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部活動 5-6.3

ここまでお読みいただいてありがとうございます。


鉄臣君、ピンチをどう切り抜けるでしょうか?


ではでは~


「紫苑さん、真綾ちゃん、みついし君は、デートなんかしてません」

「桃園さん。言い切られると、ちょっと複雑」

鉄臣君、桃園さんに言い放たれ、HPを削られる。


「わたしもそう思う。お夕飯一緒に作るためにメールでやり取りしてるし」

「楠木さん。・・・そういう理由なの?」


「クリスさんからの報告だと【デート】は、してません」

「ちょ、なに?報告って?」

鉄臣君、すごく気になる言葉を聞いた。


「クリスさんが、三石君が面白い人だから、観察しますってぇ」

「ええー! プライバシーの侵害だよ。モテないの確認されても誰得なんだよ」


「そう、ほのかさん。その報告を聞かせてもらえる?」

久遠寺さんの言葉は、静かだった。


「はい。毎日、竹腰さんちでお料理を作っていますぅ」

「バイトだからね」

鉄臣君、まだ余裕。

事実だから別に気にしない。

「真綾ちゃんの水着を選びましたぁ」

「なんで、それを知ってるの!こわいよ」

鉄臣君、尾行されていたことに驚く。


「その後レストランで食事」

「ま、まあ、あの日は、か、買い物に付き合ってもらったしね」

竹腰さん、しどろもどろになる。


その言葉で、なぜか会長と副会長ふたりに睨まれる竹腰さん。


「あおいちゃんの部屋の模様替えは、何回も延期で、夕飯をふたりで作って食べてますぅ」

「そ、それはストーカーの件から模様替えの配置が決められないからで、三石クンに悪いし」


楠木さんが、なぜか会長と副会長と竹腰さんに睨まれる。


「金曜日と土曜日は、ひよりちゃんと音奈ちゃんとふたりのウチで遊んでますぅ」

「家庭教師のバイトなんだけど、ご家族が色々誘ってくるから、勉強が進まなくて困ってるんだよ」


鉄臣君、みんなの視線が突き刺さる。


「ふーん。ほのかさん、よく知っているわね」

「え! それは、クリスさんのおかげでぇ」

「金土以外は、どこで夕食を済ませてるかわかる?」

久遠寺さんが見透かしたように桃園さんに質問する。

「ひゃい、ど、どこでしょうね。帰っていると思ってましたけどぉ」

「じーーーーーーー」


「ごめんなさい。そこまで、調べていません」

「じーーーーーーー」


「あたしったら、おまぬけさんですぅ」

「三石くん、どこで食事をしているのかしら?」


久遠寺さんの指摘にアイコンタクトのキャッチボールをする鉄臣君と桃園さん。

「えーと、りょ、寮に戻って食べてますけど」

「そうなの。・・・じゃあ、一度帰ってきて、出かけて10時くらいに帰ってくるから、おなかが減るでしょうね。時々、クルマで送ってもらうみたいだし」

((ギクッーーーー!))


桃園さんが、会長と副会長と竹腰さんに睨まれる。


「クフフ、紫苑さん、三石君の帰宅時間をよく知っていますね」

「「「!!!!」」」


「か、要さん、なんのことかしら。み、みんな、座興はお終いよ」


 = = = = =


「ふぇーん、丸美ぃ、みんな怖いよー。せんぱーい、ボク助けに行けませーん」

「ちょ、橘。・・・もう、ちょっとはシャンとしなさいよ」

怖がる橘ひよりを抱きしめる丸美音奈。


後輩ふたりは、恐怖で挨拶を忘れて、目の前の被告人鉄臣君の無事を祈るしかできなかった。


 = = = = =


駐車場にバスが来た。

花見会の時のようなリムジンバスではなく、普通の観光バスだった。


鉄臣君、ちょっと緊張してきた。

座席位置についてだ。


花見会の時は、ボックスシートの真ん中に座った。

思い出すと身動きもできず、きつかった。

両隣の副会長がいい匂いで・・・会長もいい匂いだとフォローしたのを思い出した。


「いやいや、そういうことじゃない」

「どうかした?」

いきなり否定する鉄臣君を気遣って、桃園さんが話しかける。


「あ、・・・あの桃園さん。近くに座っていいかな?」

「・・・」

鉄臣君、考えていたことを桃園さんに相談したが、返事はなかった。


「ダメならいいんだよ。楠木さんがいるからね」

「どうして、わたしの近くに座るの?」

「と、友達だから、移動中でも話しができたら、ボク的には楽しいかなって。あ、男子とじゃ、話が合わないかもしれないね」

「・・・うん。友達だもんね。近くでも、と、()でもいいよ」

「ありがとう」


(((((((と、友達ーーーー)))))))


「三石くん、桃園さんと友達(・・)なのね」

「えへ、はい。桃園さんとは友達です」

「ふーん。・・・で、わたしたちは友達(・・)じゃないの?」

鉄臣君、久遠寺さんに冷えた目で見据えられる。


「え゛!そ、それは、なんていうか」

「ヤレヤレだぜぇ。・・・三石くん、イヤなら、はっきり言ってくれてもいいのよ。わたしが、友達になれないのは何となくわかるから」

「あのー、イヤなんてとんでもないです。友達になれたらなぁ思いますけど、ボクは身の程を知れっていうか。苦学生なんで」

鉄臣君、調子に乗って、勘違いして、苦い思いをしたくないので言葉を選んでしまう。


「桃園さんとは友達なのにわたしじゃ、何がダメなの?」

意外に弱気な声を絞り出す久遠寺さん。


「それは、釣り合いが取れない気がしてですね」

鉄臣君の言葉には、取り付く島もない。


「そんなこと、あなたが一方的に決めることじゃないわ」

「久遠寺さん?」

鉄臣君、久遠寺さんの沈んだ声に戸惑ってしまった。


「わたしだって、友達と思って欲しいわよ。どうしてわかってくれないのよ!」

「え、え?マジですか?でも、ボクですよ。何の得もないですよ」

「鉄臣は気にしなくていいの!」

いつもクールな久遠寺さんが荒い口調で吐きだした。


はあはあと肩で息をする久遠寺さん。


「紫苑さん、今の告白じゃないよね?」

桃園さんが、なぜか不安そうに確認した。

いかがでしたか?


覚えていますか?久遠寺さんは生徒会の仕事で遅くなった時のために女子寮に部屋があります。


次話をお待ちください。

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