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部活動 5-7.7

ここまでお読みいただいてありがとうございます。


ハードアクション(笑)はひとまず終わりました。


ではでは~


「状況終了。警戒態勢を通常に戻す」

クリスさんは、インカムを通して部下に指示を出した。


「やはり居ましたか」

「さすがチーフ」

マリンさんとサフラさん。


「日本で過ごすと(ぬる)くなるわね」

深く自省するクリスさん。


メイドたちは(すが)るような視線の男を見下ろす。


「約束は守る」

サフラさんが男にロシア語で話す。


 = = = = =


夜明け前に連絡を受けた男が部屋で小躍りしていた。

今しがた、うれしい知らせが舞い込んだ。


ある娘が即死したと連絡があった。

内臓をまき散らし、肉親には耐えられない姿で死んだと。


画像が撮れないとのことだった。

そうだろう。

野次馬にしても目立ちすぎる。

いずれ画像は手に入るだろう。


もう一人に確認させよう。

万が一、別人だった場合、次の手が打ちようがない。


電話をする。

≪トゥルルルルルルル、トゥルルルルルルル、トゥルルルルルルル、トゥルルルルルルル プッ≫

「首尾は?」

成功(ウスピェーフ) プツッ≫


ロシア語で通話しているとバレかねない。

手短でいい返答だ。


彼らはお互いに顔を知らない。

しかし、日本(ヤポン)での荒事では、同じ現場に送り込んでいる。

中央アジア人は、外見が日本人に似ている。

おかげで質の低いヤクザに頼らず、仕事ができてきた。


ふと、ヤポンチク(イヴァニコーフ)を思い出す。

彼は、あんまり日本人ぽくなかったなと笑っていた。


さあ、朝まで二度寝しようか。

きっと清々しい目覚めだろう。


 = = = = =


クルーズ船プリンツドライシュタイン(仮称)のテンダーボートが、3名のスタッフを陸に送り、戻ってきた。

3人は、ボートから降ろされるとそのまま解放されることになる。


1人は、言い訳を考えていた。


1人は、そのまま身を隠した。    


1人は、とある病院で手術を受けられ左手の人差し指がくっついた。

切り口が綺麗だったので、神経のつながりは良好で指は動くようになるだろう。

しかし、仕事をミスったおかげで、組織に帰れず、身を隠すことになった。


 = = = = =


鉄臣君、自室で着替えているとクリスさんが入ってきた。

<脅威>はおそらく排除できたと説明してもらう。


「よかったぁ。ボク生きた心地がしませんでしたよー」

「・・・三石さん、申し訳ございませんでした。【桃園】(われわれ)の油断が招いた結果です。いずれ、汚名返上の機会をいただきたく存じます」

「いえいえ。クリスさんには、助けてもらいましたから、ボクの方こそ犬死しなくて感謝しています」

「クスクス。本当に面白い方ですね」

「えー、そうなんですか?」

「そうですよ」

安堵したおかげで、会話は和やかだった。


鉄臣君、海パンにTシャツを着るとプールに向かう。

屋台村の脇を階上に昇ろうとしたとき思い出す。

「朝飯、食べてなかった」


 = = = = =


鉄臣君、強制餌付けされていた。

銀髪の美少女がふたり、彼の両側をガッチリ固め、甲斐甲斐しく食べさせていた。


肴をつまみ、(ひや)でいっぱいひっかけていた竹腰おねえさんズにひっかかったのだ。


「はい、あーん」

お刺身をアヤおねえさんが勧める。

「ううっ。あ゛ーーん」


「今度は。これね、あーん」

テンプラを勧めるかほおねえさん

「あーん」


「おいしいねぇ。あーん」

さりげなく齧ったフライドポテトを差し出すアヤおねえさん。

鉄臣君、気付いていたのに反射的に食べてしまった。

「あ、ケチャップついてる」

鉄臣君の口元にポテトのケチャップ。

かほおねえさんが、それをついっと指で拭って、ちゅぽっと舐めた。


(ヒィーーーーーーーー)

なぜか上機嫌のふたりを前に料理の味がまるで判らなかった。


何よりまともにふたりを見られない。

いい匂いはするし、時々ぷにゅっと柔らかい。

ふたりはパーカーは着ているものの胸元は大きく開いていた。

中には、竹腰さんの水着。

両側にある双丘が作り出す生谷間は、高校生には刺激が強すぎた。


「もう、かな坊さんたら、エッチな目で見られたら恥ずかしいさね」

頬を手で隠すアヤおねえさん

「見られるのって恥ずかしいわ」

言葉とは逆に肩をすぼめて、谷間を強調するかほおねえさん。


ラッキーな鉄臣君を屋台村の端から見守る生徒会メンバー(プラス)


「マヤ、ふたりを何とかしてくれないか」

「わたしにできるわけないじゃない」

ユートさんに泣き言で返す竹腰さん。


「真綾さん、鉄臣くんが間違いを犯すわよ」

「わ、わたしもそれはイヤ」

久遠寺さんにと同じ心配をする竹腰さん。


「真綾ちゃん、ふたりが近すぎですぅ」

「わたしもそう思う」

桃園さんに同意する竹腰さん。


「真綾ちゃん、わたしも参加してきていいよね」

「・・・だめ」

楠木さんをけん制する竹腰さん。


「真綾先輩、おふたりは、う、う、浮気しているんじゃないんですか!」

「かほおねえちゃんは浮気してる」

丸美さんにひとりは浮気の現行犯と告げる竹腰さん。


「せんぱーい、漢らしいです」

「橘、真似しちゃだめぇ」

橘きゅんに躾をする丸美さん。


リア充カップルはその様子を見守っていた。

いかがでしたか?


鉄臣君、竹腰おねえさんズには、到底かないません。


次話をお待ちください。

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