表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
135/168

部活動 5-6.25

ここまでお読みいただいてありがとうございます。


彼らの夏休みはまだ続きます。


ではでは~


「真綾ー」

「真綾ちゃーん」


そろそろスイカ割りもスイカの残りが少なくなり、終わろうとしていた時、竹腰さんを呼ぶ声が聞こえた。


竹腰さんと見間違えそうなくらいよく似た娘がふたり、つば広の麦わら帽子に大胆な水着を身に着けプールサイドに現れた。


「お、おおおおお、おー』

何かを言いかけて、そのまま小声になった竹腰さん。


「みなさん、こんにちわ。真綾の従姉のアヤです」

「わたしは、かほです。真綾ちゃん、会うのは久しぶりだね」

「あ、アヤおねえちゃん、かほおねえちゃん。ひ、ひさひ・・ぶり。どうしたの?突然。・・・その、水着・・・」

心なしか顔が紅潮している竹腰さんだった。


「アヤさんとかほさん、真綾君にはいつもお世話になっています。僕は堀田です、あの時(婚約披露宴)にはいらっしゃらなかったと思いますが、初めまして?」

「そ、そうさね。あ、いえ、そうですね。お会いするのは初めてかも」

「わたしは、初めてお会いしますわ」

堀田さんのあいさつで、少し反応が微妙なアヤさんと飄々としているかほさんだった。


鉄臣君、突然の乱入者<アヤさん><かほさん>を観察してしまっていた。

竹腰さんによく似ていた。

瓜二つということではなくて、ひとりでいるところを見たら違和感を感じながらも竹腰さんだと思ってしまうほどに。

ただ、アヤさんとかほさんは、あまり似ていない。

ふたりとも日本人離れした見事な銀髪だった。


鉄臣君、突然腰あたりに激痛が走った。

「痛た。え?痛い、痛い」

気が付くと真っ赤な顔で竹腰さんが抓っていた。


間髪置かずに激痛が増える。

腕の後ろ、脇腹、腰と摘まめそうなところに手が伸びて抓られていた。

(何、このいじめ、やっぱり?)


「金髪は全然ムシだったクセにィ」

「鉄臣くん、いやらしいの禁止したでしょ」

「えろいし君、えろいし君、えろえろいし君」

「もう、エッチなの禁止だよ」

「えろ先輩、ガマンの限界です」

「せんぱい、(いた)気持ちいいですか?」

「痛い痛い、爪が食い込んでますって。ごめんなさい、すいません。ひぃーーーーー」


 = = = = =


「かな坊くんだっけ?わたしアヤ、この子は、かほ。うわさは、おばあさまから聞いてるよ」

「真綾ちゃんも君の事、よく話すんだって」

「あ、初めまして。みついし かなみ です。あの、婚約の件は、すみませんでした。ご迷惑をおかけして」

鉄臣君、フレンドリーなふたりの態度に恐縮する。目の前の水着は目の毒だ。意識したら目が潰れるぞ。


「そんなに硬くならなくていいよ。・・・もしかして、硬くなってる?」

艶っぽく意味深に話すアヤさん。

「まあ、そうなの?真綾ちゃんでも硬くなるよね?」

興味津々に尋ねるかほさん。


「ちょ、ふたりとも、どうして居るの」

「ちょっとね」

「あらあら、一肌脱いだのに」

鉄臣君と話すふたりに慌てて割り込む竹腰さん。


「だからって、その水着で来なくていいじゃない」

「えー、見せないと、もったいないさね」

「そうよぉ、こんなに大胆なデザイン、初めてだわ」

真っ赤な顔の竹腰さんにポーズを決めて見せるふたり。


鉄臣君、話の輪から外れたと思って、その場を離れようとした。


「あーん。どこにいくんさぁ」

「真綾ちゃんの傍にいてよぉ」

鉄臣君、声が聞こえると同時に両腕にふにゅっと温かい柔らかいものが絡みついたのが判った。


「ドーン!!」

「うヴぉぇ」

≪バッシャーーーン≫


鉄臣君、突然、衝撃を感じ方向感覚がなくなったと思ったら、皮膚に異質なものが纏わりついた感覚に陥った。

(ガボガボッ、またプールに落ちた?)


≪ザボッッ≫

「ぷっふぁ、はーはー、はーはぁー」

鉄臣君、溺れずにどうにか立ち上がった。


呼吸を整え、一息ついた時だった。


≪パイン!≫

「な、痛」

弾力のある何かが頭にぶつかった。

≪ポイン≫

≪ポタン≫

≪パポン≫


鉄臣君、目にカラフルな色が飛び込んでくるので理解できた。

立て続けにビーチボールや浮き輪が飛んでくる。


「え?え、え、え?」

鉄臣君、自分めがけて投げつけられていることにすぐに気が付いた。

(これって、いじめ? やっぱり、こういう立場?)

鉄臣君、落ち込みかけたその瞬間、気がつかなかったが誰かが傍にいた。

振り向こうとすると背中の方に回り込まれ、ぴったり引っ付いてきた。


(う、後ろを取られた!って、ふざけてる場合じゃない)


「か、鉄臣クン! こっち見ないで」

鉄臣君、声の主が楠木さんだとすぐにわかった。

なぜか彼女もプールの中にいた。


「あ、ごめん。ボク、すぐにあっちに行くから。すみません」

(うわー、見るなって言われるの? もしかして、これからリンチされるの?)


「あ、行かないで。その、トップスのホックが外れちゃって、見えちゃうから」

「え?」

鉄臣君、全く方向の違う言葉で、思考が止まったまま行動してしまった。


振り返り楠木さんの胸を見てしまった。

目の前には、胸を両腕で隠す楠木さん。

胸が腕に支えられ、浮力も加わり強烈な主張をしていた。

水着は、ホックが外れ、鎖骨の方にずれていた。


≪パイン!!≫

≪ポイン!!≫

≪ポタン!!≫

≪パポン!!≫

≪パイン!!≫

≪ポイン!!≫

≪ポタン!!≫

≪パポン!!≫


鉄臣君、集中砲火に曝される。

とりあえず、楠木さんに流れ弾が当たらないように庇うと庇った分だけ、攻撃は苛烈を極めた。


鉄臣君には見えなかったが、ニヨニヨする乙女がいた。

いかがでしたか?


新キャラ、竹腰さんに似ています。

お察しの良い方は、お気づきかもしれませんね。


次話をお待ちください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ