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部活動 5-7.11

ここまでお読みいただいてありがとうございます。


鉄臣君の災難は続きます。


ではでは~


「そりゃ、首まで浸かっていたのは、反則だったかもしれませんけど、メイドさんたちに勝てるわけないから、逃げてたのにぃ」

鉄臣君、抗議する。


「そんなことはどうでもいいのよ」

久遠寺さんが抗議を認めない。


「え、そういうことじゃないんですか?」

鉄臣君、予想外の返答で混乱し始める。


「サフラさんに抱き着かれてうれしかったんでしょ。顔に書いてあったわ」

「えーーー。そんなことないですよ。予想外のことでびっくりしたんですから」

鉄臣君の弁明も空しく、女子部員たちからジトーと睨まれる。


「水の中でも(・・)立ち上がった」

サフラさんがつぶやく。


「フム。反応が良いのですね」

クリスさんがすぐに納得する。

「若いですからねぇー」

マリンさんが相槌を打つ。

「「サフラ、どんなの?」」

ケイティさんともう1人のメイドオクサナさんは興味津々。


「こんな感じ」

サフラさんが左手で筒を作る。


「なっ、ちょ、えーーーーー。サフラさん!ちょっと!えぇーーーーー」

鉄臣君、ここで桃園メイドの会話の内容を理解した。

気が動転し、声が大きくなった。


『サフラさん、もしかして』

『はい、お嬢様』

桃園さんがサフラさんに会話の内容を確認する。

ひそひそと話すふたり。

見るからに怪しい。


「ほのかちゃん、どうかしたの?」

楠木さんは、急にひそひそ話を始めた親友に話し掛けた。

その声にビクッと振り向き、見る見るうちに頬が染まっていく桃園さん。


「ちょ、どうしたの!顔、真っ赤だよ」

顔色の急変した親友の体調を心配をする楠木さん。


鉄臣君、その様子を見て気づいてしまった。

桃園さんにある情報が伝わった!


「く、楠木さん。桃園さんは、だ、だいじょうびゅ」

鉄臣君、しどろもどろの上に噛み噛み。怪しすぎるぞ。


「え、鉄臣クンまでどうしたの?サフラさん、どうかしたんですか?」

「らめぇー、サフラさんに聞いちゃダメーーーー」

鉄臣君、これ以上の情報拡散を食い止めたかった。

同じ歳の女子に知られることが、恥ずかしい。


「あおい様、お耳を」

サフラさんは楠木さんの耳元で何かを囁きながら手真似をしてみせる。

「はう」

楠木さん、口に両手をあてがい、ちらりと鉄臣君を見る。

彼女はすぐに目を逸らすが、チラ見が繰り返され収まらない。


鉄臣君、目の前で情報が拡散する瞬間を見てしまった。


喪部部員はあからさまに態度のおかしいふたり+独りが気になった。

女子部員は、女性特有の洞察力を駆使し、ある結論を導き出していた。

男子部員は、男性特有の興味の方が優先されていたため、深くは考えていなかった。


久遠寺さんが、何かを決意しサフラさんの許に歩みだす。

「皆さん、わたしと考えが同じだと思う人は、一緒に確認しましょう」

その声に女子全員が頷いた。

ちょっと待て。

橘きゅんが頷いてどうする。


サフラさんと共に円陣を組む女子部員。

ごにょごにょと話し声がする。


ふいに円陣からひょこっと顔を出す弥刀さん。

何を思ったか、こう叫ぶ。

「正輝クーン、昨日のスイカ割りの棒、もう無いかな」


「ヒィーーーーーー」

鉄臣君、がっくりを膝をつき、しばらく動かなかった。


 = = = = =


「フーーーン」

「へーーーー」

ユートさんと竹腰さんが意味深に無関心を装う。


「うーーー」

久遠寺さんは、何かを思い出している。


「先輩、漢らしいです」

橘きゅん、興奮気味に熱く語る。

「ちょ、何に言ってるのよ」

頬を染める丸美さん。


スイカ割りの棒を持って、くつくつと笑う弥刀さん。

笠木さんと土肥原さんは視点が定まっていなかった。


桃園さんと楠木さんは、円陣から離れてモジモジしていた。


 = = = = =


様子を見ていたクリスさんが桃園さんに近づいていく。

「お嬢様、状況再開いたしますか?」


「そ、そうですね。途中でしたけどチームを変えましょう、いえ、変えてください。でないと、またわたしが真っ先にアウトですぅ」

クリスさんに答えるつもりが、話すうちに自分の置かれた状況を認識してお願いに変わる。


「お嬢様、もっと有意義なプレイをしましょうよ」

ハイハイと手を挙げて主張するケイティさん。


「ケイティ、はしたないですよ」

諫めるクリスさん。

「ごめんなさい。でも、チーフ、これ一押しッス」

素直に反省するも何かを提案したがって、引き下がらないケイティさん。


「桃園の一員であることが判っていますか?」

「小官、お嬢様の一助になるものと愚考します」

問いただすクリスさんに直立不動で即答するケイティさん。


「フム。・・・よろしい言ってみなさい」

一考した後、提案を聞くことにしたクリスさん。


「ムフフ。ありがとうございます」

ほくそえむケイティさん。


「いや、やめよう」

ケイティさんの様子をみて、ひっくり返すクリスさん。


「えー、ヒドイよぉ、チーフー。Tシャツ着てやりましょうよぉ」

「なぜ?」

何を言っているのか理解できないクリスさん。


「濡れTです!水鉄砲で濡れたら、水着が透けて見えるんですよ。もう男心鷲掴みッス。お嬢様の水着はピンク、もう、たまらんです!落ちない男はいません。あたしも誰かに見染められたら、寿退社をお願いするデス」

などと意味不明な供述始めたケイティさんは、クリスさんの絞め技で気絶した。

いかがでしたか?


桃園家のメイドさんはユニークな人が居たりします。


次話をお待ちください。

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