表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/168

部活動 2-1.3

堀田さんが繋がってると言ってくれました。


本心でしょうか?


鉄臣君には、わかりません。


このお話で、合宿初日は終わります。


お読みいただいて、感謝いたします。


ではでは。

鉄臣君、しばらくぼーっとして湯船につかる。

風がかすかに枝を揺らす音に交じって虫の音がかすかに聞こえてくる。


「静かだなー」


「繋がっている・・・か。」


「?」(堀田さん戻ってきた?)

脱衣場に誰いる。

何だろう、桃園さんがまた気にして様子を見に来たのかな?

(フフッ。友達みたいに気にしてくれるって、なんか照れくさいな。おおっーーと。心配するくらい遅いってことじゃん、早く出ないとな)


「誰かいます?もう上がるからー」

「ブホッ」

「?、何の音?」

タタタっと出ていく音がした。


風呂から上がると脱衣場に見覚えのない真新しいTシャツが置いてあった。

「あれー?、俺のシャツがないや。誰か持って行った?どうしようか」


 = = = = =


「あおいちゃん、ありがとうね。正輝君、頼んだのに忘れるから」

「いいです、気にしませんから」

楠木さんから洗濯物を受け取った弥刀さんは、洗濯機に放り込む。

楠木さんがそれを名残惜しそうに見つめていた。

「あおいちゃん?・・・あの、男子のと一緒は嫌だった?」

「え?そ、そんなことはないです、大丈夫ですよ」

(はわわ、わたしのが彼のとあの洗濯機の中で絡み合って・・・、だけど、彼の匂いが取れちゃう。違う!彼の匂いがわたしのに移ってくる!?やだ、耐えられ無いかも、あの匂いに包まれるの?)


 = = = = =


鉄臣君、確認もせずに置いてあるTシャツを着るわけもいかないので、下だけ穿いて、タオルを頸に掛けて下のリビングに向かう。

遠慮が特技かもしれない。

思った通り、みんなが居たので声をかけた。

「あのー、ボ俺のシャツが無いんだけど、誰か知りませんか?」

その言葉にリビングが固まった。


「ど、どうかしたのかしら?鉄臣君」

「はあ、俺のシャツが見当たらなくて」

「そ、そう。裸で降りてきたから、び、びっくりしたわ」

狼狽する久遠寺さん。

桃園さんと楠木さんは、久遠寺さんの隣で固まっていた。


「シャツは洗濯してるよ。乾燥もできるから明日の朝には乾いてるわ」

顛末を知っていた弥刀さんが答える。

「あ、弥刀さんありがとうございます」

(アレは弥刀さんだったのか)

「このTシャツは「僕のだからサイズは大丈夫だと思うよ」ありがとうございます。お借りします」

「気にしないて欲しいな。僕が合宿の話を内緒にしていたからなんだし」

「じゃあ、お借りしますね」


鉄臣君、タオルを洗い場に持っていこうと後ろを向く。

その時後ろから

「「「ハウッ!」」」

「?」

何かと振り返っても特に何もなかった。

「今何か?」

久遠寺さんは本を読んでいた。

桃園さんは俯いて髪を梳いていた。

楠木さんはテレビのチャンネルを変えていた。

堀田さんと弥刀さんは何故か肩が震えていた。

「楠木さん、テレビの音ですか?」

「ひゃい?っんふ。そう、テレビの音だったわ」


鉄臣君、首をかしげながらタオルを置きに行った。


 = = = = =


借りたTシャツはいかにも高そうで見たことの無いブランドだった。

(Tシャツにブランドがあるだけでびっくりだよ)

Tシャツの丈はちょうどだったが、少し細身になっていたようで鉄臣君には少し窮屈だった。

「うーん、伸びちゃうんじゃないかな。いいのかなあ?」


リビングに戻ってくるとみんながトランプの用意をしていた。

すでにカードは配られていて、7が縦に並んでいた。


鉄臣君、寝るまでアルファベットに愛された。

鉄臣君、7並べで端の方ばっかりでしたw


イジメでしょうか?

違います。彼がパンピーなので、必然なのです。


さあ、次は合宿2日目に突入します。


お楽しみに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ