本気の説教
。。。
「ん?どした??」
「…ふっざけんなぁーっ!」
ゴッッッ!バキッッッ!
「な、何しやがる!?」
「てめえの目は節穴か!?」
「何だとっ!?」
「惚れた男のだらしない姿見てウィスさんがいなくなってるんだよ!この大バカ野郎っ!」
「…何だって?」
「悲しんでるウィスさんに気付きもしねぇで村娘なんかにデレデレしやがって!てめえ俺に以前何て言った?ウィスさんに告って一緒になりたいって言ってたじゃねぇか!」
「。。。」
「そんな女の前で他の女にデレデレデレデレデレデレデレデレしやがって!それでも本気で惚れてたって言えんのかよ!」
「…すまん…」
ガイジさんも最初は厄介事に巻き込まれたって顔をしていた
なのに「英雄」扱いされてからコロッと態度が一変してしまったのだ
「…俺はよぅ…シーフなんだ…英雄でも勇者でもねぇ。どれだけ活躍しても功績を上げてもよぅ…いつまでも裏方なんだよ…」
「んなモン最初から分かりきった事なんじゃねぇのか?そんな裏方に惚れてくれた女を袖に振って欲に溺れるたぁどういう神経してんだよ!」
「…チッ、村人にチヤホヤされて自分を見失っていた様だな…」
「いつも冷静なガイジさんがたかが村娘にデレデレする訳がないじゃないですか!目を覚まして下さい!」
「っ‼…まさか…?」
「村人の中に「魅了」のスキル使いでも混ざってたんでしょ!シーフなのに見抜けないとかとんだお笑い草ですよ!」
そこまで言われて漸く現実に突き当たったガイジさんは愕然としている
「ははっ、ヒロシの言う通りだ。何でこんな分かりやすいハニートラップに引っ掛かっちまったんだろうな…」
「分かったらそのシーフの力でウィスさんを全力で探して連れ戻して来て下さい!残党は俺達が片付けておきますから!」
「…すまねぇな、ヒロシ」
「謝るのはウィスさんを連れ戻してから聞きます!」
「分かった!後は頼むぜ!」
そう言い残すとガイジさんは部屋を勢い良く飛び出して行った
。。。
「…行ったか?」「ええ。」
「しかし普段遠慮がちなヒロシがあんなに怒るのを初めてみたよ」
「…ヒロシ君…嫌な役回りをさせてゴメンね?」
「いや、皆仲間なんだから間違っていたら正してやるのは当然だよ。このままじゃ何で俺が工作までして2人をくっ付けようとしたのか分からなくなってしまう…」
「「ん??」」
「え?」
「…今聞き捨てならない事を聞いた様な気がするな…」
「…ヒロシ、おすわり!」
「クゥーン。。。」
勢い余って失言をした俺は正座を強要され全てをゲロった後は土下座謝罪を強要された




