私は第三話だと思う?その通り!!
できました
鈴木と一緒に自販機で飲み物を買った後、
家が近くなので一緒に帰ることになった
手には最近では珍しい、紙コップのジュース…
中にはコーラが入っている…
その黒い色の液体から、二酸化炭素が惜しむことなく出ている
「今日こそは貴由くんの家に行っても良い?」
横で歩いていた鈴木が軽く顔を覗き込みながら聞いてきた…
「すまん、まだ無理だな…」
「…やっぱりお姉さん?」
そう、俺には二つ上の姉さんが居る…
名前は深実 絹…
まぁ、今は家で療養中だ
「…いい加減、病院に入院させたら?」
「その病院からの頼みだよ…
精神が不安定すぎてとても手におえないだとよ…
それと…俺の責任でもあるんだし…」
「佳奈ちゃんも手伝ってるんでしょ?」
「まぁ、親戚だけど…申し訳ないの一言だね…
下手すりゃ本当に危ないからな」
そう言い、紙コップに入っていたコーラを全て口に流し込む…
ふぅ…とため息を吐く…
少し歩くと、家が見えてきた…
白い塗料で色がつけられた、二階建ての一軒家だ
玄関の近くに、地面に立てるタイプのポストがある
昔、俺と姉さんでイタズラして塗った、
赤いペンキが今もなお残っている
ポストを開き、封筒やらの手紙を取り出し、ポストを閉めた
「じゃあ、ここで…」
と言い、鈴木は手を振って歩いて帰っていく
俺もまたな、と言って自分の家に入った…
家に入り、ドアの鍵を閉めたとき…
「兄さん!!早く来て!!絹さんが!!」
と、二階…詳しく言うと
俺の部屋から佳奈の声が響いた
「どうした!?今行くから待ってろ!!」
少し段差が急な階段を駆け上がり
奥にある自分の部屋を開け、中を見ると
姉さんが包丁でベットを何度も突き刺していた
「絹さん!!もう止めて!!
その中に兄さんはいないよ!!」
「貴由を何処にやったのよッ!!
殺したの!?私から貴由を奪うなぁぁぁ!!!!
貴方達は何時もそうだ!!
貴由を叩いて蹴って罵ってッ!!
アンタ等が貴由を殺したんだッ!!
殺すッ!!殺してやるッ!!!!」
姉さんはまた、母さんと父さんの幻覚を見ていた
「姉さん!!!!」
「!?」
俺の声に反応して、姉さんが俺の方を向く…
顔が青くなっていく様子から、まだ意識がちゃんとしていないようだ…
「き、貴由…ち、違うの…
姉さんが殺ったんじゃないのよ…」
姉さんが俺に対しビクビクと震えている
横にいる佳奈は無視…いや、見えないのかも知れない…
あの時と同じ言葉が続く
「本当に違うの…ほ、ほら!!
大好きな絹お姉ちゃんだよ…?
こ、こっちに…」
俺は何も言わず、姉さんに近づき
子供の様に、腰に両腕を回し、抱きしめた…
姉さんは未だガタガタと震えているが、
少しずつ、床に腰を下ろしてきた…
ペタッ…とカーペットに腰が着いた…
ガタガタという震えも、もう起きてはいない…
しかし…
静かに水が流れ出るような音が出た…
それと同時に、カーペットや姉さんが着ていたパジャマも濡れて、
色が濃くなり
アンモニア臭が俺と佳奈の鼻を突いた…
「佳奈、カーペットお願い…
俺は風呂に連れていくから」
「ん、分かった…包丁も戻しとく」
俺達は特に驚くこともなく、処理を始める…
何故なら、何度も同じ事があったからだ…
精神が不安定な姉さんは、不安定だと暴れまくる…
しかし、俺が不安定から安定に戻す…
つまり安心させると、気の緩みで漏らしてしまう…
ただ、それからは漏らさないのでまだマシだ
姉さんをおぶる…なんて事は出来ないので
普通に歩いて風呂場に向かった…
「貴由~♪貴由~♪
…楽しいね!!」
いきなり姉さんが俺に抱きついてきた
制服のままだったが、避けた方が危ないので、そのまま抱き止める
「♪」
「はいはい、姉さん…
早くお風呂に行こうね?」
「うん!!貴由も入ろ!!」
「分かったからあんま抱きつかないで、苦しいから」
そして、まず洗面台に着いた
まず、姉さんのズボンから脱がせる
黄色のチェック柄のズボンを下ろすと、
尿で濡れてしまった下着が見えた…
白い生地は濡れると透けてしまうから、俺はモロ見てしまった
「あ~!!貴由見た~!!」
「もう何回も見たから慣れたよ」
「…ちょっとくらい緊張しても(ぼそ…」
「聞こえてるよ姉さん」
そのまま下着を脱がす
しかし、濡れているせいか、
スムーズに行かず、下着がくるまってしまった…
姉さんの踝の辺りできつくなり、脱げない…
仕方なく、下着に手を触れ、下着を元に戻して行き、
脱げるようにした…
そして、下着を脱がせ、今度は上着を脱がす
とは言うものも…ボタンを外してバンザイをしてもらうだけだ…
上着を脱がすとブラが見えた
同じく白いものである…
しかし、このブラ…ホックが胸と胸の間にあるタイプである
なるべく触れないように気を付け、ホックを外す…
そしてまたバンザイをしてもらい、ブラを脱がす
あまり見ないように…と思ってはいたが、
やはり気になってしまい、姉さんを横目で見る…
外に行かないせいか、身体は白く、綺麗だ
アイドルなどのプロポーションとまでは行かないが、
お腹は出ておらず、綺麗なお腹だ…
胸もあまり大きくなく、何というのだろう…
美乳?まぁ、それほどだ
あと、俺は下の方にも目線が行ったが、
姉さんから視線を感じ、目線を姉さんの顔に持ってくると
姉さんが恥ずかしがり、顔を赤くしながら
「貴由…見すぎ…恥ずかしいよ…」
確かに見すぎたなと、心の中で謝罪をする…
「で、でも…貴由も年頃の男の子だから…
き、気にしないでもっと見ても良いよ…」
「いや、それは流石に…」
「…とりあえず、お風呂入ろ」
そう言われ、確かにこのままだと姉さんが風邪を引くかもしれない
俺は服を脱いだ…
お風呂場に入り、壁に掛けてあるシャワーを取り、
お湯を出して、姉さんの背中に掛けてあげる
本当は髪の毛から洗うのだが、
今は姉さんの身体から洗ってやる
シュシュの様なタオルを取り、ボディローションを出して
タオルに取る…
タオルをクシャクシャと泡立てる…
充分に泡立ったら、姉さんに声を掛ける
「じゃあ、身体の方から洗うね?」
「うん…」
まず、肩にタオルを付け、少しだけ強く洗う
そのまま、タオルを滑らせ背中を洗う
くすぐったいのか、背中がS字の様になっている
一通り背中洗い終わり、前を洗うことになった
今まで背中を向いていた姉さんを肩を掴み、前を向かせる
「ぁ…」
姉さんの惚けた顔が目の前に広がる
風呂場に溜まった、お湯の熱気で顔が赤い…
「ん…じゃ、我慢してよ?」
姉さんの胸を、遠慮なしに洗う
流石に恥ずかしいらしく、赤くなっていた顔を逸らし、
俺を見ないようにしている
その後、身体を一通り洗い、
シャワーで泡を流す
白い泡の固まりがお湯に流され、排水口に消えていく…
「貴由…」
「何?姉さん?」
「ありがと…」
その後、俺も髪や身体を洗い、浴槽でお風呂を堪能した…
「貴由…怖いから一緒に寝よ…?」
風呂から出て、昼飯を食べ、
暫く時間が経ち…
佳奈が作ってくれた夕食を食べた
佳奈は夕食前に帰ったが…
今は一緒に寝ようとせがまれている
もちろん俺は断らない
「うん、良いよ」
「ふふ…やった!!」
布団の中にいそいそと入ってくる…
俺はそんな姉さんを抱きしめながら、寝た…
「貴由…ずっと一緒にいようね…
大好きだよ…」
歯車が動き出した1日が、ようやく終わった…
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