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部活動 2-5.6

さあ、続きです。


鉄臣君に危機を救われた久遠寺さん。


大胆な行動に出ます。


ここまで読んでいただきありがとうございます。

感謝しております。

アクセスがあるって、嬉しいです。

「鉄臣、鉄臣」

声がする。試着室のカーテンから首だけ出している久遠寺さん。少し顔が赤い。

「はい。なんですか?」

(忘れ物?)

「こっちにきて」

「はあ・・・?」

近づくと久遠寺さんの顔がますます赤くなる。

「あのね、鉄臣、くん、中を見て」

そういうと久遠寺さんの顔があったところのカーテンに隙間ができる。

鉄臣君、言われたままに中を見ると

「うふぁっぷ」

おおよそ今まで出したことの無い叫び声を上げた。


「鉄臣君、この水着、わたしに似合ってるかな?」

試着室の中には、精一杯、水着が見えるように腕を後ろに回した久遠寺さんがモジモジしながら立っていた。


黒のワンピースで胸元にワンポイントのアクセント、久遠寺さんが軽やかに一回りすると背中が大胆に開いていた。

真っ赤な顔で

「もう、どうなの?ダメ?」

恥ずかしさに耐え切れず、頬を膨らませ、上目遣いで問いただす。

「な、なんでボ、ボクに聞くんですか?」

「そ、それはその、あの、・・・そう、そうよ、貞操の危機を救ってくれたお礼よ、ご褒美よ。何なら中身もつけてもいいわよ!!」

(・・・はっ!今わたしとんでもないことを口走っちゃったー!。ダメダメダメダメ、まだ高校生よ、生徒会のスキャンダルはダメだわ、でも彼さえ黙っていれば・・・、・・・ダメダメ心の準備が。じゃない、こんなことじゃ、彼が・・・)

半ば妄想し始めたとき、久遠寺さんは鉄臣君が居ないことに気が付いた。



(ひーぃ、どんな顔をすればいいんだよ、会長の水着姿だぞ、顔が緩んで戻らなくなっちゃいそう)

鉄臣君、通路まで飛び出して、にやける顔を押さえて隠していた。

思い出すとまたにやける。健全な男子高校生だった。



そのあと、何とか取り繕った久遠寺さんが仕切って、一人水着コレクションを開催していた。恥ずかしいのを我慢している彼女ではあったが、二つのふくらみは彼女の意思とは別行動を取っていて、鉄臣君に対してしっかり自己主張をするのであった。

結局、最初の背中大胆黒水着を選ぶことで意見が一致した。

ただ、最後のほうは、汗ばんだ久遠寺さん、それに気が付いた鉄臣君。ふたりとも精神的に水着選びどころではなくなっていた。

試着室はいい匂いが充満していた。


 = = = = =


「おーい、ちょっと遅かったね、三石君」

「すみません、トイレで居眠りしちゃって」

「もう、鉄臣君の嘘つきぃ」

「正直に言ってくれる方が嬉しんだけど」

「えっ?」

「「久遠寺さんの水着を選んでいたんだよね」」


「ち、違いますよ、なんでボクが会長の水着を選ぶんですか、ねえ会長?」

鉄臣君、追いつめられたところで久遠寺さんの方を見ると申し訳なさそうにスマホを持ち上げてる。

「えー!」

「「鉄臣君の嘘つきぃ」」

「すみません」


その様子を見ていた迫田さん。

(三石さん、君って面白い立場なんだね)


生徒会カップルは、思ったことを口にする。

「正輝君、三石君って、狙ってるのかな?」

「どうなんだろ?悪気がないのは確かだね」

「フフフ、わたしも混ざってみたいかも」

「えー、悔しいけど僕は勝てそうもないよ」

「大丈夫、正輝君はいい男を目指してね、待ってるから」


 = = = = =


「さあ、三石君、バーべキューの用意だ」

「堀田さん、張り切っていますね」

「そりゃ、もう。人生最高に張り切ってるよ」

「クスッ、正輝君、子供みたい」


「まずは炭ですね、大目がいいでしょう。金串も多めの方がいいですね。仕込んでおかないと食べながら準備するのって、白けちゃいますからね。炭用のトング追加しましょうか」

「なるほどねぇ」

足りなかった小物を買い物する一行が居た。


道具を一通り購入して、食品売り場に移動した。


 = = = = =


ここで少し時間が遡る。

クルマから降りて、男子と別行動になった時の事

「ねえ、ねえ、若葉さん。バーべキュー食べていける?」

「わたしも迷惑でなければ、お願いしたいな?」

「若葉さんと知り合えたわけだし、良かったらお願いできないかしら」

「はうぅ」

美少女達にお願いされて、とろけそうな迫田さん、断れる訳もなくバーべキューにも参加することになったのだった。

生まれて初めて鼻血を噴きそうだった。


 = = = = =


「お肉はどのくらいになるんだい?」

「そうですねぇ、一人200グラムくらいが目安ですかぁ」

「足りるのかい?」

「男は堀田さんと俺だけですからね。あと野菜とかも食べるでしょう?」

「じゃあ、お肉はこれでいいですかぁ?」

桃園さんが和牛のパックを持っていた。

「うーん、それは確かに美味しいですけど、それっぽいの食べたくないですか?」

「「それっぽいの?」」

(堀田さんと桃園さんが反応した)

「これです」

鉄臣君、オージービーフのブロック肉を二人に見せた。

「これって美味しいんですかぁ?」

「仕込み次第。歯ごたえは体験できるよ。冷蔵庫に和牛っぽい塊は有ったから、そっちは焼肉やステーキにできるし」

「確かに肉を串から齧るのは、歯ごたえがあったほうがそれっぽいね、三石君」

期待感で目が輝いてる堀田さん。

「1.5キログラムくらいでいいのかしら?」

「はい、会長。串焼きが飽きたら、焼きながら削ぎ切りしますので」

「ワイルドな料理ね」

さっき昼食を済ませた若人の胃袋は、空腹を感じ始めていた。

いよいよ準備が整いました。


次回より始まります。


乞うご期待!

エッチな話は書いてて楽しいw

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