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俺が女の子になった理由


この杖……こちらの世界の言葉で言えばディバインアームズという名のこの杖は、女神が自身の権能の一部を切り分けて遺した杖とされている。それらの中でもオリジナルと呼ばれる神が自ら生み出した7本の杖(それ以外の杖はその神の従属達が生み出したとされ、レプリカと呼ばれている)は神の力のそのものとは言わないまでも強力な力を持っている。


『さっき読んでたアイリスってのがその杖の名前なの?』

「杖の名前っていうか、杖に宿っている意識の名前かな……」

『あ、思考する(インテリジェンス)武器(ウェポン)なんだ』


杖に意識が宿っているという話があっさり受け入れられる当たり、現代日本ファンタジーに脳が侵されているよな……


ちなみにオリジナルの7本全部が意志持ちなのかと思ったら、意志を持っているのはアイリスだけらしい。アイリス当人は《女神の意志そのものが宿ってるのよ!》とかほざいているが、女神時代の記憶はほぼないとかいってるしふかしだと思っている(《ふかしじゃないわよ!》)


で、まぁこの意志とやらが理由で俺が女になって戦うわけになったんだが……


まずディバインアームズだが、その元の力が女神の力のせいか女神に直接生み出され、女神と同じ体の構成を持つ女神の眷属しか取り扱うことが出来ない。更にそれぞれが異なる波長を持ち、その波長に合うものしか取り扱うことができないのだ。


オリジナルの7本は特に波長が合う事がすくなく、一つの世代でほぼ一人、場合によっては使い手がいないということも多々あった。その中でも特にアイリスは波長が合う事が少なく、100年以上使い手がいない状態が続いていたらしい。


そこに、何故か彼女と波長が合う俺が現れたというわけだ。なんで女神の眷属でもない俺とあったのかは本当に謎だが……


「で、波長はあったんだけど、さっき言った通りディバインアームズは女神の眷属じゃないと使えない訳でさ。そしたらアイリスが《じゃあ女神の眷属になればいいじゃない!》と言って体を作りかえられたんだよ……」


まぁ実際は変身という形で不可逆の変態ではなかったからまだましだったんだが……


『ちょっと待って、女神の眷属になる=女の子になるって事は女神の眷属って女の子しかいないの?』

「女神の眷属は女神と同じ体の作りをしている種族なんだから当然皆女性だったよ」


という当然の事を答えたら、コメント欄の勢いが爆上がりした。


『うおお、女の子ばっかりの種族だと!』

『もしかして他の女神の眷属もトワちゃんみたいな美少女だったりする?』


「あー……確かに美形ばっかりだった気がするな。後他のオリジナルの使い手は全員間違いなく美少女だった」


『うおお俺もファーマント行きたい!』

『美少女ハーレム確定じゃないですか』

『そりゃ神様に近い存在ですもんね。美形にもなりますよね』

『その世界いい匂いしそう』

『その世界の住人、女神の眷属の中に推しを作ってそう』

『女だけの種族とか、百合スキーには天国では……?』


まぁ美少女や美女だけの種族なんて、男達は沸き立つよなぁ。


……これ、女だけしかいない女神の眷属がどうやって繁殖するのか知ったら大騒ぎになりそうだな。というか確実にネタにされそうだから絶対言わないでおこう……





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