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無人島で50年も修行したら、強くなりすぎた件  作者: ダイス
冒険者始動編

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エピソード4 : ゴブリンの巣、討伐

翌日。


 シオンは、ギルドを出て森へ向かった。


---


 森の奥、古びた洞窟が口を開けている。


 入口付近には、湿った土と腐葉の匂いが混じった悪臭が漂った。


---


「ここか……」


 シオンは呟き、手のひらに小さな光の球を作る。


---


 手の光が、洞窟の入口をほんのり照らす。


---


「明るくなった」


 足音を忍ばせながら、洞窟の奥へ進む。


---


 やがて、巣全体にゴブリンたちの気配が蠢く。


---


 小さな瞳が光り、牙をむき出しにして襲いかかろうとする。


---


「まとめて、片付けるか」


 シオンは手を上げ、無言で指示する。


---


 重力魔法が発動し、群れのゴブリンは宙に浮かぶ。


 体が地面に叩きつけられ、叫び声が洞窟に響く。


---


 それでも一部が反撃しようと飛びかかるが、重力の壁の前に力を奪われ、次々に倒れていく。


---


 洞窟内は、まるで静止したかのように群れが無力化された。


---


 その瞬間、巣の奥から異様な気配が迫る。


---


 ゴブリンジェネラルが姿を現した。


---


 巨大な体に、筋肉が盛り上がり、牙をむき出している。


 片腕には鉄製の爪、両肩には鎧の破片が纏わされている。


---


 群れを統率するその威圧感は、ただならぬものだった。


---


「……本命か」


 ジェネラルは低く唸り、突進してきた。


---


 洞窟の床が振動し、土埃が舞う。


---


 シオンは動じず、静かに構える。


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 まず、氷魔法を足元に展開。


 ジェネラルの足は瞬時に凍りつき、動きが止まる。


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 凍った床の上で、巨体がじりじりと立ちすくむ。


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 次に、両手に氷の剣を形成。


 冷気が指先から伸び、氷の結晶が剣として結実する。


---


 シオンの視線は、ジェネラルの首筋に鋭く向けられる。


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 ジェネラルは力任せに振り回す腕を抑えられ、氷の剣がその動きを制御する。


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 シオンは踏み込み、体の動きを利用して首に斬撃を繰り出す。


---


 氷の剣が頸動脈を断つと、ジェネラルは瞬時に倒れた。


---


 巣全体を守っていた残りのゴブリンも、既に重力で無力化され、全て討伐済み。


---


 洞窟内には、倒れたゴブリンと凍った床だけが残る。


 静寂が支配する空間。


---


 シオンは、無言で洞窟の奥から光を頼りに歩き出す。


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 彼の歩みは淡々としているが、心の奥では、長年の孤独と修行の成果が満ちていた。


---


「やはり……自分一人が、ちょうどいい」


---


 そう呟くと、外の光が洞窟に差し込み、シオンの影を長く伸ばした。


---


 これで依頼は完了だ。


 だが、Aランク試験を受けるには、まだあと一つ依頼をクリアしなければならない。


---


 まずはBランク依頼の制覇。


 それだけで、次への布石となる。


---


 静かに深呼吸をし、シオンは森を抜けてギルドへ帰還する。

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