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部活動 1-1.2

普通に生徒会活動になりましたが、そのままでは終わりません。

生徒会の会議は早々に終わった。役員皆がハイスペックなので、仕事は的確で早い。

女子達は誰ともなくガールズトークを始めたところで、雑用係は書記長に手招きされて、部屋の奥の扉を抜けて隣の部屋に入った。


女子達はそれを見ないふりをしながら、戸が閉まるのを見届けると急に黙って、会長席の机に置いてあるパソコン用らしいスピーカーに詰め寄った。

スピーカーからは隣の部屋の2人の会話が聞こえてきた。


 = = = = =


「昨日は悪かったね、まわりに聞いてみたら、皆ダンスはしないと言ってたよ」

「別に悪くありませんよ」

(住む世界が違うだけですから)


「何か良いイベントは無いかな?」

「イベントですか?時期的にぎりぎりお花見かなぁ」

「ほう、なかなかいいかもね」

「喪部って何人くらいなんですか?」

「現役部員だと20人くらいかな?」

「結構いますね」

「なーに、半分は学園外だし」

「そうなんですかぁ。お手製のお弁当を持ち寄ってお花見っていうのはどうですか?」

(まあ、部員が集まってお弁当食べるって、素朴なイベントも超エリートには新鮮なんじゃないかな)

「!!。それはいいね。君は特に好きなおかずってあるかな?」

≪ガガッ≫

「うん?今、生徒会室で大きな音が鳴りましたよね?」

「そうみたいだね。で、好物とか何かな?僕はだ、し、ま、きなんだよ」

「なんでも食べますよ。好き嫌いが言えるほど余裕ないんで。タハッ」


(書記長って、いい人っぽいな。超エリートとは学校以外接点ができるわけないし。使い捨てで使われないだけ幸運だから、目をつけられないようにしないとね)


生徒会室に別室の2人が戻ってきた。


生徒会室ではガールズトークなどすでに無く、弥刀会計長を除く3人が会長席を囲んで何か深く考え込んでいた。


堀田書記長から鉄臣君が発案者として<喪部花見会>の開催提案があり、その場で開催が決まった。


 = = = = =


その週末、予定通り喪部入部テストが行われた。


テスト結果「春夏学期 入部者0人」


このことで、鉄臣君にあるフラグが立った。


 = = = = =


喪部主催<喪部花見会>は鉄臣君の思惑を大きく外れた。


「えー、本日は好天に恵まれました。卒業してそれぞれの道に進み、なかなか会えなかった昔の仲間、また先輩、後輩と交流を深めていただきたいと思います。長くなるといけませんので、ここまでとします」

OGOB会長の挨拶が終わる。

「ありがとうございます。続きまして、ご欠席の皆さまからお言葉をいただいております。ご紹介いたします。」

司会が、滑らかに行事を進行させる。

「宇宙からお花見を楽しむことにいたします。卒業生・・・・」


「堀田さん、堀田さん。どうしてこうなったんです?」

「うーん、なぜだろうね?」


「続きまして、学び屋の桜を思い出します。皆様と美しい桜を見ることができず残念です。伯爵マーリンベルグ様」


「これじゃ、OGOB会じゃないですか?」

「メーリングリストを間違えちゃったかな?」

「間違えたって?。・・・ところで、この庭園ってどこなんですか?なんか個人の土地みたいなんですけど!」

鉄臣君、一大イベントを目の当たりにして、堀田さんに噛みつかんばかりに言葉をつづける。


「あー、先輩の不動産をお借りすることができたんだよ」

「ここまでの田舎道をごっつい外車と高級車やリムジンと僕らのリムジンバス、空からヘリまで降り「えー、ここで現役の代表として、この企画なされました、三石様にご挨拶をいただきたいと思います」し・た・・よ・・・・・・ね」

「三石様、いらしゃいませんか?」


「え゛?」

「三石様、壇上にお越しください」

「ほら、呼んでるよ」

「あsdfgjkll!!」


 = = = = =


(即興で挨拶できたと思う。ただ何言ったか覚えてねえよ。なんで会場の半分にごっつい黒い服がウジャウジャなんだよ? 花見だよ? タキシード着る? 正装してるよね? 俺、普段着だよ? 普段着で壇上から挨拶? どんな罰ゲーム? こんなのお花見じゃねぇ!)

鉄臣君は一通り心の中で不満をぶちまけた。

立食を装ってはいるが、数々の豪奢な料理が並ぶ。

壇上から見た情景は、やはり高校生が参加するようなイベントではなくなっている。


用意されたテーブル席では、品のいい初老の夫婦がディナーをとっていた。

傍らにメイドが控えている。


鉄臣君は、軽くめまいを感じた。

(やっぱり異世界だ)


「おーい、三石君」

「?」

「今日はありがとうな、俺はOBで今、料理人やってるんだよ。久々に日本に帰ってきていてな、今日は腕をふるったから、いろいろ食ってくれ。全部おすすめだ」

「はい、ありがとうございます」

「短期間でここまで準備できるなんて、将来が楽しみだ。気が向いたら雇ってくれよ、じゃあな」

話しかける相手を見つけたかして、ウインクしてその場を立ち去った。


「はー、雇うって? 異世界のジョーク? はーーーー~、準備なんかしてませんて」

鉄臣君、深くため息を吐く。


その後、鉄臣君はテレビや新聞で見たことがある人達に声をかけられ、HPを削られていった。

ボディガードがつくような要人の参加するパーティって、会場の半分が黒かったりします。

政治的色が濃いと地元の機動隊が応援で来てたりで物々しい雰囲気ですw

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