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部活動 2-5.2

ゲストキャラが登場です。


駄文を読んでいただいて、感謝いたします。


昨日まで出張だったので、ちょっと遅れての次話投稿です。


ではでは~

山荘の管理人さんがワゴン車で迎えに来てくれた。

管理人さんは、やや背が高くガッチリした体格で山男という雰囲気だった。


「和田さん、いつもお世話になります」

「若旦さんの用事も仕事の内ですから気にせんでください」

堀田さんが助手席に誰かいるのに気が付いた。

「どなたですか?」

「ああ、親戚の娘なんですが、たまたま用事が重なりましたので、ついでに」

「そうですか、急なお願いでしたからね。申し訳ありません」

「いえいえ、乗り合いなんて普段からしてますから」

「帰りはタクシーが使えますから、用事を済ませてくださいね」

「そんなことをしたら、堀田様に」

「正輝君、そろそろ出発しないとダメじゃないかな?」

押し問答になりそうなので割って入った弥刀さんの言葉で収拾がついた。

助手席は堀田さんと和田さんの親戚の娘さんが入れ替わった。


「・・・」

(えーと、みんなどうして乗らないのかな?)

変な緊張感が漂う。

「ごくり」生唾を飲み込む音さえ聞こえそうだ。

沈黙を破って弥刀さんが仕切り始めた。

「さあさあ。乗ってください。3列目は会長と副会長、2列目はわたしと彼女、最後に三石君です。いいですね」

「あ、はい」

鉄臣君、弥刀さんの言葉に思わず返事をしてしまった。


車に乗り込んですぐに弥刀さんが隣の彼女に話しかけた。

「始めまして、みとです。よかったらお名前教えてくいただけます?」

「・・・」

「ボ俺はみついしです。よろしく」

迫田(さこた) 若葉(わかば)

「わかばさんですか。俺、下は、かなみです」

「みと かなめです」

「わたしは、くおんじ しおん」

「ももぞの ほのかです」

「くすのき あおいです」

助手席から

「僕は、ほった まさきだ、よろしく。今日は申し訳なかった、ありがとう」

堀田さんの声で迫田さんに表情がわずかに硬くなる。

気づいたのは弥刀さんだけだった。

鉄臣君、ドアにもたれかかるようにへばりついていた。

真ん中に座る迫田さんが狭い思いしないように気を使ったみたいだ。

それに気が付いたのは3列目の3人。じーっと鉄臣君を見続けていた。


ほどなくしてショッピングモールに到着した。


「じゃあ、和田さん。帰りはタクシーも使えますので気にしないでください」

「若旦さん、こちらのことは気にしないでください。地元ですので、どうにでもなりますから」

「すみません。都合が合わなかったら言ってください。お願いですよ」

「はいはい、若旦さんは気を使い過ぎですね」

「じゃあ、行ってきます」

和田さんが手を振って見送ってくれた。



生徒会御一行と迫田さんが一緒に歩いていた。

女子は打ち解けたみたいで、ファッションとか話しているようだった。


堀田さんが我慢できずにしゃべりだす。

「鉄臣君、先にバーベキューに足りないモノをピックアップしておこうか?」

「そうですね、俺もそう思います」

「じゃあ、僕たちはここから一旦別行動するから」

「わかった。正輝君、用事が済んだら電話してね」

鉄臣君、女子達と別行動になった。


 = = = = =


モールの中にはレジャー品コーナーがあって、バーベキューの用意は心配いらなかった。

買うとしたら木炭と金串くらいだったが、興奮した堀田さんが興味津々あれこれ買おうと息巻いていた。

「堀田さん、それ山荘にありましたから、買わなくていいですよ」

「電動の送風機もあると便利ですけど、こんどバーベキューするまで出番無いですよ」

「テントはキャンプで使うんですから、バーベキューにはいらないです」

「サバイバルナイフって、堀田さんナイフ研げますか?」


「三石君、どうしてそんなに冷静なんだい?目移りとかしないのかい?」

「興味はありますけど、使えないモノはちょっと。堀田さんってアウトドア派でしたっけ?」

「うっ。君は鋭いね」

「もう、お願いしますよ」


 = = = = =


「水着ありますねぇ」

「・・・」

「あおいさん、どうかしたの?」

「紫苑さん、お風呂入るんですか?」

「え?あなたたち、お風呂で水着着るの?」

楠木さんの言葉に驚いた迫田さん。

「うーん、みんなで入る時にいるかなぁって。ね、あおいちゃん」

「ほのかちゃん、あなたは入るの?」

「え?入らないの?みんなで入ると楽しいと思うけど」

「そうよ、夏にどこかに出かけたら同じことじゃない?」

「それはそうですけど・・・」

「いいのかなぁ、あおいさんだけ入らなかったら、三石君残念がるかもねぇ」

「ええ!、男の子とお風呂に入るの?」

また驚いた迫田さん。


楠木さんの目はさっきまでと打って変わって狩人のように水着を狙っていたのだった。

いかがでしたでしょうか?


合宿のゲストキャラです。

特に学校には絡みませんが、山荘に来た時には、また登場するかもしれません。


次話をお待ちください。

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