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部活動 2-6.3

天気に恵まれ、ピクニックは楽しいものです。


ここまでお読みいただいてありがとうございます。

楽しんでいただけたなら幸いです。


ではでは~


「いい天気だし、気持ちいいなぁ」

「そうだね」

「迫田さんは、いつも来てるの?」

「久しぶりですよ。眺めるだけで何にもないから」

「ああー、わかるわかる。ウチも近所に湧き水で有名なところがあるんだけど、水飲むだけだもんな」

鉄臣君、迫田さんとあははうふふと笑い合う。


(制裁が必要ね)

(うー、楽しそうに)

(誰でもいいのね)

(((羨ましい!!)))


ハッと顔を見合わせる会長副会長。

「ど、どうかしたの、ふたりとも?」

「え?紫苑さんとあおいちゃんこそぉ」

「わ、わたしは別に、何か?」


鉄臣君、後ろの三人が黒いモヤモヤを出してるぞ、死ぬぞ。



「若葉さんリードかな?」

「え?そうなの?」

「さー、わかんない。重くない?」

「そろそろ持ち替えないとつらくなってきた」


 = = = = =


「とーちゃーく」

「ひー、ひふー、ふぃー」

「三石さん、大丈夫?」

「あ、ああ。すいません。ボ、ボク、体力無くて」

「もう、だらしないなぁ。久しぶりに来たけど、いい景色だよ」

展望台からの眺めは新緑の萌える山並みを一望できた。

「いい景色ね」

「絵画みたいですぅ」

「ほんと、こういう絵はあるよね」


「うん、絶景かな絶景かな、ね、正輝君」

「はぁー、ここまで見晴らしのいいとこだとは思わなかったよ」


「ふー、ほんとですねぇ。(緑が)きれいです」


「「「「え!((((わかってるわ、景色のことでしょ。仕方ないじゃない。ドキッてしたんだから))))」」」」


「フフフッ、三石君って、女の敵ね」

「えー、なんですか、それー」

「だって、今、わたしのことがきれいって褒めたでしょ。浮気させるつもり?」

「ちょ、ちょ、ちょっと弥刀さん、何言ってるんですか!堀田さん、違いますからね。ね」

「三石君、後で男同士で話をしようか」

「ひぃーーーーーー」


 = = = = =


「さあ、あっちにベンチがあるから、とと、重い、これー」

鉄臣君のスポーツバッグを持ち上げようとした迫田さんがよろめいた。

「大丈夫?弁当と飲み物のほかに食器とか入ってるから」

「ええー、これ持ってたの?」

「?、見えてたよね?」

「そりゃ、見てたけど、こんなに重いって思わなかった。・・・」

「たいした重さじゃないから、俺が持つよ」

鉄臣君、そういうとバッグを手に取る。

「けっこう、力あるんだね」

「アハハ、これでも男だから」

(ちょっと、かっこいいじゃない)

「えーと、迫田さん?」

「な、なに?」

「ベンチ」

「あ、ああー。そうね、あっちだよ」


鉄臣君、後ろの三人がドス黒いモヤモヤを出してるぞ、絶対死ぬぞ。


 = = = = =


「酷いなー、からかうんだもん。はい、コレ、久遠寺さん」

「ありがと、鉄臣」


お昼には少し早いが昼食の準備を始めた。


おむすびとおかずを並べて最後に鉄臣君が牛たたきを切り分けて準備完了。


堀田さんがいつもの調子で

「では会長」

「コホン、いただきます」

「「「「「「いただきまーす」」」」」」


「パク、むぐむぐ。あー、うまくできてたー、こればっかりは切るまでわかんないもんなー」

鉄臣君、牛たたきは会心の出来具合だったことに素直に喜んだ。


(かわいい)


「ん?」

鉄臣君、何か聞こえたような気がしてので周りを見回した。


「三石君、換わろう」

「別にいいですよ。こっちの方が胡坐がかけて楽ですから、弥刀さんの隣を暖めてください」

鉄臣君、みんなとは別にバンダナを敷いて地面に座っていた。


「鉄臣君、おむすび」

ベンチに座っていた楠木さんがおむすびを持って横にしゃがむ。

「お、サンキューです」

鉄臣君、少し小ぶりのおむすび一つを二口で食べた。

「美味しい?」

「ん、美味しい」

「良かったー、それ、わたしが握ったやつだったんだ」

「ぐぇ!」

鉄臣君、喉を押さえて苦しむふりをする。

「あーひどいー、もう、不味いなら吐き出しなさーい」

片手を挙げて叩く素振りをする楠木さん。

「ひー、ごめんなさい。ぷっ、アハハ!」

「鉄臣、素直じゃないのは、もてないんだからね」

「えー、独身で死んじゃうのかー、マジでやだなー」


(((あおい!あとで面貸せや!)))

いかかですか?


すれ違いというか、モヤモヤがあります。

もどかしいですね。

それが書きたいのです。


まあ、次話もこんな感じです。

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