丈夫、写メとかでわかるから」

「うん、それなら大丈夫だね」

「若葉ちゃん、わたしもいいかな?」

「当然!でね、あの、あおいちゃんってお茶とかすごいの?」

「え、すごくないよ。みんな趣味で習ってるだけだから。あー、でも地方じかただけは特技かな?」

「じかたって?」

「簡単に言うと日舞の演奏かな」

「ふーん・・・。日舞!すごい!着物着て踊るんでしょ?」

「わたしは踊らないよ。BGMを演奏するの」

「そうなの」

「ごめんね、すごくなくて」

「あおいさん、ご謙遜ね。3月に舞踊の会に頼まれて赤坂まで行ってきたのは、どなたかしら?」

「ちょ、ちょっと、紫苑さん、あれは、父に連れられて、ほんの少しお手伝いしただけですよ」

「あら、どなたかとお見合いまでしそうになったとか聞いたのはお手伝いではなかったと思ったのだけど」

「へー、よく知りませんけど、すごいじゃないですか」

「ほらほら、これ、演奏しているのが若葉ちゃんだよ」

桃園さんがスマホの動画再生を見せる。

「うわー、すごい」

「やめてー、恥ずかしいからー、まだまだ下手なのよー」

取り乱し桃園さんのスマホを取り上げようとする楠木さん。


「紫苑さん、あの、電話しますね。メールもします。だから、その、お友達に「もう友達よ、かわいいって言ってくれたじゃない」・・・うん」

「若葉さん、泣かないで。別にお別れじゃないのよ。その、わたしも寂しくなる…か・・・ら、グスッ」

「「うわーん」」


「え、え、何々?ふたりともどうしたのぉ?」

「紫苑さん、若葉ちゃん?」


 = = = = =


「みなさん、若葉と仲良くなってくださって、ありがとうございます」

「こっちこそ、いい友達になってもらいました」

「堀田さん」

「迫田さん、ウチの行事の招待状を送るから」

「は、はい。ありがとうございます」


「じゃあ、そろそろ行きます」

「若旦さん、お気をつけて」


「「「「しつれーしまーす」」」」

手を振って改札の中に入っていく生徒会メンバー。


 = = = = =


「じゃあ、俺も行きます」

「はい、お疲れさまでした」

「あっと、コレお返しします」

鉄臣君、和田さんから預かった山荘のカギを返した。

「はい、確かに」

「俺も失礼します」

和田さんに頭を下げて、別れを告げる。


「あ、迫田さん。またね」

鉄臣君、迫田さんに手を振って、改札をくぐっていく。

「あ、三石くん。鉄臣君、またね」

迫田さんの声は、鉄臣君に届くほど大きくなかった。


 = = = = =


「で、若葉。どっちか気になるのか?」

「な、おじさん。そんなことないよ!もう」

「まあなあ、お前もなかなかだと思うんだが、あの子たちは別格だもんな」

「そんなこと言わないでよ」

「まあ、こればっかりは判らんもんだ。さあ、クルマに乗れ」

「あ、うん」

「途中で見送れる場所があっから、メール出しとけば気づいてくれるって」

「うん!」

いかがでしたでしょうか?


泊まった部屋で何をしていたんでしょうね?



次話をお待ちください。

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