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あるがままに

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

一度、流されてみようと思います。


白蛇の夢を見た。その日は朝から雨が降っていて、夜まで続くそうだった。勝手な私の思い上がりに他ならないが、呼ばれている気がする。もう此処へ来ない事への理由など無いのだから、何時でも顔を見せて欲しいと。過保護で、健気なあの方らしい手法だと思った。


休日を迎えて、三緒様に会いに行こうとした。その時にも霧雨の様なしずくが顔を打ち、肌に潤いを持たせる。荒んだ心を癒すような優しさに満ち溢れていた。

「やぁ、一週間振り」

三緒様は整えられた顔のままに微笑を一つ浮かべると、そのまますっぽりと私の体を包み込む。気持ちを落ち着ける様に背中を摩り、心配事を解して下さる様だ。

新天地に降り立った時、何時も抱える悩み事だ。本当に此処でやって行けるのか? 一週間、二週間と時が過ぎ去っても、結局何も成長しないのでは無いか? 元より物覚えが良い方ではない故に、そんな後ろ向きな思いばかりを抱えてしまう。

「大丈夫? この間は酷く気落ちしていた様だから心配で。今もそうだけれど」

「あの......。此度は縁を結んで戴き、誠に有難う御座います。とても良き出会いです」

これは本当。前の所も良かったけれど、此処も良い。前の所はチーム戦で皆が和気藹々としていたけれど、今は個人主義より。けれども指導は懇切丁寧にしてくれる。話すのが得意ではない私には此方の方が良いのかも知れない。だからこそ、だからこそ。

「成長......していますか......? 前の二の舞になっては居ませんか?」

沢山のものを前には貰った。けれども何一つ返す事無くあの場所を去ってしまった。今回もそうでは無いかと、冷や汗を掻く。

「運命は人によって幾らでも変えられる。けれども君はそれをすると、思い切り空回りをしてしまう。偶には凭れ、委ねてみると良い。良いも悪いも、有知も無知も、全てあるがままに。そうすればきっと苦しくない。安心すると良い。君には私達が着いている」

そう仰って、自分の胸元に私の顔を押し付ける。そうされると酷く安心して、思わず涙が零れた。

「敗れ被れで参ります。それで流されるだけ流されてみます」

どうせ仮初の時。あるがままに振舞おう。それで縁が切れても落ち込む事はない。ただ合わなかっただけなのだから。

最初の 白蛇から夜まで の文章が浮かんでました。

結構気に入っている文章です。


新しい事をやる時に何時も思うのが、全く成長しないのではないかという不安感。

そうして何時も焦って、空回りをするのがワンセットです。


運命を変えるのには俯瞰的な努力を続けなくてはなりません。

でもきっと、私にはそれが出来ない。

だったらいっそ、運命に流されてみることにしました。



どんな仕事でもそうですが、最後まで寄り添ってくれる。 なんて事は無いんです。

五割くらい出来るようになったら、荒波に放り出されます。

それの仕事が苦手だろうが、出来なかろうが。


その時が一番の正念場ですね。自分で学ぶしか無いんです。

嫌と言わない。

分からなかったら聞く。

それでも縁が切れたらそれまでだった。

この心の持ちようで、何処へでも通用しますよ。


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