部活動 2-5.5
我慢できずに投稿!
さあ、ガクガク震えが止まらない鉄臣君
その震えってなんでしょう。
喪部に入部させられたことに関係あるのでしょうか?
勿体をつけてもしかたないので、お読みくだされば幸いです。
鉄臣君、あることでぷちっという音が聞こえた気がした。
チンピラの一人が久遠寺さんにビンタを食わらしところを見た瞬間のことだった。
鉄臣君、震えが抑え切れなく理性の箍が外れ、身体が勝手に動いた。
一気に駆け寄り久遠寺さんを捕まえていた男の首を両手で締め上げる。
「おぇい!手ぇ離せやドクソチンピラがぁ!!」
不意を突かれたチンピラが思わず手を離す。
首にギリギリと手が食い込んでいく。
気を戻したチンピラその2が鉄臣君に向かってナイフを突きつけた。
「なんじゃい、お前ぇ、ぶっころすぞぉ」
鉄臣君、スイッチが入った。
「なんやとぉ、ころぉーすぅ?なんや、この糞みたいな、チンカスナイフでかぁ?」
鉄臣君、そういって標的を変更してナイフの刃をつかむ。
「ごらぁ、やってぇみぃーや」
チンピラその2の耳をもう片方の手で握り込む。
「いってー」
「いたいー?おらぁ、殺してみぃや。おうぇ、われぇの顔面に埋めたろかぁ?おらぁ、おらぁ」
鉄臣君、歯をむき出し、握り込んだナイフの刃をチンピラその2の顔へ押し込もうと力を入れる。
昔、彼に吠え掛かったドーベルマンを恐怖で失禁させたことがある形相だった。
耳を握られ逃げられないチンピラが両手でナイフを少しでも遠避けようと必死になるが、鉄臣君意外と力があるらしく、じりじりと刃が顔に近づいてくる。
「何、さかろーとんのじゃぁ!!、おるぁ!!」
鉄臣君、そのまま頭突き。
チンピラその2そのまま気圧され涙目で謝り出した。
「すんません、すんません、もうしません、すんません」
「はぁーあぁ?おんどれらがぁ、そんなんで許してきたんかいぃ?なめとんのかぁ!!!」
ちょうど騒ぎを聞きつけた警備員が駆けつけてきた。
「なんですか!何かありましたか?」
鉄臣君、ひょいと顔色を変える。
「すみません、すみません、自主映画の演技のリハーサルしてたもんで」
ペコペコと警備員に頭を下げる。
チンピラその2からとっさに奪い取ったナイフを隠しながら、チンピラその3に近づき、ねえ先輩と話しかける。
鉄臣君、耳元で「騒ぎを大きくしたら、けつのあな、めった刺しにするからな!」
とニコニコと笑顔を崩さず囁く。
チンピラ3人は黙ったまま。
鉄臣君と久遠寺さんの外見を見て、警備員は納得した。
「施設内で騒ぐと出てもらいますからね」
「すみません、すみません」
鉄臣君、平身低頭、平謝りでやり過ごす。
警備員の姿が見えなくなると
チンピラ達が数で勝ってると息を引き返す。
「おい、こらぁ」
「おうぇ、チンピラ、人の居らんとこに案内せぇや」
「な、なんやとぉ」
「はっ、クソがぁ、関西弁のつもりか、ボンクラぁ」
「ば、ばかにするんじゃねえよ」
「ええから。しゃべらんでええから、人目のないとこの案内せぇーや!!」
「なんだよ?」
「発見されんのが遅うなるように決まってんだろぅが!、お前ら脳までクソかぁ、連れていけゆうてんやろがぁー!!おおぉ??」
「お、おお。じゃあ、こっち来い・・・」
「そうや、最初から、そうせいよ。おうぇ、助け呼んどいてもえぇぞぉ。助けの前に終わらしたるからなぁ」
「「「!!!」」」
「なんや、お前ら、俺が丸腰と思ってんかい?ほんま、めでたいのう。クソらぁ、ドスでもチャカ玉でもあげまっせぇー。あめちゃん食べるかぁ?」
「「「!!!」」」
チンピラ3人が走り出した。
鉄臣君、ホッとする。
「あーぁ、久々に切れましたぁ。うん、反省反省ぇ」
「鉄臣君?」
鉄臣君、久遠寺さんの声に振り返る。
「あ、会長、ボク演技上手いでしょ。ああ「嘘、鉄臣君。嘘が下手だわ」されるとうまく逃げられるんです。って、すみません」
「鉄臣君、その、手は大丈夫なの?」
「へ?手?ああ、大丈夫ですよ。中に鎖の手袋着けてて切れないんです」
「そ、そうなの。ケガはないのね?」
「はい、おかげさまで。でも殴り合いだとやられてました。ボク弱いし」
「そ、そう。鉄臣君、どうしてあんな、その、切れた?の?」
「ああ、それは会長がヤバイと思ったからです」
「わたしだった「会長は、投げ飛ばしたりしなかったでしょ」・・・そうかもしれないわね」
「会長、相手にけがをさせないように注意してましたけど、あのままじゃ、やばかったと思います」
「どうして、そう思うの?」
「男3人ですよ。一人投げたところで、会長の凄さは伝わりません。そのまま、殴られたりしたら、委縮して、連れ去られたりしたら、その・・・」
「いい、言わなくていい。結局、鉄臣に貞操の危機を救われたのね」
「そんなおおげさじゃないです「いいの、救われたの」・・・はあ」
「じゃあ、ちょっとついてきて」
「?はい」
= = = = =
鉄臣君、連れてこられたのは、水着売り場。
「へ?」
事態を飲み込めない鉄臣君だった。
いかがでしたでしょうか?
鉄臣君、ヤンキーではないのですが、友達のこととなると
沸点は低いのかもしれません。
バトルモードはこれで終わり、次からはお待ちかね、サービス!サービスゥ!です。




