中継の街
迷宮に行く前の最後の街に到着した
この街は交通の要衝で北に迷宮、東西に大きな街があり商人や旅人、冒険者達の通過拠点として栄えている
「何か雑多な街並みで楽しそうね」
「色んな文化が交差するターミナルシティなんだろうね」
「ヒロシ君は時々難しい言葉を使うわよね?それって異国の言葉なの?」
「え?あぁ、そうですね」
「ふぅ~ん、ヒロシ君は学があるのね…」
「それほどでも…」
初音さんと俺は日本からの転生者でウィスさんとビルさんはこの世界の住人だ
だから時々つい口にしてしまう言葉に驚かれてしまうけど元の世界はこの世界に比べても情報量の多さだけは自慢出来そうだ
「ヒロシ君、ターミナルシティって?」
「…え?」
初音さんにも通じてなかった…
取り敢えず適当な宿を取り馬車を預けると皆で街に繰り出した
冒険者の醍醐味は迷宮とか討伐での荒稼ぎとも言えるけど旅先の観光や人とのふれあいって言うのも捨てがたい魅力だと思う
「へぇ、此処はどっちかって言うとインド料理みたいなのがメインなのね」
初音さんが露店で購入したのはナンに包まれたタンドリーチキンの様な肉だった
流石にサリーを来た人は見かけないけどどこからかスパイシーな香りが漂って来る
「ヒロシ君、あれ!」
初音さんが俺を呼び止めると指で指し示したのは…タージ・マハルみたいな大きな建物だった
「あれはこの街の領主が住む建物だな」
物知りなビルさんがそう説明してくれたけど…何故かしっくり来なかった
右手にタージ・マハルチックな領主の館を眺めながらこの街のメインストリートに進んで行く
ここには数多くの立派か露店や地べたに布を敷いて商品を売り捌く小商いの露店商達が所狭しと並んで混みあっていた
「やっぱりスリや痴漢とかに気を付けた方が良いのかな?」
「まぁ警戒するのは悪い事じゃないんじゃない?」
俺達は雑踏をすり抜ける様にメインストリートを横切ってその先にあると言う有名なレストランを目指した
「お、ここだここだ!」
この店は旅のプロフェッショナル、ビルさんイチオシのレストランでこの街唯一の宮廷料理が楽しめるお店なんだそうだ
「ハードル上がりまくりだけどお腹空いたから早速レッツゴー!」
「「「おー!」」」




