部活動 5-7.13
ここまでお読みいただいてありがとうございます。
ケイティさんの目論みは、どうなりますか。
ではでは~
プールサイドは、華やかににぎわっていた。
喪部水鉄砲ゲームは、男子参加禁止の水かけ祭りに変貌した。
ケイティさんが画像に男子が写り込むのが許せなかったから。
女子も水を掛けてくれる相手は選びたかったが、それが誰なのか知られるのは避けたい。
利害が一致し男子参加禁止のキャッキャウフフの運びとなった。
鉄臣君、サフラさんのいたずらによる被害は、まだなかった。
デジカメの画像は、まだ3人しか見ていなかったおかげである。
鉄臣君、アヤ、かほ両おねえさんに挟まれ座る羽目に陥っていた。
ふたりとも屋台村から酒と肴を持ってプールサイドに陣取った。
「うーん、空の下で飲む酒の美味いこと」
「かな坊さんが飲めたらよかったのにねぇ」
上機嫌のふたり。
「かな坊さん、いい眺めさ、よ」
「真綾ちゃん、元気でしょ?」
ケイティさんのアイデアは、高校生の鉄臣君には、刺激が強かった。
おねえさんたちに意識するように仕向けられ、悪いと思いながらついつい見てしまう。
鉄臣君、頻繁に女子と目が合いソッポを向かれる。
(見たらダメだってわかってるけど。みんな、かわいいから、仕方ないよ。ボクは悪くない!)
下心を見透かされてると思うと恥ずかしいやら情けないやら。
日頃のゲスっぷりが警戒されるレベルなんだと我ながら呆れてしまう。
無意識にプールサイドを見回すとうらやましい光景を見てしまった。
弥刀さんが、堀田さんの前でポーズを取っていた。
「リア充カップルって、ちょっとイラっとしてくるな」
鉄臣君、ボッチとしての本音が口から出てしまう。
「真綾を呼ぼうか?」
アヤおねえさんがハードルの高い提案をしてきた。
「竹腰さんも堀田さんにアタックするんですから、今だけ情けを掛けてくれなくてもいいですよ。みじめ過ぎますよ」
鉄臣君、強がってみせたが、涙声になりそうなのを我慢した。
ただし、竹腰さんへの後ろめたさが後押しするので、きっぱり言い切ることができる。
「困ったね」
「困りましたね」
アヤおねえさんとかほおねえさんは、口を揃えていうと腕を組んでしまった。
「え! 何が困るんですか?」
鉄臣君、ふたりの言葉の脈絡が判らず、思わず質問してしまった。
「おねえちゃーん」
竹腰さんが駆け寄ってくる。
Tシャツがぴっちり貼りついて水色の水着が透けていた。
鉄臣君、目に飛び込んできた光景から目を背ける。
見たい気持ちは有り余るほどでも竹腰さんが不愉快に感じたら3対1で責められかねない。
俯いてやり過ごすことにした。
「真綾、気持ちよさそうだね」
「あ、真綾ちゃん、後ろ」
「え?」
かほおねえさんが、何かを教えようとしたその瞬間。
「マヤ、隙あり!」
「きゃん」
忍び寄ってきたユートさんに撃たれる竹腰さん。
「もう、変なとこに掛けないでよぉ」
「ヌフフー、油断しているからだよ」
お尻を手でかばう竹腰さん。
ユートさんの放った水は、お尻に命中したようだ。
「ユーちゃん、こっちで飲まないかい?」
アヤおねえさんがぐい飲みを持ち上げる。
「お、おねえさん。僕は未成年ですよ」
「あ、そうだったね。真綾と同い年だったね」
ユートさんの答えで、何かを思い出したアヤおねえさんだった。
「鉄臣さん、どうかしたの?」
竹腰さんが俯いたままの鉄臣君に気が付いた。
「カナミ、ホラホラ、スケスケだよ」
ポーズをとるユートさん。
「もう、ユーちゃんったら」
ユートさんに少し呆れる竹腰さん。
「マヤも、ほら」
「きゃん」
竹腰さんのTシャツを腰のあたりまで捲り上げるユートさん。
Tシャツを着たおかげで、竹腰さんはなぜか水着だけより恥ずかしかった。
鉄臣君、ふたりのやり取りから、絶対に顔を上げられないと悟った。
万が一、いやらしい視線と思われたら、間違いなく不評を買い、4人から責められるに違いない。
「どうかしたのぉ」
桃園さんの声が加わった。
「鉄臣君、具合悪いの?」
楠木さんの声だった。
「何かあったの?」
久遠寺さんまで来た。
「せーんぱい、風にあたると涼しいです」
橘きゅんが相変わらず。
「橘、勝負はまだついていないわよって、せ、先輩」
丸美さんは少し驚いていた。
= = = = =
「正輝君、三石君って、ほんと面白いね」
「その言い方は、彼に悪いよ」
= = = = =
鉄臣君、まるで包囲網の真っただ中。大丈夫か、生きてるか?
≪お嬢様ー≫
ケイティさんが呼んでいる。
「何ぃ」
桃園さんが聞き返す。
≪サフラがとっておきの水鉄砲を用意しましたぁ≫
「ダ、ダメだよ!ソレー!」
ユートさんが叫ぶ。
「どういうことかしら?」
久遠寺さんが察知した。
= = = = =
鉄臣君、なぜか正座させられていた。
「あのー、ボク、びっくりしている間に撮られたんで、悪くないと思うんですけど」
「どうしてサフラさんが座って写ってるのよ」
久遠寺さんが追及する。
「それは、よく覚えていません」
鉄臣君、顔を背けたまま答える。
「若いメイドの顔が白濁した粘液まみれって、言った≪≪なんてこというーのーーーー!!!≫≫わたしが』
サフラさんが付け加えた【わたしが】は誰にも聞こえていなかった。
いかがでしたか?
堀田さん以外の男子は、どうでもいいので書いていません。
あと、橘きゅんは、なぜか女子枠です。
次話をお待ちください。




