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部活動 2-4.1

また山荘でのお話になります。


鉄臣君、散々な目に遭ったような内容と思われたかもしれませんが

知り合って間もないと行き違いも生じたのです。


お読みいただいて誠に感謝ありがとうございます。

評価もいただきました。気を使っていただいたものと思います。


話はまだまだ連休でのお話が続きます。


寝食を共にすることで鉄臣君が馴染んでいくところを見守ってください。


ではでは~

「いえいえ、お金は受け取ってください。僕が父たちから叱られますから」


「はい、お願いします。お土産は喜ぶと思います」


「ええ、では、失礼します」


「ふー」

山荘の電話で長電話を終えて堀田さんがため息を吐く。

「お疲れさまです。そろそろ夕飯できますよ」

「え!僕、何もしてないじゃないか。みんな、ごめん」

「俺は気にしませんから。堀田さんの苦労は、なんとなくわかります」

「大丈夫よ、正輝君の分は三石君ががんばってくれたわ」

「三石君、苦労をかけるねぇ。ゴホゴホ」

「エート、小芝居で返すのが恥ずかしいんですけど」

「ひどいなー、君は」

夕飯の準備の整ったリビングが笑いでにぎやかになった。


「では、会長」

「はい、いただきます」

「「「「「いただきまーす」」」」」


 = = = = =


堀田さんが無意識に料金を踏み倒してきた、その帰り道


鉄臣君、無人販売所を見つけた。


「野菜食べましょ、野菜!」

「鉄臣君、元気!?」

「桃園さん、キャベツ、この大きさで一玉100円(税込み)は安いですよ」

「そ、そうなんだ」

「今日は味噌炒めでいいですか?俺作りますから!」


鉄臣君の迫力でおかず決定。


生徒会が山荘に帰ってきて早速夕食の準備に取り掛かった。

一方、堀田さんが感謝の押し問答をしていた。


鉄臣君、ほかの献立は何ができるかと冷蔵庫の中を見た時、疑問に思った。

(アレ、キャベツがある。今朝、見落としたのかな?いやいや、無かったよ、絶対)

「なんか食材増えていませんか?たまごって買いましたっけ?」

「ああ、山荘の管理している方が買って来てくれているそうよ」

「じゃあ、ここに入って来ているんですか?」

「何か心配?」

「えっ、ボ俺はどうでもいいけど、女子の方はどうなんですか」

「カギかけてるわよ、私たち」

「カギかけてたんですか?」

「ええ、そうよ。気づかなかった?」

「だって、誰かが入ってくるの知らなかったのボクだ「寝るときは開けてるよ!」」

「あおいちゃんもそうなんだ」

「あら偶然ね」

「それでいいんですか?だっ「大丈夫、信用してるし」」

「心配なのは、正輝君の誘惑にわたしが勝てなかったときかな?」

「あ゛ー、どうぞふたりで大人の階段のぼってください」

鉄臣君、意外だぞ、まわりはみんな顔が真っ赤だ。


 = = = = =


昼間、結構な距離を歩いて、新鮮な食材で料理を作ったおかげで6人とも食が進んだ。

そこそこの量の食事をその若い胃袋に詰め込んだ。

女子はポッコリと出ているであろうおなかを服でごまかすのに必死だったが、

男子は全く見ることもなく、何やら会話で盛り上がっていた。


「正輝君、何話してるの?」

「ああ、近所のスーパーの品種別価格帯についてだよ」

「なんで?」

なんとなく興奮気味の堀田さんを不思議に思う弥刀さんが尋ねた。


「さっき、キッチンでレシート見つけたんで堀田さんに説明していたんです」

鉄臣君、レシートを弥刀さんに見せた。


「ほら、キャベツ、こっちは158円だよ。普通は198円なんだって」

「正輝君、もしかして主夫狙ってる?」


変な盛り上がりの夕食も後片付けまで済んだ。

外はまだ少し明るさが残っていたが、先にお風呂タイムになった。

今日は冷蔵庫にアイスやフルーツ牛乳が追加されていたので、お風呂上りの楽しみだ。


 = = = = =


男同士裸の付き合い。

夕日を眺めていた。

「あ゛ー」

「今日は、夕暮れの景色が見れたねー」

「時計見ないで過ごすって、なんか新鮮です」

「場所によって電波が届かないから、ネットから外れるのもいいね」

「えー、ネットは繋がってるほうがいいですよ。ただでさえ少ない繋がりがなくなると寂しくて死んじゃいます」


「みんなここに居るじゃないか」

「まあ、それはそうですけど、やっぱり住む世界が違うっていうか」

「また、それを言うんだな、君は」

「すみません」


「僕たちは特殊な人間なんかじゃない。君が考えるような普通を過ごしたいんだよ。周りに流されてるとそれこそ特殊になってしまうから喪部があるんだ」

「はあ」


「先輩たちが、身動きが取れなかった自分たちを助け合うために、似たような境遇の仲間を募って、学生生活を活動してきたんだ。その伝統が引き継がれているだけなのさ」

「まあ、なんとなくわかります」


「だから、後輩が困っているなら助けよう。企画なら参加したい。新しい企画なら、なおさら頑張ろう。そうして先輩たちは喪部に参加する時だけは、高校時代に戻っているのかもしれない」

「花見会で思い出話をお聞きしましたけど。だけど、わかりません。なぜボクなんです?ボクは似たような境遇じゃないですよね?」

「ふふ、君は自分を知らないだけだよ」

「えー、またそれですかー、なんですか?教えてくださいよぉ」

「まだ、だめだよ」


そのころ、女子のお風呂では夢のような情景だったが、書かない!

お読みいただいてありがとうございます。


すみません、女湯はまだ書けません。

そう、エロっぽくなるのでちょっと無理でした。


そのうち、イラストを追加してお詫びとかえさせていただきます。


意外なことに女子たちはカギをかけていない宣言をしています。

それが何を意味するか?鉄臣君には伝わるか?

大学生の話だととんでもないことになりそうですが。


では、次話をお待ちください。

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