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救国の女神は本の続きを書く。  作者: さんまぐ
救国の女神が世界を救うまで。

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第47話 救国の女神の為に使徒アルティが奮闘する。

アルーナ達もクサンゴーダよりもタミラーシの方がメーライトに似合ってるし、何よりクサンゴーダは、メーライトを使徒を統べる者として確保したいが、介護が必要な存在となっては、妻に迎える気は無くなっている。


だが、パーティやアルデバイト奪還時に好意があるような態度を見せてしまっていて、今はそれがネックになっていた。


「なぁ、王子サマ。今いい?」

「やあ、使徒アルティ。どうかしたのかい?」


窓から声をかけるアルティを、クサンゴーダは仲良さそうなアピールを欠かさずに迎え入れる。


クサンゴーダからしても、アルティはいつか倒すべきだったワルコレステを倒してくれた存在で、メーライトから離れられない使徒とは違い、単身でどこにでも行ける頼もしい存在だった。


「んー…、今色々見てきてさ、この前も話したけど、爺さん騎士とアルの窓口はナイヤルトコに留守番させてるんだよね」

「そうだったね。この前は『そのうち説明してあげるよ』だったけど、今日は説明してくれるのかな?」


「いいよ。とりあえず王子サマはさ、メーライトと結婚する気はないよね?」

「おや?僕はそんな事を口にした覚えはないね」


アルティが「どっちの意味?する気はないと口にしたことがない?それともそもそも結婚しようと言った事はない?」と、笑顔のまま睨みつけるように聞くと、クサンゴーダは「ふふふ」とだけ笑う。


「どっちでもいいんだよね。落とし所をあげるよ。コレがあれば王子サマはホクホクで、ナイヤルトコもニコニコ、アル達も息が詰まる生活とオサラバなんだよね〜」

「へぇ、そんな事が出来るのかい?聞いてみたいな」


クサンゴーダは悪い笑顔でアルティを見ると、アルティも詐欺師の顔でニコニコと笑う。



アルティが最初に出したのは、ワルコレステの妻なんかの邪魔な存在、貴族の再編で潰してしまおうとした家門の女性達をビエンテの後妻にしてしまう案。


「メーライトとザイコンの話だと、産んで増やさなきゃいけない。アルデバイトもそうだけど、ナイヤルトコの貴族はガタガタだから、再編の必要があるよね。それこそ王子サマの命令というか、女神メーライトの言葉に従って産めや増やせやに従ってもらうんだよ」


これは物凄くいい案で、クサンゴーダからしたら邪魔な連中を、良い待遇でアルデバイトから追い出せる。


「そんで、そいつらの娘あたりを嫁候補としてここに残せば人質にもなるよね。あ、王子サマなら言わなくてもやれるか。でもアルが代わりに言った方が嬉しいよねぇ?」


ニヤニヤと笑うアルティに「ふふ」としか言わないが、否定しないクサンゴーダ。



次に提案したのはダンジョンになったザイコンを見張る為にも女神の使徒達と女神がザイコンの側に街を作り移住する案。


それだけだとクサンゴーダは了承しかねるが、「メーライトが、ここからあのオトモダチと療養目的でいけば、王子サマがメーライトを選ばなくても角が立たないよね。しかも作る街は療養の街だからね」とアルティは言い、「手始めに元半魔半人で、今は手とか足のない連中をその街で歩行練習とか日常生活に帰れるように、生産職の連中に義肢を作らせて、動けるようになってからナイヤルトコに帰せば、アルデバイトからする支援は最低で済むよね」と続ける。


確かに元半魔半人達には生きてもらいたいが、足が欠損したり腕が欠損していて自立できないと援助が大変になっていた。


メーライトの不在と、元半魔半人達の部分を見れば何の問題もなく、ダンジョンになったザイコンの警戒にも当たれる。

そして妻にできないメーライトをアルデバイトに置いて、メーライト派を作られて楯突かれてしまうと超常の使徒達相手ではクサンゴーダには何もできない。


「今さぁ、必死に考えてるよね。そんな王子サマにぃ〜、素敵な事を添えてあげるね!」

「おや、それは何かな?」

「療養の街だから、その街にはタミラーシも連れて行くよ。タミラーシの効果は絶大だよね」


アルティはニヤニヤと笑うと「まずはぁ〜、元半魔半人達はナイヤルトコの連中で、アルデバイトの言う事を聞くか気になってたけど、タミラーシがいれば従うよね」と言う。


「それにぃ、タミラーシは療養の街に来たら、アルデバイトの人じ…じゃなかった。同盟の相手になるしぃ。皇帝が跡取りを沢山仕込んでる時に、近くにいないから考え直せとか言わないもんね」

「おやおや。僕は人質なんて取らないよ?でもまあ跡取りのいないナイヤルトコの為には素敵だね」


悪い笑顔のクサンゴーダに、「もう。ここまで言わなきゃ、わかんないのかなぁ〜」とアルティが聞くと、「ああ。僕はわからないから、使徒アルティの言葉が聞きたいよ」とクサンゴーダが答える。


「メーライトが歩けるようになるのは、何年先かわからない。その時に、メーライトとタミラーシが良い仲に見えちゃって。心苦しいけど我慢して、自分から身を引いた傷心の王子サマが、どこかの令嬢と仲良くなっても、誰も悪く言わないよネ!」



クサンゴーダは一瞬の間に最適解を見つけると、「ああ、仕方のない事だね。良かれと思った事が裏目に出てしまうなんてね」と言って表情を崩さずに遠い目をすると、アルティがニヤニヤと「そうそう」と言ってから「街作って移住していいよね?」と聞いた。


クサンゴーダは「勿論だよ。女神メーライトはあの戦いで心身共に疲れてしまった。今は休む時さ」と答えて、後日改めてアーセワとアルティを呼んで街づくりを許し、行動を開始した。


勿論アルティはナイヤルトコにも行っていて、ビエンテには「死ぬくらい嫌でも世界の為に頑張ってよ」と言葉を送り、アルデバイトの未亡人達を後妻として受け入れて子沢山の家を目指すように指示をした。

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