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部活動 5-7.4

ここまでお読みいただいてありがとうございます。


危機は去りました。

視点を変えましたので、お読みいただければ幸いです。


ではでは~


【モモゾノ】の警戒に、付け入るスキが無くなった。

今動いては気取られてしまい、得策ではない。

もう失敗はできない。

夜が明けて、人が動き始めてから仕掛けるしかない。


 = = = = =


人が多い。

紛れてしまえば、何とかなりそうだ。

コックの服を盗んで着替えておいた。

状況はいい。

しかし、モモゾノの娘が見つからない。


爆殺が失敗した時点で、スマホの画像を消去した。

所持品検査レベルで特定されては、バカの見本としか言いようがない。


顔認証システムが届くとチェックメイトだ。

過去の仕事で国際手配されてから、まだ顔を変えていない。


標的は、美少女だ。

見つけられないわけがないと思ったのが間違いだった。

年頃の美少女が集まっている。

特に日本人は年齢が判らない。

髪型と服装が違うせいか記憶した顔に結びつかない。


メイドたちがいるから、この辺に居るはずなのに。

失敗したまま帰っては、組織に消されてしまう。


アッシュブロンドの浅黒いメイドとすれ違ったすぐ後に殺気を感じた。

この手の仕事は勘が鈍いとすぐに死ぬ。

その勘が警告してくる。

気付かれた!


手りゅう弾(グラナータ)拳銃(ピストーラ)を意識する。

こうなっては自動小銃(ルジヨー)が持ち込めなかったの残念だ。

無差別に乱射すれば、楽しいに違いない。


ガキと話し込む白人娘。

こいつはモモゾノではない。

すれ違った瞬間、その娘を人質に取った。


手りゅう弾を突き出し、殺気の方に向ける。

「モモゾノハ、デテコイ!」

浅黒いメイドは、ガキが邪魔で掛かって来れない。

好都合だ。


ガキが唖然としている。


じっとしてれば、運が良ければ、生き残れるぞ。


モモゾノの魔女たちが、腰の剣に手を掛けるのが見えた。

でも、今こっちが有利だ。

モモゾノは、ここに居る人間を見捨てることができないはずだ。

「ウゴクナ! モモゾノ、デテコイ!」


ガキが動いただと!

手りゅう弾ごと握りやがった。

ピンが飛ばせない。

フイ(くそ)!」

この銃は連射できない。

仕方ない。

ガキを殺して、メイドを何人か殺してやろう。

どうにか面目が立つだろう。


頭を撃てば、手が緩む。

それから勝負だ。

フ、お祈りでもしてろ、ガキ!


≪ピュン≫


なんだ?

引き金に手ごたえがない。

何度も引いてみるが撃てない?


俺の人差し指が無くなっている。

血が手に垂れて赤く濡らしていくの見えた。


直後、顎に衝撃があり、視界が暗くなる。

指のあったところに焼き鏝を押し付けられたように激痛が走った。

叫びたくなった意識が泥のように澱んでしまった。


 = = = = =


「落ち着きました?」


鉄臣君、シャワーを浴びて、着替えていた。

昨日汚したパンツは、サフラさんが本当に洗濯しておいてくれたので履き替えられた。


「無茶をなさいますね。お嬢様に謝ってください」

「はい」

サフラさんに呆れられていた。

鉄臣君、【はい】としか言えなかった。


「汚した下着を預かります」

「え! いいです、自分で洗いますから」


「若いメイドが尿まみれ」

「だから、自分で洗います!」


 = = = = =


「何があったか知らねえけど、ビビってションベン漏らすかぁ」

藤原先輩の声が、まだざわつくフロアに妙に通った。


一気に静まり返る屋台村。

揚げ物の油の音だけ聞こえてくる。


 = = = = =


「フージーワーラー」

「お前、バカだろ」

「な、なんだよ、お前ら」

岡倉先輩と甲斐先輩に呆れられ、戸惑う藤原先輩。


「俺なぁ、会長のあの表情は見たことないぞ」

岡倉先輩は、桃園さんの隣に座る初老の男性の方を示して言った。

「岡倉、それより、堀田が本気で怒ってるみたいだぞ」

堀田さんは静かに藤原先輩を見ていた。


危険を察知するには鈍感な藤原先輩は気付いていなかった。

今しがた男の指を刎ね飛ばしたクリスさんが、刀の鯉口を切っては戻すと繰り返していたことを。


桃園さんがクリスさんのエプロンの端を摘まんで、合図を送り続けていた。

いかかでしたか?


朝、桃園さんは髪をアップにし、普段着なので本人を見慣れない男には判別できなかったという設定です。

男の視点だとそういうことありませんか?(ちょっと不安)


次話をお待ちください。

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