部活動 2-5.7
続きです飛ばしていただいても構いません。
ただ、次話までの流れですので、暇つぶし、いえ、流し読みいただくと幸いです。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
ではでは~
「さあ、買い物も済んだし、帰ってバーベキューだ!」
「正輝君、ハイテンションだね」
「ああ、もう待ち遠しいよ」
いつもクールで余裕の堀田さんはいなくなり、代わりに子供のようにはしゃぐ堀田ちゃんがいた。
タクシー乗り場に行くと和田さんが待っていた。
「和田さん、用事に行ってくださればよかったんですよ」
「若旦さん、用事は済みましたんで、若葉に聞いてお迎えに」
「そうですか、じゃあ、山荘までお願いできますか?」
「ささ、あっちにクルマを止めていますので、お待ちいただくより早いと思います」
「じゃあ、行こうか」
カートを押して、駐車場の中を歩く一行。
堀田さんと和田さんが先を歩いていた。
「なんか若葉がお邪魔するようで申し訳ないこってす」
「こちらこそ、すみません。若葉さんに無理やり頼んだのはこちらですから」
「生意気なこと言ったら、ぶん殴ってください」
「和田さん、正輝君はそんなことしませんから」
すぐ後ろから弥刀さんがくつくつ笑いながら話す。
「そうでした、すみません」
たはは、申し訳なさそうな和田さんだった。
「ひどい言われようだなぁ、わたし、そんなんじゃないよ」
(あーもー、おじさん!わかってる!ガマンすればいいんでしょ!)
「フフ、どこも同じね。身内の言葉は辛らつだわ」
「えー、紫苑さんがそんな風に言われることあるんですかぁ?」
「意外です」
「わたしはかわいげが無いってよく言われてるわ」
「えー、紫苑さんかわいいじゃないですかぁ」
「そんな。ほのかさん、面と向かって言われるとさすがに照れるわ」
鉄臣君、そんなやり取りを眺めて、美少女たちの自然なふるまいを間近に見れて得した気分。
クルマに到着。荷物を積み込んでから、
「あー、と、カート置き場がない?」
鉄臣君、周りを見回して、それらしい場所が見当たらないことに気が付いた。
「じゃあ、俺、置いてきますね」
カラカラと空になったカートを押して、建物の方に戻っていった。
「あー、クルマを回した方が良かったですね」
「いえ、気にしないでください。このまま彼を迎えに行きましょう」
「あ、はい」
和田さんのバンがノロノロと鉄臣君について行った。
= = = = =
「すみません、カート置き場がわかんなくて、お待たせしましたー」
「いや、こっちこそゴメン。持って行ってもらって」
「いいですよ、誰かがしないといけないなら、俺がやりますよ。席もドア際だし」
「それだと僕も一緒だよ」
「それ、堀田さんに似合いませんよ、ハハハ」
「三石君、その言葉、なんか引っかかるな」
「え、誰も札束の力でカート運ばせるなんて言ってませんけど?」
「あー、君は、そういう目で見てたんだね」
「プッ、フフフ。正輝君、今度して見せてね」
車内は笑い声でにぎやかになった。
= = = = =
山荘に着くと早速、庭でバーベキューの準備を始まった。
「和田さん、食べていきませんか?」
「ありがとうございます。家族と外に食べに行きますので、ご遠慮させていただきます」
「そうですか、じゃあ、ご家族によろしく」
「はい、ありがとうございます。若葉、粗相するんじゃないぞ」
「もう、恥ずかしいって」
「じゃあ、失礼します」
「「「「「「ありがとうございましたぁ」」」」」」
和田さんを見送り、作業に戻る。
鉄臣君、輸入肉の塊を一口より大きめに切り分けていく。
切り分けた肉の繊維を切るように包丁を入れる。
肉にただでもらってきた牛脂を擂り込み、それらをバットの上に並べて塩コショウを振って待っている女子達に渡す。
「金具串に好きなように刺していって。肉と野菜を交互に刺すと口が飽きないよ。手を刺さないように気を付けてね」
思い思いに具材を刺していく。
ただ、それだけでも初体験だと盛り上がる。
= = = = =
鉄臣君、串の方は女子に任せて、コンロの準備に取り掛かった。
堀田さんはといえば、興味津々でついてきた。
「三石君、僕がやってもいいかな?」
「ええ、どうぞ」
「じゃあ」
任せてくれとばかりに炭をコンロ内に並べていく。
(あー、モールにいたときにネットで調べたんだ)
炭、小さい木片、着火剤と準備万端、あとは火をつけるだけ。
「さあ、点火!」
おそらく生まれて初めてのことらしく、張り切って火をつける堀田さんだった。
しかし、数分後、ドバドバと着火剤をくべている堀田さんの姿があった。
いかがでしたか?
てか、すみません、すみませんm(_ _)m
字数の調整が上手くできませんでした。
次からです、次から鼻血ぶーです。
お読みいただいてありがとうございます。




