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部活動 2-4.2

すみません、すみません、面白くなくてすみません。


お読みいただいてありがとうございます。


まだまだ続きます。

お付き合いください。


よろしくお願いいたします。

男子二人は風呂を上がった。


「あれ?またシャツがない」

「それは要が洗濯してくれているんだよ」

「なんか、いつも悪いです」

「彼女が好きでやっているから、感謝してくれると喜ぶよ」

「いい奥さんになるんでしょうね」

「・・・うん、そうだね」

「?」


 = = = = =


「弥刀さん、またシャツを洗ってもらって、ありがとうございます」

「洗ってるのは洗濯機だから、アイロンをかけた誰かさんにお礼を言ってあげて」

「えっ?誰ですか」

「誰かしらねぇー」

「うー、もう。今朝は私よ。明日はほのかさん、あさってはあおいさん」

「えーとっ、久遠寺さんありがとうございます、桃園さん、楠木さん、あとは俺自分で「気にしなくていいんですぅ」「たいした手間じゃないから、気にしないで」・・・」

「ほらー、こういってるんだから。三石君なんていうの」

「・・・お願いします」

「「お願いされました!」」


「ところで会長、合宿はいつまで泊まるんです?」

「ごめんなさい、言ってなかったわね。何か用事があったのかしら。大丈夫?」

「今からでもクルマを用意しようか」

「いえ、そうじゃなくて、俺、着替えが無くて」

「それは洗濯・・・」

弥刀さんが洗濯機を指さすが

「すみません。アッチの方です」

「さすがに僕のじゃ、失礼だな」

女子を前にしては、気まずい。

久遠寺さんが、即断。

「じゃあ、明日、買い物に行きましょう」

「ボクお金が「僕が立て替えておくよ」それでも「いつ返してくれてもいいからさ」それじゃいつ「会長命令です」」

堀田さんの言葉に重ねて、久遠寺さんの強権発動。

「「カイチョーメイレイじゃ仕方ない「です」」

「すみません、お借りします」

「三石君、お金のことは気にしないくれ。今回は黙っていた僕の落ち度なんだから」


 = = = = =


鉄臣君、湯上りのフルーツ牛乳で喉を潤し、アイスを食べながら、リベンジチャンス!


ところが、今日も鉄臣君のアルファベットは絶好調。


「くわー、どうしてお前ら寄ってくるんだよー」

3回目のギブアップ。


「三石君、君は明日の夕飯何がいいと思う?」

「えー、そうですねぇ。炭が買えたらバーベキューか焼肉なんかどうですか?ああ、ハートの3止めてるのだれですか!」

「いいですね!」

桃園さんが嬉しそうに言った。

「桃園さん、なんか意外だな、もう、また堀田さん!」

「わたし、まだ食べたことないんです。いつも出来上がったお料理がお皿に乗っていて」

「網から直接ってのがないんだ」

「はい!」

久遠寺さんスペードの4で上がりながら、

「じゃあ、バーベキューでいいわね」

「ほのかちゃん、よかったね」

そう言いながら、楠木さんがハートのクローバーの10で上がる。

「正輝君も初めてじゃない?」

「実はそうなんだ。よくわかったね」

「お呼ばれした中じゃ、記憶が無いからよ」


鉄臣君とアルファベットたちは終始戯れ、鉄臣君の心を折って解散した。


 = = = = =


鉄臣君、心が折られたのを忘れて、寝床の中でいい感じになりかけていた。

(この布団、なんかいい匂いがする。なんだろう、知ってる匂いなんだけど、なんだっけ。うとうと)

コンコンと乾いた音がする。

眠りに入りかけえたところを引きもどされる。

「ふぁい、誰かいます?」

「ごめん、ちょっといいかな」

声の後、堀田さんが入ってきて、落ちつかいない様子で部屋の中を歩き回る。

(そういえば、自分の部屋の大きさで往復する距離が決まってくるって聞いたことあったな。堀田さん端から端まで歩いてる)

鉄臣君、ベッドをポフポフと叩いて

「どうぞ」

「いやー、ちょっとね」

堀田さんが座る。

「・・・」

「話って程の事じゃないんだけど」

「堀田さん、もしかしてバーベキューでワクワクして眠れないとかじゃないですよね」

「君はやっぱり自分を知るベキダヨ」

「もう、なんなんですか」


あれこれ聞き出すと図星だった。

喪部部長として、行事を仕切ってきた堀田さんではあるが、バーベキューは初めてだった。

ネットが使えないので段取りが判らない。想像がつくがやはり経験が無いので不安。

でも不安が新鮮でワクワクしてドキドキしているとか。

「良かったですね、そんなことでワクワクできるんですから」

「笑わないでくれよ。普段は段取りありきで動いているんだから」

「行き当たりばったりでいいんですよ。失敗してもたいしたことないんですから」

「でも失敗するのは嫌じゃないか?」

「失敗ってせいぜい肉を焼き過ぎたーとか野菜が乾いて硬いーとかですよ。ほんとたいしたことはないです」

「そう、なのか?」

「そうですよ。そうなっても俺が食いますから、食材も無駄になりません」

「いやいや、君が損をしなくてもいいんだから」

「大丈夫ですよ。焼き具合を見張っておけば、そんなに失敗しませんて」

「だめだ、ドキドキしてきた」

「失礼ですけど堀田さんって打たれ弱いタイプですか?」

「それは言わないでくれよう」


 = = = = =


男二人が打ち合わせ(?)をしているころ、そのとなりの部屋、そう堀田さん部屋では、ティッシュで鼻を押さえながら、コップを耳に当てて盗聴している弥刀さんがいた。

同時刻

廊下では、室内の会話を聞き洩らさないようにとドアにへばりつく桃園さんの姿があった。


実は、並びにあるドアの向こうでは、毛布を顔のところまで被って自室のドアに全神経を集中し、不安を抱きつつも真夜中の訪問者を期待していた。

(カギはかけていない(わ)よ)



6人はたいした睡眠もとれずに朝を迎えることになった。


生徒会合宿三日目が始まろうとしていた。

いろいろ含みながら、話が展開してます。


行間を読んでいただけないのは、力不足だと自覚しています。


もう少しお付き合いください。


次話もお読みください。土下座ー

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