部活動 2-6.2
合宿最終日です。
もう波乱はありません。そうそう高校生活って波乱ばっかりじゃありませんので。
一休みって感じです。連休はお休みしないといけません。
そんな感じです。
気楽にお読みください。
ありがとうございます。感謝感謝です。
ではでは~
「「「「「「「いただきまーす」」」」」」」
「この卵焼き美味しいー」
感動する迫田さん。
「きっと卵が新鮮なんだよ」
鉄臣君、照れくさいので、はぐらかす。
「やっぱりー?堀田さん専用とかですか?」
「フフフ、正輝君、誤解を解いておかないとたいへんなことになるんじゃない?」
「そうだね。迫田さん、それモールの店で買った卵だよ」
「え?でも全然おいしい」
「ウチは一流シェフがいるからね」
「そんな人来てたんですか?全然見ませんでした」
「もう、正輝君。誤解されるようなこと言っちゃだめよ」
「ごめん、卵焼きを焼いたのは三石君だよ」
「は?ええーーーー!!」
「なんか、ごめん」
「いえいえ、三石さん、すごい!お料理上手なんですね」
「そんなんじゃないよ。だし巻きだけ評判がいいだけだから」
「謙遜しなくていいよ。炊き込みご飯なんか食堂で大絶賛だったじゃないか」
鉄臣君、全員から褒められすぎで、リビングの床を悶え転がった。
面白いのか放置され、みんな朝ごはんを美味しくいただいていた。
「鉄臣、ホコリが立つから止めて欲しいわね」
暫くして、久遠寺さんが少しSっぽく言った。
= = = = =
朝食の片付けが終わり、リビングに全員が集まった。
心地よい風がカーテンを揺らす。
コホンと咳払いする堀田さん。
「展望台があるから、ピクニックはどうかな?」
鉄臣君、即座にはいと手を挙げる。
「なんだい?」
「堀田さん、ここからどのくらいなんですか?」
「歩いて1時間くらいだよ」
「フムフム」
鉄臣君、顎に手を当て思考する。
「じゃあ、お弁当作りますか?」
「「「鉄臣君は休んでて」」」
「う、うぉ!」
「あら、みんなどうしたの?クフフ」
「要さん、何か含みのある言い方ね」
「そう?3人同時だから、びっくりしただけですよ。それが何か?」
「そ、そう」
「何かぁ?ねえ、紫苑さん何かぁ?」
真っ赤な顔の久遠寺さんがずんずん弥刀さんに迫る。ほほほと微笑み逃げる弥刀さん。
「鉄臣君、何が食べたい?」
「あ、鉄臣。お肉はどうしたい?」
「え、え、ボ、ボクのことは気にしないで、みなさんで決めてくれればいいですよ」
「むー」
桃園さんが返す言葉に詰まって唸る。
(唸ってるだけなのに桃園さんは声も顔もかわいいなぁ。い、いふぇふぇっ」
「鉄臣君、ほのかちゃんだけ誘惑するのは止めて」
鉄臣君、楠木さんに頬を抓られる。
「つー、なんで抓るん?」
「なんでって、声と顔がかわいいって言ったくせに」
楠木さんがプイッとそっぽを向き、頬を膨らませる。
「え?ボクそんなこと言った?」
困惑して周りを見回すと桃園さん以外がうんうんと頷いている。
「で、でもかわいいって言ったんですよね。貶したとかエッチなことじゃないですよね?」
「だから、誘惑しちゃダメなーのー」
「痛ったー!痛い、痛い」
鉄臣君、楠木さんと久遠寺さんから両腕を抓られ、口ごたえの制裁を受けることに。
「すいません、すいません、もう言いません」
「あの、もう、いいよ」
桃園さんが鉄臣君の謝罪に俯いてぽしょぽしょとつぶやく。
「え、え?拒否られたの?ボク」
(わー、リアルで修羅場って、こんな感じなんだぁ)
「フフッ、正輝君、わたしが誘惑されたらどうする?」
「えー!それは怖いなぁ。僕にはテクニックが無いからね」
「わたしは不器用なところが好きだから大丈夫よ」
「心変わりはしないでくれよ。努力するから」
「お願いね」
= = = = =
7人はキッチンで分担して弁当作り。
結局、メニューは冷蔵庫の中を確認して決めた。
メインは和牛のたたき、だし巻き、野菜でサラダ、おむすび。
鉄臣君は和牛のたたき 弥刀さんが卵焼きを担当。堀田さんの希望だった。まあ当然。
そうこうしてるとご飯が炊けたのでおむすびを作り。みんなで作ると大きさが違う。それもまた楽しい作業になった。
弁当が出来上がる。
「7人分だとそこそこ重いから、俺が持ちますよ」
「飲み物も合わせると一人じゃ無理だよ、僕も持つから」
7人分の弁当と飲み物をスポーツバッグ二つ詰めて、鉄臣君と堀田さんが持つ。
動きやすい服装に着替えて、迫田さんの案内で合宿最後のイベントに出発する。
山荘の周りは木々に若葉が萌えて、生徒会カップルは、一番後ろを恋人繋ぎで仲良く歩いていた。
鉄臣君、間違っても幸せオーラに包まれたリア充の後ろは絶対に歩けないと確信し、血涙を零す自分を想像していた。
楠木さんが和風の巾着を持っていた。
いかがでしたか?
つまらない。おっしゃる通りかもしれません。
まあ、学園生活で面白いのはリア充だけです(血涙
てなわけで、生徒会メンバーと一人は休日の半日をまったりと過ごします。
次話をお待ちください。




