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一時間で書きました  作者: 己紫尾 尽座
4/16

インスタント

 お湯を入れて三分待つ。

 この三分が短いようで、待つとなると意外と長い。

 俺は出来上がるまで時間を潰そうと、部屋の中にある本棚から漫画を一冊取り出した。

 当然読んだことのある漫画なのだが、これがなかなか面白くて何度読んでも飽きないのだ。同じ作者の漫画を何作か買い集めたが、今手に取った漫画が一番面白いように思う。

 床に座って漫画を開く。突然現れた変な女忍者と同棲することになった少年が主人公のラブコメである。

 何度読んでも口元が緩んでしまう。だから新巻を本屋で買っても絶対に家につくまでは読まないようにしている。

 ついつい好きなシーンまで読み進んでしまう。あっという間に読み終わり次の巻に進もうと本棚に手を伸ばすと、その巻が見当たらない。

 考えると以前台所に持っていってそのまま置いていたことを思い出した。

 ちょっと面倒だが取りにいこう。俺は部屋を出て台所に向かった。

 台所のテーブルの上に見つける。俺はそのまま椅子に座り台所で漫画を読み始めた。

 読み終えて漫画をテーブルに置く。ふと腹が減っていることに気づいた。

 台所だから何かあるだろうと棚を開けてみると、前に買い置きしておいたカップ麺があった。

 さっそく食べようとお湯を沸かす為にヤカンを探したがどういう訳か見つからない。仕方ないので小さな鉄鍋でお湯を沸かした。

 火を消してカップ麺の蓋を開けた。

 お湯を入れて三分待つ。

 この三分が短いようで、待つとなると意外と長い。

 俺は出来上がるまで時間を潰そうと、カップ麺を片手に漫画のある部屋に向かった。




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