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部活動 5-7.2

ここまでお読みいただいてありがとうございます。


爆殺未遂、事件はまだ続いています。


ではでは~


乗船したときと違って、屋台村は賑やかっだ。

参加者は、ほぼ同じタイミングでここにいる。


昨日は、乗船時間の違いで昼食の時間がまちまちだったし、夕食は花火の前後に分かれていたため、若干空いていた感じだった。


今は、席もいっぱいでベンチだと少し詰めて座るくらいだった。

堀田さんの手配では、椅子やベンチは人数分確保していたが、屋台村のある階に入りきらないのはわかっていた。


大先輩たちにゆっくり食べてもらうために、後輩たちは気を利かせて立食にしている。


屋台村のはずが、バイキング形式で料理が準備され、スタッフやお付きの人たちが給仕役で行ったり来たりしている。


「堀田君、こっちに座らないか?」


「弥刀さん、久しぶり、元気だった?」


「紫苑ちゃんも生徒会長が板についてきたね」


「桃園くん、大変だったそうだね」


「あおいさん、近いうちに親御さんにご挨拶に上がるわね」


先輩には違いないが、親に歳が近いくらいの人たちが、声をかけてくる。


(喪部OGOBはオーラが半端ないなぁ)

鉄臣君、底辺の自分がここに居て良い訳がないと思って、居心地が悪かった。


「三石さん、竹腰様の真綾さんといつ婚約されるの?」

「はいぃー?」

鉄臣君、親しげに話しかけてきた婦人の言葉を聞いて、自分の聴力含めて信じられなかった。

婦人には見覚えがあった。

花見会の時、ご主人とのなれそめを教えてくれた人だった。


婦人の亡くなったご主人が竹腰家と交流があり、アヤメさんと面識があるとのことだった。


「いえいえ、竹腰さんとは、主従関係みたいなものですよ」

鉄臣君、迷わず全否定する。


「とーぅ」

「ぐひぇ」

突如登場した竹腰さんの飛び蹴りがさく裂。

鉄臣君、言いようのない声を出す。


「真綾、無茶はダメさ、よ」

「そうよ。怪我しちゃうわよ」

アヤおねえさんとかほおねえさんが竹腰さんを諫める。


「だってぇー。朝から、失礼なんだもん」

なぜか不満いっぱいの竹腰さんだった。


「竹腰さん、痛いよ。お願いだから、不意打ちは止めてください」

「主従関係なんていうからよ。わたしが、いつそんな扱いしたのよ!」

「そりゃ、そういう扱いは、されていないけど。・・・でも、対等な立場なんて、思っていないんだけど」

「な、何よ、それ!」

「ハイスペックの竹腰さんに迷惑かけたままだし、特に役に立ってないし」

鉄臣君、申し訳なさそうに言い訳する。


「鉄臣さん」

萎れたようになる竹腰さん。


「すいません。その時が来たら、俺、全力で頑張るから」

鉄臣君、期待に応えることを誓うのだった。


「三石さん、あなた恋愛のご経験は?」

「片思いはあります。生まれてから彼女はいません」

鉄臣君、婦人の質問に即答する。

見栄を張ろうともしない。


「そうですか。でも、すぐに交際できるかもしれませんよ」

「えーーー、だとしたら、きついなぁ」

「どうして?」

「俺、貧乏だから、その人に何もしてあげられなさそうです」

鉄臣君、婦人の言葉がなんとなく現実になりそうな気はしたが、それは厳しい現実を認識することでもあった。


「男の子がそんなこと気にしてどうするのさ」

鉄臣君、アヤおねえさんにバシバシ背中を叩かれる。


「好き同士なら、お金のことは何とかなるものよ」

「そうでしょうか? 今でも精一杯で、イベントみたいなことができずに自然消滅する運命っぽいと思いますけど」

鉄臣君、かほおねえさんの言葉に対して、機嫌を損ねないようにやんわりと否定する。


「お金の掛からない子を選べばいいさ、よ」

「そうよね。きっとそういう子が居るものね」

ふたりのおねえさんが意味深に微笑んでみせる。


「そうよ、ふたりで居られるだけで結構幸せなものよ」

婦人も微笑みかけてくれた。


「ほら、真綾。早く相手を捕まえないとね」

「そうよ、真綾ちゃんはそういうことに無関心だったから、おねえちゃん心配」

「も、もう! あ、相手の気持ちだって大事だもん」

「弥刀さんは、なかなか手ごわいから、大変ですよね」

鉄臣君、思ったことを口にすると婦人が驚いたように口元に手を当てた。

竹腰さんとおねえさん達には、なぜか呆れられた。


 = = = = =


「カナミ、僕を放置したね」

「すみません。知っている方に声を掛けられましたので」

()を護ってくれないと困るんだけど」

「それなら大丈夫です」

鉄臣君、自信満々で返した。


「どうしてだい?」

「実行犯の男にユートさん「ヒエン」がある男性と一晩過ごしたとクリスさんから伝えてもらうようにしましたから」

「そ、そう?」


「依頼元に伝われば、もう狙われることは、なくなりますよね」

「う、うん。そうだね」

「早く伝わるといいですね。安心できますから」

「・・・そうだね」

鉄臣君、ユートさんが少しがっかりしたように見えた。

(なんでだろう?)

会話が終わる。


鉄臣君、ふと、おそらくは男性用のコロンの香りに気が付いた。

結構濃い香りだった。

鉄臣君とユートさんのすぐ横を料理人が通り過ぎる。


鉄臣君、違和感を感じて料理人の方へ振り返った。


「キャッ」


一瞬の出来事だった。

ユートさんを料理人が捕まえていた。

いかがでしたか?


混乱に乗じた再犯行です。


次話をお待ちください。

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