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非情な光景

ビルさんオススメのレストランはビックリする程美味しかった


今は滅びてしまったらしいが昔此処に存在していた王宮の宮廷料理を再現しているらしい

基本的にチキンが多く使われ多彩なスパイスで味付けされた料理は十二分に楽しめた


お会計を済ませ店を出た瞬間、通りの方から女性の悲鳴が聞こえてくる

状況からして荷物を何者かにひったくられた様だ


「泥棒~!誰か捕まえてー!」


悲鳴を背に受けて1人の男が俺達目掛けて走って来た

誤認って可能性もあるけど恐らく間違いないだろう


初音さんが鞘に納めたままの剣を何気に突き出すとまんまとソレに引っ掛かり盛大にコケて動かなくなった


「冒険者様!ありがとうございました!」


「次は気を付けるんだぞ」


「はい!」


善意で人助けするのは何とも気持ちいいな…こんなのが日常的に発生してたら身が持たないだろうけど。


「誰かーーー!」…またかよ?


相互交通の要であるこの街は犯罪者も重宝している様だ…


その叫びには誰かが手伝っていた様なのでお任せすると

初音さんに痴漢する猛者が現れて速攻で鎮圧されていた


「ヒロシ君、汚れちゃったからお尻の部分触ってぇ~☆」


何とも魅惑的な提案だがその言葉を聞いた瞬間ウィスさんが暗黒面から殺気を飛ばして来た


「チッ、…爆ぜろ!」


ちょっ、ウィスさん?魔法使いが念を込めて発言したら魔法が発動しちゃうんじゃありませんか!?


突然どこかが爆ぜたら怖いので止めて下さい…

それもこれもガイジさんのせいだ


ウィスさんの殺気には気付かないフリをしつつ異国風の街並みをのんびり観光していく


勢いでタージ・マハルチックな建物に近付いたら衛兵みたいな人達に囲まれてしまった

どうやらこのお屋敷の付近は立ち入り制限があるらしい


丁度注意されて戻ろうとした時だった


領主の屋敷と一般の家々が建ち並ぶ居住区の境目付近に元々は排水溝だったのだろうか?

小さい橋が掛かる程度の堀がありその堀の下にバラックがズラッと建ち並んでいたのだ


「スラムかな…」

「衛生面が心配になって来ちゃうね…」


そのスラムには痩せ細ってお腹だけが異常に膨らんだ子供達が空腹で動けないのか何人も倒れていた

豪華絢爛、色とりどりの極彩色に包まれた屋敷の目の前で栄養失調で身動きすら取れない子供達が沢山いる

そんな非情さに虚しさを覚えた

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