ドラマみたいな
「ウィス…ウィスー!」
ガイジはヒロシに目を覚まされて急いでウィスの後を追った
だがウィスが消えてから既に半日以上は過ぎている
急いで転移してきたギルドに駆け込んだがウィスは来ていなかったからまだ街とあの寒村の間にいると踏んで捜索を再開した
「ウィスー!何処だー!」
街から寒村迄は馬車で半日と少し
徒歩で探し回るにしても目処がないとこれはもう…運頼みだろう
ガイジは見つかる可能性が限りなく低いのを承知でウィスを追った
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翌朝、村民からかき集めた野盗情報に基づき幾つかのアジトを割り出し急襲した
「や、やめてくれ!大人しく投降する!」
「またか…悪あがきしてくれた方が後処理が楽なんだがな…」
頭を失った野盗達は大した抵抗もせず投降してしまうので捕縛・連行しいちいち村に連れていく手間が増えてしまう
「ビルさん、投降してきた賊は一纏めに捕縛しておいて貰えますか?」
「分かった。こっちは任せろ!」
ビルさんに見張りを任せ俺と初音さんは分かれて他のアジトに向かう
こうして夕方までに何とか予測を立てていたアジト全体を壊滅させたが証言次第では明日も向かわねばなるまい
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「ウィスー!」
ガイジさんは寝ずにあちこちを歩き回りウィスさんを探していた
流石に日も高くなり一旦村に戻ろうと偶然通りがかった川の畔で1人佇むウィスを見つけた
「ウィス!何処に行ってたんだ!探したんだぞ?」
「…放っておいて」
「放ってなんかおけるものか!俺にはウィスが必要なんだ!」
ガイジさんはウィスの前で土下座をする
「ちょっ!?何してんのよ?」
「すまねぇ!功名心を利用されちまってトチ狂ってたんだ!」
「…どういう事?」
ガイジさんはウィスさんに全てを包み隠さず報告した
「そっか、そんなチャチい魅了なんかに引っ掛かるなんてシーフの面目丸潰れね」
「ああ、ウィスにプロポーズするのに自分を良く見せようとした油断が皆に迷惑を掛ける羽目になっちまった…」
「ちょっと、私を巻き込まないでよ!」
「…そうだな。こんなダメな俺だが…良かったら一緒になってくれるか?」
「…もう!アンタは誰かが見ていないともっと身を持ち崩すから…私が見ていてあげる!」
「ウィス…」
雨降って地固まる、2人はついに結ばれたのであった




