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黒と赤の二重奏(くろとあかのにじゅうそう) 第二部  作者: 青ちゃん
美人と凡人とちょっとネクラな三角関係
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3章ー2(夏休み前日 2)

 その人物は 顔はかなりイケメンで学校の

成績も優秀で 今現在 生徒会副会長を

務めている人物がいた。


 その人物というのは、白川侑一(しらかわ

ゆういち)という名前だった。

 男子には嫌がられ その反対に半分くらいの

女子には 崇拝されている人物が前々から

しつこく 高遠真紀に交際を求めて

いたのだった。

 だが この白川侑一という人物は

性格的に問題があって とてもごう慢で

高飛車な性格であったのである。


 そして夏休み前日である 今日もまた

白川侑一は 高遠真紀に交際を申し込んで

いたのである。

 そのやり取りは こんな風である。

「君のような人間と 付き合えるのは

 オレのような 選ばれた人間だけなんだ。

 あんな 平凡な人間なんて ゴミみたいな

 存在なんだ。

 オレと付き合うべきなんだ。

 絶対そうすべきなんだ」


と 白川侑一があまりにも 失礼なことを

言ったので 高遠真紀は一瞬

カッと怒りがわいてきたが

それを必死で こらえて出来るだけ

冷静に こう答えた。


「わたしの 空野くんになんて

 失礼なこと言うの。

 空野くんは わたしのものなのよ。

 ものと言ったら 彼にちょっと失礼だけど。

 だけど彼は とても素晴らしい力を

 持っているのよ。

 

 あなたのような人間よりも ずっと

 いい人間で ある意味わたしの空野くんには

 心があるの。

 あなたにあるのは 下心だけよ」


と 面と向かって 白川侑一に

そう言うのであった。

 そしてこう付け加えた。


「生徒会会長の 高井先輩にあまりしつこいと

 このこと言うわよ」


と そう言ったのだった。


 生徒会会長の 高井とは

北高校3年生の 高井蒼介(たかいそうすけ)

いう人物であった。

 高井蒼介は頭が良く 人に対して

面倒見がいい性格で 男女学年を問わず

人望があつかった。

 そして 副会長である白川侑一にとって

まさに 目の上のたんこぶで あったのである。


 そういうわけで 高井蒼介の説明は

ここまでにしておいて

白川侑一と高遠真紀の 場面に戻って


「それは困るな。あの人には関係ない

 ことじゃないか。

 高井先輩には 言わないで欲しいな」


と 白川侑一は高遠真紀に

そう言い返した。


「だったら わたしたちのことは

 ほうっておいて欲しいわ。

 空野くんと付き合うと決めたのは

 他ならない わたし自身なんですから」


と 高遠真紀はビシッと白川侑一に

言いはなった。

 そして白川侑一をその場に残して

サッとその場所から離れて 自分の教室に

戻って行ったのである。


 さすが みんなのアイドル 高遠真紀らしい

言動であった。







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