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無人島で50年も修行したら、強くなりすぎた件  作者: ダイス
冒険者始動編

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エピソード4:パーティの誘い

 ゴブリンの巣を制圧して、三日後。


 シオンの評判は、さらに広まっていた。


---


「オーガに続いて、ゴブリンの巣を一人で」


「しかも、ジェネラルもいたらしいぞ、それを一瞬でだぞ」


「化け物か」


---


 ギルドのホールで、噂話が絶えない。


---


 シオンは、受付で報酬を受け取っていた。


---


「お疲れ様でした」


 受付嬢が、笑顔で言う。


---


「金貨三枚です」


---


「ありがとう」


 シオンが、受け取る。


---


「シオン様、人気ですね」


 受付嬢が、小声で言う。


---


「パーティの勧誘、たくさん来ています」


---


「そうか」


---


「断り続けるんですか?」


---


「ああ」


 シオンが、頷く。


---


「ソロの方が、やりやすい」


---


「そうですか……」


 受付嬢が、少し残念そうにする。


---


 その時、また声がかかった。


---


「シオン!」


---


 振り返ると、ゴルドがいた。


 前に、パーティに誘ってきた戦士だ。


---


「ゴルドか」


---


「また頼みに来た」


 ゴルドが、真剣な顔で言う。


---


「俺たちのパーティに、入ってくれ」


---


「前も断ったはずだが」


---


「分かってる」


 ゴルドが、頷く。


---


「だが、お前の強さが必要なんだ」


---


「なぜだ?」


---


「Aランクの依頼に、挑戦したい」


 ゴルドが、説明する。


---


「だが、俺たちだけじゃ無理だ」


---


「お前が、Aランクに上がればいい」


 シオンが、答える。


---


「それが、できないんだ」


 ゴルドが、苦笑する。


---


「俺たちは、Bランクが限界だ」


---


「そうか」


---


「頼む」


 ゴルドが、頭を下げる。


---


「一度でいい。協力してくれ」


---


 シオンが、少し考える。


---


「悪いが、断る」


---


「なぜだ!」


 ゴルドが、食い下がる。


---


「お前がいれば、絶対にクリアできる」


---


「それが、問題だ」


 シオンが、説明する。


---


「俺がいると、お前たちは依存する」


---


「依存……?」


---


「ああ。俺に頼りきりになる」


 シオンが、真剣な顔で言う。


---


「それは、成長を妨げる」


---


「……」


 ゴルドが、黙る。


---


「お前たちは、自分の力で上がるべきだ」


---


「だが……」


---


「俺は、力を貸せない」


 シオンが、断固として言う。


---


「すまない」


---


 ゴルドが、肩を落とす。


---


「そうか……分かった」


---


 ゴルドは、去っていった。


---


 シオンは、少し胸が痛んだ。


---


「厳しいことを、言ったな」


---


 だが、それが正しいと思う。


 安易に力を貸すことは、相手のためにならない。


---


「自分で、成長してほしい」


---


 その日の午後。


 また別の冒険者が、声をかけてきた。


---


 今度は、魔法使いの女性。


 Bランクの徽章。


---


「シオン様、ですよね」


---


「そうだ」


---


「私はエリナと申します」


 女性が、丁寧に自己紹介する。


---


「魔法使いです」


---


「何か?」


---


「パーティに、入っていただけませんか」


 エリナが、頼む。


---


「私たちは、魔法特化のパーティです」


---


「魔法特化?」


---


「ええ。全員、魔法使いです」


 エリナが、説明する。


---


「あなたも、全属性使いと聞きました」


---


「そうだが」


---


「ぜひ、一緒に」


---


「悪いが、断る」


 シオンが、即答する。


---


「……なぜですか」


 エリナが、悲しそうに聞く。


---


「ソロでやりたいんだ」


---


「理由を、聞いてもいいですか」


---


 シオンが、少し考えて答える。


---


「力量が、合わないからだ」


---


「力量……」


---


「俺は、強すぎる」


 シオンが、正直に言う。


---


「一緒にやっても、バランスが取れない」


---


「そんな……」


 エリナが、ショックを受ける。


---


「すまない」


---


「いえ……」


 エリナが、項垂れる。


---


「正直に言ってくれて、ありがとうございます」


---


 エリナも、去っていった。


---


 シオンは、ため息をつく。


---


「何人に、断ればいいんだ」


---


 その夜。


 宿の部屋で、シオンは考えていた。


---


「パーティ、か」


---


 確かに、一人で戦うのは効率的だ。


 だが、寂しくもある。


---


「五十年、一人だったからな」


---


 人と一緒に、冒険したい気持ちもある。


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「だが、今は無理だ」


---


 力量差が、大きすぎる。


 普通の冒険者とは、レベルが違う。


---


「Aランクになれば、変わるかもしれない」


---


 Aランクの冒険者なら、もっと強い。


 一緒にやれる可能性がある。


---


「まずは、Aランクを目指そう」


---


 シオンは、決意を新たにした。


---


 あと一つ、Bランクの依頼をクリアすれば、Aランク昇格試験を受けられる。


---


「次で、最後だ」


---


 シオンは、ベッドに横になる。


---


「頑張ろう」


---


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