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変身シーン(2回目)


その後職員の人から説明を受けた俺達は、ダンジョンへ突入した。


で、だ。まずする事があるんだよな。


「あの、ちょっと向こう向いててもらっていいですか?」


入ってしばらく歩いた後。いよいよここを降りるとモンスターたちが現れる、といった場所に辿り着いた所で俺は同行者三人に対してそうお願いした。


「どうしたんだ……ってアレか?」

「アレです」


俺がそう言いだした理由に早々に気づいたのは、藤原さんだった。てことは藤原さんにはアレもう見られてるのか、そうか……。


「え、何の話? シゲさんわかってんの?」

「いいからこっち向いてろ」


わかってないらしい泊さんの頭を掴んで、藤原さんは向こう側を向いてくれる。各務さんも無言で視線を逸らしてくれた。助かる。


さて、と。


「アイリス」


《はいな》


呼びかけに応じて出現するアイリスを掴みとり、そして


「転送」


彼女に告げれば、こないだと同じように着ていた服が光につつまれ……そして前回と同じ戦闘用の衣装が俺の身に纏われる。


……途中で光に気づいたであろう泊さんがこちらに振り返りそうになったのを、藤原さんが抑えつけているのが見えた。マジ感謝。


しかしなんで体を作り替えるわけでもない戦闘衣装に変えるだけでもこの演出なんだよ、本当に。


《様式美よ!》


何の様式美だよ。あっちの世界にこっちの世界のような魔法少女の物語ないだろ。


まあいい。よし、と。


「あの、」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、マジかぁぁぁぁぁぁ!」


着替えも終わったのでもう大丈夫だろうと伝えようとした瞬間、何故か悲鳴をあげて泊さんが崩れ落ちた。……あまりに唐突だったので、横にいた各務さんがビクッと体を震わせていた。というか俺もビクッとしちゃった。


「何、なんですか、どうしたんですか?」


声を掛けると、彼は顔をあげこちらを見た。


「ああ、本当に変身してる……見逃した」

「え、なんだ知ってるの?」


泊さんだけは気づいてない感じだったよね。


「いやコメントで皆が」

「コメント……ってもう配信を始めてたんですか!?」


俺がそう悲鳴を上げると、藤原さんがあちゃーって顔をして言う。


「あー……こいつさぁ、ダンジョン入るとすぐに配信始めるんだよ」

「私達はいつもの事だから知ってたから……気にしてなかったせいで伝えるの忘れてたわ、ごめんなさい」

「嬢ちゃん、直接見られるのが嫌なんだと思ってたんだよな、前回の各務の配信でも映ってたから」


あれも別に意図して映ったわけじゃないんで……


「ごめんトワちゃん」

「……いえ、大丈夫です」


これはちゃんと事前に確認取らなかった俺も悪い。各務さんはダンジョン入ったあとドローンに向けて喋ってたから配信始めてるのはわかったたけど、泊さんはその様子がなかったからまだ配信してないと思ったんだよな。んで、各務さんのドローンはこっちに向いてなかったから大丈夫だと思ってたんだけど……配信時特に挨拶とかしない人も割と多いの知ってたのにな。


というか自分の配信では映した事はないのに、すでに二回も人の配信に映ってるのどうなの? 前回同様まーた切り抜きあがるんだろうなぁ、これ。


服が差し変わる途中、見えないとはいえ事実上裸になっているからさぁ。そうなるとあまり性別云々はおいておいてもあまり映したいものではなかったんだけど……時すでに遅しな感じがあるしな。


2回も流れちゃったし、もう今更だから自配信でも映すか……? 受けは良さそうだし……


《いいと思うわ!》


この件に関してはお前の意見を聞く気はないからな?


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変身のキーワードは転身なのか転送なのか、どっちでもいいのか、はたまた何でもいいのか
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