6章 --6(強さと友情 その4)
木本愛は 多分二人に
そう言われるんじゃないかと
思っていたから ショックはそれほど
受けずに済んでいた。
たとえ なんと言われようと この好きっていう
気持ちを 変えるつもりはなかったし
そんなことで くじけたら
空野陽のことを 好きっていう気持ちが
ウソになってしまうと 思っていた。
だから
「わたしの この気持ちは なんと言われようとも
変わらないわ。
わたしは 空野くんのことが 好きで
少しも諦める 気なんてないわ。
二人に このことを 言ったのは
必ず 味方になってもらえるからと
思ったからなのよ。
伊原さん 今まで黙っててごめんなさい。
山井さんも ごめんなさい。
でも わたしは信じてる。
絶対 二人とも わたしに味方してくれるって」
と 言って そして
間を置くために コップに
自分で注いでおいた オレンジジュースを
口にしたのだった。
そうこうして 山井恵理が 山井恵理らしいことを
言った。
「もし仮に 空野くんが 木本さんの運命の王子様
ならば それはそれで 自然と木本さんとの
運命が やってくるのじゃないかしら」
と まさしく 山井恵理らしいことを
言うのであった。
だから他の二人は うーんという顔をするしか
なかった。
山井恵理は 何か悪いことを言ったのかなと
思ったが まあ わたしにはわたしの考えが
あるわと 思ったのだった。
この話し合いは 木本愛の変わりたいという
強い気持ちを 持つための決心をする
話し合いだった。
伊原南と 山井恵理の二人は 木本愛が
空野陽のことを 好きっていうことを
はじめて知って 最初は戸惑い 色々と彼女がいる
空野陽は やめた方がいいと言っていた。
だが 木本愛の方は 精神的に強くなって
空野くんに 彼女がいても ずっと好きでいたいと
思っていた。
だから 伊原南と山井恵理の二人に応援して
もらえるように 説得して 味方を
してくれるように 必死で今の気持ちを
伝えて この1日で 何とか
わかってもらえたのだった。




