迷宮2日目
心を折られた昨晩は初音さんが優しく接してくれたお陰で何とか翌朝には復活出来た
ガイジさんは相変わらず脱け殻の様だがプロ(?)だから大丈夫だろう
「今日はペースを上げて他の冒険者よりも深く潜ろうと思う。最短距離を突っ切るから不意討ちに注意してくれ!」
「「「「了解」」」」
未踏の地に最短距離で到達し、お宝をゲットしつつ調査をする
それは誰しもが理想とする行動だが実力が伴わないと実行するにはリスクが高すぎる
ビルさんが俺も加えた上でそんな指示を出すって事はやっぱり俺を認めてくれてるって事で素直に嬉しかった
期待に応える為に細心の注意を払いながら皆について行く
一階、二階と階層を進んでいくが雑魚っぽい魔物はスルー、素材が高値な魔物と回避不能の個体を効率良く撃破していった
「初音!右翼から敵!」
「剥かせて!」
「ヒロシ!前方の敵に衝撃波!」
「了解!」
ビルさんの指示は的確で全く不安も感じずに三階層に辿り着いた
「此処で一旦休憩を取ろう」
少し広くなった場所で皆が腰をおろし短い休憩を取る
「地図を購入した商人によると先頭を行くパーティーは現在五階層で足踏みしているらしい」
「攻めあぐねてるって事は強い個体でもいるのかな?」
「ああ、ミノタウルスの亜種が集団で襲って来るらしい」
「え?ミノタウルスって集団行動出来るんだ??」
「だから亜種扱いにされてるらしいな…もしかすると種族が違うのかも知れん」
この世界でもミノタウルスは存在し、やはり脳筋過ぎて知性には欠けるのも一緒らしい
「バカだけど集団でってのが厄介だな…遭遇したらどう対処する?」
「このメンバーなら普段通りで大丈夫だ。ヒロシと初音が前、ガイジとウィスが中段、俺が殿だな」
「早い段階でミノタウルスが出て来るって事はまだ出来立てで浅いか他よりも強い個体がひしめいてるって事よね…」
「まぁまだ始まったばかりだ、怪我のない様にマージンを取って進もう」
短い休憩はビルさんの言葉で締め括られた
ドカッ、ザシュ!ドサッ…
「五階層にミノタウルスがいるって割には四階層の魔物が弱くねぇか?」
ガイジさんが気付いた事を口にする
探検では疑問に思った事は皆で共有して解決するのがセオリーなのだ
「うーん…もしかしてはぐれ魔物なのかもな」
ビルさんは聞き慣れない言葉を口にした




